XPRIZE Healthspan、健康的な加齢の変革を目指す1億100万ドル規模の競争で、次の段階に進むファイナリスト10チームに各100万ドルを授与

2026-08-11 23:00

ソルトレイクシティ, 2026年8月12日 /PRNewswire/ -- もし、健康で過ごせる年数を10年以上延ばせるとしたらどうでしょうか?XPRIZEは、この問いを現実のものにする世界的な取り組みである、賞金総額1億100万ドルのXPRIZE Healthspanコンテストで、次の段階に進むファイナリスト20チームを発表しました。人類が直面する大きな課題を解決するための大規模なインセンティブ型コンテストの企画・運営において世界をリードするXPRIZEは、人々が単に長生きするだけでなく、より健康で、より強く、より自立して生きられるようにすることを目指す、最も大胆な科学研究を支援しています。

2023年11月に開始されたXPRIZE Healthspanは、この種としては初となる、健康分野に特化したコンテストです。7年間の実施期間を通じて、XPRIZE Healthspanは、老化そのものの生物学的メカニズムを標的とする、予防的で利用しやすい治療法の開発と臨床試験を加速させています。目標:50歳から90歳の成人において、治療開始から1年以内に、筋機能、認知機能、免疫機能を少なくとも10年分回復させ、野心的な目標として20年分の回復を目指すこと。この取り組みが成功すれば、単に寿命を延ばすだけでなく、自立して生活できる期間も延ばし、機能が改善した状態で過ごせる期間を、人々全体で数百万年分延ばすことになります。また、コストを削減することで、世界中の人々が健康的に年齢を重ねやすくなるでしょう。顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)により失われた筋機能を1年以内に回復させる能力を実証したチームには、追加で1,000万ドルのFSHDボーナス賞が授与されます。

XPRIZEは本日、ソルトレイクシティで開催された授賞式で、ファイナリスト20チームを発表しました。ファイナリストのうち10チームには、マイルストーン2受賞者として、それぞれ100万ドルが授与されます。これらのチームは、米国、韓国、日本、中国の4か国にまたがっており、老化という課題の解決を目指す競争が世界規模で展開されていることを反映しています。100万ドルのマイルストーン賞に加え、各受賞チームには主要な臨床試験リソースへのアクセスも提供されます。マイルストーン資金の総額は1,000万ドルとなり、各受賞チームの治療アプローチの開発と臨床試験の加速に活用されます。

XPRIZE Healthspanのマイルストーン2受賞者は以下のとおりです。

  • AgelessRx、米国
  • Goda Lab(University of Tokyo / Tohoku University / NanoTitan / Tokyo Relife Clinic)、日本
  • Johns Hopkins-Suninflam(Suninflam Inc. & Johns Hopkins University)、米国
  • Longeveron, Inc.、米国
  • Minicircle Inc.、米国
  • Mitochondrial All Stars(Mighty Therapeutics Holdings Inc./Univ. Washington)、米国
  • NYC-Vita Trial(Mount Sinai Health System)、米国
  • RETRO-EPIGERNA(Macau University of Science and Technology)、中国・マカオ特別行政区。
  • RPRGAON-Progeria(PRG S&Tech)、韓国
  • TIME TRAVELER – Plant-EVs、日本

XPRIZEの創設者兼執行会長Peter H. Diamandis医学博士は、次のように述べました。「本日は、XPRIZE Healthspanと健康的な加齢の未来にとって極めて重要な節目となる日です。人類が直面する最大の課題の一つに取り組むため、ファイナリストチームがこれほど幅広い科学的アプローチを進めているのを見ると、大きな刺激を受けます。各チームは可能性の限界を押し広げており、私たちは、加齢の在り方を変革し、より多くの人々がより健康で活動的な生活を送れるようにする可能性のあるブレークスルーに近づいています。」

審査員は、科学的論拠の確かさ、治療アプローチの拡張性と利用しやすさ、そして本コンテストの臨床試験段階に進む準備状況を基準に、マイルストーン2受賞者とファイナリストを選出しました。これらのチームは総じて、老化の生物学的メカニズムを標的とする多様な戦略を展開しており、具体的には以下が含まれます。

