データを外に出さないAIが日本の未来を変える!「CODAS」ローンチイベントで見えた日本のAI戦略
生成AIが日常や仕事に急速に浸透する一方で、多くの企業が抱えているのが「大切な情報やデータが漏洩してしまうのではないか」という不安です。どんなに便利でも、社外秘の情報や個人のプライバシーが脅かされるリスクがあっては、なかなか本格的な一歩を踏み出せません。
そんな“AI時代の最大の課題”に正面から向き合う画期的な取り組みが、日本で本格的にスタートしました。2026年7月31日、データを外部に出さずに安心・安全にAIを活用できる秘匿AI基盤「CODAS(コダス)」のローンチイベントが開催されました。会場には政府の要職者から国内企業のリーダー、さらには世界を牽引するグローバルAI企業のトップまでが集結!
今回は、イベントで特に熱い視線を集めた2つのスペシャル対談を軸に、日本の未来と私たちの働き方をどうアップデートしていくのか、その最前線をお届けします。
「AIは国家インフラになる」経産省×CODASが描く日本のAI戦略と“秘匿性”の必然

経済産業省 商務情報政策局 情報技術利用促進課長 兼 AI産業戦略室長 渡辺琢也氏
最初の対談には、日本のAI政策を牽引する経済産業省の渡辺琢也氏と、CODAS最高プロジェクト責任者の長谷川潤氏が登壇。「日本の現場力」と「データの保護」を両立させるための国家戦略が語られました。
電気や道路と同じ!AIはこれからの国家インフラへ
長谷川氏から「日本のAI戦略は基盤から応用まで非常に幅広い」と投げかけられると、渡辺氏は「AIは電気や道路と同じ国家インフラになります」と力強く回答。深刻な少子高齢化が進む日本において、生産性を劇的に向上させるAIを自前で確保・運用できるかどうかは、国の未来を左右する重要なテーマであり、AI分野における主権の確保が重要だと強調しました。
日本の勝ち筋は「精密な現場データ」と「オタク的な作り込み」

世界との競争において、日本の強みはどこにあるのでしょうか?渡辺氏が挙げたのは、日本ならではの繊細なものづくり精神でした。 「現場データの精密さと、“オタク的”とも言える丁寧な作り込みは世界に誇る強みです」AIの性能は学習するデータの質で決まります。日本が長年培ってきた質の高い現場データをどう構造化し、活用していくかが勝機を握っています。
競争力を守るための「境界設計」とフィジカルAIの可能性

企業がAIを導入する際、「どこまで自社のデータを出すべきか」という悩みが生じます。これに対し渡辺氏は、共有する「共通モデル」と、社外に出さない「個社モデル」を明確に分ける“境界設計”が不可欠だと指摘。この境界線(安心感)を提供する仕組みこそが「CODAS」の秘匿AI技術です。
さらに、ロボットとAIを組み合わせた「フィジカルAI」の領域においても、日本の製造業や現場力が再び世界をリードする大きなチャンスがあると示されました。
「世界モデルが現実を学習する」Runway×CODASが語るグローバルAIと日本のクリエイティビティ

Runway co-CEO 兼 co-founder Cristóbal Valenzuela氏
続いての対談では、世界的な動画生成AI企業「Runway」の共同CEOであるクリストバル・バレンズエラ氏が登場。世界から見た日本のポテンシャルと、次世代AIの姿が明かされました。
日本のクリエイティビティとIPは世界トップクラス
Runwayにとって、日本はなんと世界第3位の巨大市場。クリストバル氏は「日本のIP(知的財産)、文化、クリエイティビティは特別。アーティストコミュニティの熱量は世界でも突出しています」と絶賛。イベント前日に上映されたRunwayの生成映像も、観客を現実から引き込むほどのクオリティで大きな話題となりました。
言語を超えて「現実そのもの」を学習する世界モデルへ
Runwayが目指しているのは、テキストを理解する言語モデルの先にある「世界モデル(World Models)」です。 「言語は現実の説明にすぎない。本当に高度なAIを作るには、現実そのものを学習する必要がある」とし、動画や空間データを通じて世界そのものをシミュレーションするAIの開発を進めています。これは前述のフィジカルAI(ロボット技術)にも直接つながる革新的なアプローチです。
顧客データは絶対に混ぜない!安心のセキュリティ思想
グローバルで愛されるRunwayですが、データ主権の保護にもいち早く取り組んでいます。ベースとなるモデルは共通でも、顧客独自のデータで微調整する際はデータを他と混ぜずに完全に隔離する仕組みを採用。この「顧客のデータを守り抜く」という姿勢は、CODASが提唱する秘匿AIの思想と強く共鳴しています。
最後に日本へのメッセージとして「圧倒的な計算資源(Compute)の確保と、失敗を恐れずリスクを取って挑戦する姿勢がもっと増えれば、日本はさらに世界を席巻できる」とエールが送られました。
データ主権を守り、誰もが安心して挑戦できるAI社会へ

今回開催されたCODASのローンチイベントは、政府、国内企業、そして世界のトッププレイヤーが同じテーブルにつき、日本のAIエコシステムが「新しいフェーズ」へ突入したことを強烈に印象付けました。

これまで「情報漏洩が怖いから」とAI活用に二の足を踏んでいた企業も、データを外に出さない「秘匿AI」という新たなインフラがあることで、本来持つポテンシャルや現場データを存分に活かせるようになります。
大切なデータと自分たちの強み(データ主権)をしっかりと守りながら、テクノロジーの恩恵を100%享受する─。CODASが切り拓くこの安心してAIを活用できる社会の実現は、私たちの働き方や未来の暮らしを、よりスマートでワクワクするものへとアップデートしてくれそうです!これまで「情報漏洩が怖いから」とAI活用に二の足を踏んでいた企業も、データを外に出さない「秘匿AI」という新たなインフラがあることで、本来持つポテンシャルや現場データを存分に活かせるようになります。
大切なデータと自分たちの強み(データ主権)をしっかりと守りながら、テクノロジーの恩恵を100%享受する─。CODASが切り拓くこの安心してAIを活用できる社会の実現は、私たちの働き方や未来の暮らしを、よりスマートでワクワクするものへとアップデートしてくれそうです!
一般社団法人AIデータ主権共創機構(CODAS)
公式サイト:https://codas-ai.org/jp/