坂本龍一が追求した「設置音楽」を幅26.4mの巨大スクリーンで体感 「AMBIENT KYOTO」が東京初開催

2026-08-29 22:00

「アンビエント」をテーマに、音、アート、空間による体験を提案する展覧会「RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI AMBIENT KYOTO – TOKYO」が、東京・麻布台ヒルズギャラリーで開催されている。開幕前日の8月27日にはプレス内覧会が行われ、アーティストの高谷史郎氏が作品について語った。

本展で展示されているのは、世界的音楽家・坂本龍一氏が2017年に発表したアルバム『async』をベースに、高谷氏の映像と音響ディレクター・ZAK氏による立体音響で構成したインスタレーション作品。坂本氏が追求した「音を空間に立体的に設置する」という、設置音楽の構想を具現化した。

同作は2023年の「AMBIENT KYOTO」で発表され、約3カ月で約5万人を動員。その後も会場に合わせて再構成され、展示されてきた。東京展では、京都で発表された際と同等のオリジナルスケールとなる幅26.4メートルの巨大スクリーンを設置している。

高谷氏は「今回は大きな空間で一つの作品だけを展示しているので、オリジナルのサイズでもう一度展示できることを、僕としてはすごくありがたいと思っています」と話した。

音響は、東京会場のために再設計された。『async』のサラウンドサウンドファイルなどをもとに、坂本氏の晩年の作品を数多く手掛けたZAK氏が、麻布台ヒルズギャラリーの空間に合わせて音を配置した。

スマートフォンやイヤホンで音楽を聴くことが一般的になった現在、大空間で音楽を体験する意味について、高谷氏は「坂本さんが考えられていたのは、空間の中の響きを聴くということだと思う」と説明。「本当に1メートルも変われば全然音が変わりますし、顔の向きを変えるだけでも全然違う」と、会場内を動きながら音を体感する楽しみ方を提案した。

映像には『async』のアートワークのために制作されたものや、高谷氏が坂本氏とさまざまなプロジェクトに取り組む中で印象に残った映像などを使用。約1時間、全14曲の音楽と2時間弱の映像素材が完全には同期せず、それぞれ変化しながら展開していく。

『async』というタイトルについて高谷氏は、坂本氏が「音の中の時間の揺らぎのようなものを捕まえることを考えていたのではないか」と推察。同じタイムラインで流れる音でも、鑑賞者の場所や向きによって聞こえ方が変わることを「僕にとっても衝撃的というか、すごく感動的な体験」と表現した。

また「async – immersion」は、音や映像だけで完結する作品ではないという。高谷氏は「鑑賞者の方がここに来られることで、坂本さんの音をこの空間の中で体験し、記憶の中から何か引っ張り出される。そういうことが起こることによって、初めてインスタレーションとして成立するんです」と語った。

「async – immersion」は坂本氏の死後に制作されたため、完成した作品を本人が体験することはかなわなかった。高谷氏は、今回の展示に携わったスタッフが「坂本さんに捧げるような気持ち」で制作に取り組んだと明かし「多くの方に来ていただいて、ゆっくり鑑賞していただけるとありがたい」と呼びかけた。

「RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI AMBIENT KYOTO – TOKYO」は、10月25日まで、麻布台ヒルズギャラリーで開催される。

  1. 高熱が出たためソファで寝ていたパパ→トイレから戻ってきたら、犬に場所を取られていて…切ない結末が31万再生「パパ可哀想で草」「逆ギレw」
  2. 巨人・松井新監督に持論【宮根誠司 ✕ 真田ナオキ】〝ミスターとの約束なのかな〟〝ドラ1捨てるか、勝算があるのか〟〝織田投手ひっくり返せるのは松井しかいない〟
  3. 立法業務へのAI活用・オンライン請願の導入に各会派 概ね前向きな意見 衆議院・議院運営委員会
  4. 自民党国家サイバーセキュリティ戦略本部長が赤沢経産大臣に提言書を提出「もれなくカバーして」 経済産業省を訪問
  5. 簗和生前農水大臣の“予算カット発言”に説明を求める決議 全会一致で可決 栃木・那珂川町
  6. 今年度の文化勲章に「ペッパー警部」など手がけた作曲家・都倉俊一さん “マリオの生みの親”ゲームプロデューサー・宮本茂さんら
  7. 巨人・松井新監督へ【 松本幸四郎 】「待ってました!」と掛け声「新たな巨人の黄金時代を築いてください」大きな期待
  8. 雇用調整助成金詐欺の疑いで逮捕された女性らを不起訴 東京地検
  9. 「タイムズカー」660万件情報流出 集団訴訟のウェブサイトを立ち上げた弁護士が運営会社などへの提訴の方針固める
  10. 「結果を出さなければ大臣の意味がない」復興大臣・細野豪志氏が明かす“決意”と福島の今【国会トークフロントライン】
  1. 【速報】佐川急便 流出の可能性ある個人情報 最大で約5323万件 送り状に記載された依頼主・届け先の氏名や住所など対象
  2. 巨人・松井秀喜新監督「本当はね、長嶋監督にもこの姿を見ていただきたい」 長嶋氏はかつて「巨人軍の監督になって」と語る 背番号は恩師も背負った「90」
  3. タイムズカー不正アクセス 免許証画像流出は約146万件 3000円の見舞い金支給を発表
  4. 巨人の新監督に松井秀喜氏「ここから黄金時代が訪れるよう」長嶋茂雄さんへは「本当はこの姿を見ていただきたい」背番号は「90」
  5. 【 マギー 】〝好きなものに囲まれて〟愛車はポルシェ・バッグはエルメス〝病み上がり 無理ができなくなってきた34歳〟フォロワー応援「まだまだ若い」
  6. 巨人・松井秀喜新監督がドラ1織田翔希に「ゾクッとした」 メジャー挑戦表明の157キロ右腕に言及「契約できるかもしれないチャンスをいただいた」
  7. 子ども食堂【 やす子 】〝自転車での来店は禁止です〟迷惑行為に断固対応〝次回以降見かけたら出禁〟〝見つけ次第帰宅〟
  8. VIVANT【別班・ 高田明敏役  市川笑三郎】ど派手な私服姿を披露に反響「高田さんおしゃれ」「素敵で可愛い服ですね」
  9. L.A.でハプニング【 はるな愛 】「こんなピンチ初めて」飛行機が欠航で「自腹で片道2300ドル」「荷物がビリビリに破れて」緊迫のSNS連投
  10. 「ようやく夢が叶った」90歳の賀数アデライダさんに日本のパスポート交付 フィリピン残留日本人2世 戦後の混乱で父と生き別れに
  11. 宇都宮の銀行支店に乗用車が衝突 けが人なし
  12. 外環自動車道 美女木ジャンクション付近でトラックとダンプカーの追突事故 トラック運転の男性死亡 埼玉・戸田市