  • 代謝、炎症、組織修復、神経保護を標的とする新規および既存の医薬品
  • 体内の「細胞のバッテリー」であるミトコンドリアに「修復パッチ」のように作用する、これまでにない医薬品
  • 脳や体内の細胞損傷、炎症、線維化を抑制する生物学的製剤による治療
  • 急速な老化の原因となる有毒タンパク質の一つを探し出し、即座に破壊されるよう標識する、標的型の「捜索・破壊」化学物質のように作用する特殊設計の医薬品
  • 患者自身の細胞を用いて、ミトコンドリア機能を支え、炎症や細胞損傷の改善を図る幹細胞療法
  • 細胞に一時的な遺伝情報を送り込み、細胞の成長、エネルギー、代謝を支える治療用タンパク質を産生させる医療技術
  • 細胞から自然に放出される微細な「生物学的輸送カプセル」である細胞外小胞を、タンパク質、脂質、その他の細胞情報を運ぶ若返りの治療薬として利用する方法
  • 細胞の健康、エネルギー、代謝を支える、食品由来および植物由来の生理活性成分を用いた治療法の新たな組み合わせ
  • 高度なデータ・AIシステムや拡張可能な医療提供者主導のアプローチを活用し、既存の医薬品、栄養補助食品、運動を患者一人ひとりに合わせて最適化する遠隔医療および主要な大学系医療機関

ファイナリストチームはコンテストの次の段階に進み、治療法をさらに発展させます。そこには、食品やサプリメントなどの利用しやすく拡張性の高いアプローチ、既存の医薬品の組み合わせ、さらにはカテゴリーの枠を超えたまったく新しい画期的なアプローチも含まれます。

XPRIZE Healthspanのエグゼクティブ・ディレクターJamie Justice博士は、次のように述べました。「ここ数年、私たちはこれらのチームが、大胆な科学的アイデアを、加齢に対する考え方を根本から変える可能性を秘めた有望な治療アプローチへと発展させていく様子を見守ってきました。これらのチームが連携して実施する臨床試験へと進む中、健康的な加齢において何が可能かを再定義するために必要なエビデンスを生み出すと同時に、臨床検証の基準をさらに高めることにも貢献しています。こうした取り組みにより、研究者、臨床医、投資家、業界パートナーは、世界中の人々の生活を向上させ得る、科学的に信頼できる健康寿命延伸策の実現に近づいています。」

2026年から2029年にかけて、ファイナリストは、50歳から90歳の成人を対象に、筋機能、認知機能、免疫機能を回復させることを目的とした治療法を評価するため、それぞれ最長1年間にわたる厳格な臨床試験を実施します。University of UtahのData Coordinating Center(Utah DCC)が臨床試験およびデータ管理を統括し、University of California San Diego Stein Institute for Research on Agingが、本コンテスト全体で使用する共用ラボ、バイオマーカー、ならびに血液および細胞の保管を調整します。

このコンテストは2030年に集大成を迎え、XPRIZEは最大8,100万ドルの大賞を授与する予定です。これは、健康分野における単一の科学的ブレークスルーに対してこれまでに提供されたインセンティブ賞としては最大規模のものの一つです。

「健康寿命に関する科学を前進させるには、有望な発見だけでは不十分です。確かなエビデンスと有意義な連携が必要です」と、XPRIZE Healthspanの共同タイトルスポンサーであるHevolution FoundationのCEO、Mehmood Khan博士は述べました。「だからこそ、XPRIZE Healthspanのパートナーシップは、これほど重要な取り組みなのです。これらのファイナリストチームが臨床試験へと進む中、投資を加速させ、信頼を高め、科学的発見を人々の生活を向上させる介入策へとつなげるために、この分野が必要とする科学的基盤の構築に貢献しています。」

「FSHDは、私が活動的でごく普通の生活を送る能力に深刻な影響を及ぼしており、画期的な治療法の実現に向けてもっと迅速に前進する必要があるという私の信念をさらに強めました」と、SOLVE FSHDの創設者Chip Wilsonは述べました。「だからこそ、私たちはFSHDボーナス賞を含むXPRIZE Healthspanを支援できることを誇りに思っています。筋肉の健康に関するイノベーションを加速すると同時に、健康的な加齢に関する幅広い科学研究を前進させるためです。このコンテストには、世界でも特に大胆な発想を持つ科学者たちが集結し、加齢の在り方を変革し、何百万人もの人々の生活を向上させる可能性を秘めたアイデアを追求しています。まさに、医療の未来を変えるために必要なのは、こうした意欲的な連携です。」

GSKの上級副社長兼呼吸器・免疫学研究開発責任者Kaivan Khavandi博士は、次のように述べました。「野心的なアイデアに、確かなエビデンスと強力な連携が伴うとき、科学的ブレークスルーが生まれます。XPRIZE Healthspanは、イノベーターが有望なアプローチを共通の科学的基準に照らして検証できる環境を整え、健康的な加齢に関する共通理解の深化を加速させています。このコンテストと、発見を世界中の人々に意義のある健康上の恩恵をもたらすものへと変えようと取り組む研究者を支援できることを嬉しく思います。」

XPRIZEは、スポンサー、慈善パートナー、支援者、科学顧問の皆様からの寛大なご支援に深く感謝しています。皆様の共通の取り組みが、健康的な加齢に関するブレークスルーの加速を後押ししています。

XPRIZE Healthspanは、共同タイトルスポンサーであるHevolution FoundationおよびSOLVE FSHDの創設者兼会長Chip Wilsonの支援を受けて実施されています。世界的なバイオ医薬品企業GSKが、XPRIZE Healthspanの公式製薬業界パートナーとして参画しました。その他、Christian Angermayer、Carl B. Barney、the Blundy Family、Kas Bordier、Peter H. Diamandis、Charlie and Lorie Epstein、the Eleanor and Howard Morgan Family Foundation、Dana and Rob Hamwee、Daniel Krizek、Nancy and Howard Marks、Chris Ouwinga、Christian Peneff、SeneGence、Mark S. Siegel、Todd and Karen Wanek、Sergey Young、および匿名の寄付者からも寄付が寄せられています。National Institute on Agingの科学ディレクター、American Federation for Aging Researchの上級科学ディレクター、UCLA Broad Stem Cell Research Centerの所長、University of Cambridgeの臨床医学責任者など、世界各国の科学顧問は、本賞の設計に知見を提供してきたほか、コンテスト期間を通じてさまざまな立場から助言を行います。

詳細情報および参加方法については、xprize.org/healthspanをご覧ください。

XPRIZEについて

XPRIZEは、人類が直面する最大の課題を解決するための大規模なコンテストの企画・運営において、世界的に認められたリーダーです。30年以上にわたり、当社独自のモデルは、クラウドソーシングによるイノベーションと科学的に拡張可能なソリューションを広く人々に開かれたものにし、より公平で豊かな未来の実現を加速させてきました。寄付や詳細情報についてはxprize.orgをご覧いただき、私たちとともに豊かさあふれる世界を築きましょう。

Hevolutionについて

「すべての人がより長く、より健康的な人生を送る権利がある」という信念に基づいて設立されたHevolution Foundationは、人間の健康寿命を延ばし、加齢のプロセスを理解するための取り組みを推進することを使命とする、世界的な推進役、パートナー、そして関係者を結集する存在です。老化を治療可能なプロセスとして捉えるHevolution Foundationは、市場で利用可能な老化関連治療法の数を増やし、医薬品開発の期間を短縮し、健康寿命、すなわちヘルススパンを延ばす治療法へのアクセスを拡大することを目指しています。リヤドに本部を置き、北米に拠点を構え、年間予算が最大10億ドルに達する世界的な非営利組織Hevolution Foundationは、加齢・ジェロサイエンス研究を前進させ、人類がより健康で長生きできるよう医療のブレークスルーを実現するため、最先端のグローバルな人材エコシステムを支援すべく、世界各地にオフィスを開設する計画です。詳細はhevolution.comをご覧ください。

SOLVE FSHDについて
SOLVE FSHDは、FSHDの根治法の発見に向けたイノベーションを促進し、重要な研究を加速させるため、カナダの著名な起業家・慈善家Chip Wilsonによって設立されたベンチャー・フィランソロピー組織です。Wilson家は、2027年までにFSHDの根治法を見つけるという同団体の使命を支えるプロジェクトへの資金提供を開始するため、1億ドルを拠出することを約束しました。SOLVE FSHDの目標は、筋肉の変性を遅らせたり止めたりし、筋肉の再生と筋力を高め、FSHDを抱える人々の生活の質を向上させる解決策を見出すことです。SOLVE FSHDの取り組みについて詳しくは、当団体のウェブサイトsolvefshd.comをご覧ください。

GSKについて
GSKは、サイエンス、テクノロジー、人財を結集し、力を合わせて病に先手を打つ(unite science, technology, and talent to get ahead of disease together)ことを存在意義とするグローバルなバイオ医薬品企業です。詳細はgsk.comをご覧ください。

PRTeam@xprize.org

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