台湾を代表する大手民間銀行「玉山銀行」が関西初の拠点となる大阪出張所を開設! 日台連携の架け橋となる新戦略
観光のみならず、経済、産業、人材と多方面で拡大を続ける台湾と日本の交流。今や日本は、台湾企業の海外展開において欠かせない重要な市場へと成長しています。
こうした背景の中、台湾を代表する民間銀行「玉山銀行(イーサンギンコウ)」が2026年9月4日(金)、大阪に新規出張所を正式開業。同日夕方、インターコンチネンタルホテル大阪にて開催された開業レセプションには、玉山フィナンシャルホールディングの黃男州(ファン・ナンジョウ)会長をはじめとする多くの経営陣が大阪入りし、集結しました。
単一市場からグローバルな産業体制へ。黃会長が語る「大阪進出」の真の狙い

レセプションの開始前、メディアに向けた囲み取材が行われました。玉山フィナンシャルホールディングを牽引する黃男州会長が自ら登壇し、日本市場における戦略や今後の展望について、力強い言葉で語りました。
――玉山(イーサン)銀行の強みと、日台産業協力への展望をお聞かせください。
黃男州会長(以下、黃会長):
台湾と日本は、産業において非常に大きな補完性を持っています。例えば半導体分野。世界最大の半導体クラスターには日本が含まれており、コア材料の50%以上、製造設備の30%以上が日本にあります。一方、我々台湾はウェハー製造とパッケージングのいずれも50%以上の市場シェアを誇ります。この両者が合わされば、サプライチェーンはより強固で完全なものになります。
玉山銀行は、台湾でトップクラスの実績を持つ民間銀行。今後は単なる資金融通にとどまらず、日台往来を支える基盤インフラの提供者として、双方の企業を結びつける役割を担います。
――新たな拠点として「大阪」を選んだ理由と、大阪出張所の役割とは?
黃会長:
大阪は日本で2番目に大きな経済圏であり、奥深い商業の歴史と卓越した製造業のクラスターを有しています。最近ではAIやデータセンター誘致に向けたインフラ整備も進んでおり、将来的な国際金融都市としてのポテンシャルは計り知れません。
玉山銀行はこれまで、東京、福岡、熊本に拠点を展開してきました。今回の大阪出張所の開設により、日本の「関東・九州・関西」という3大経済圏のカバーが完了します。拠点間の相乗効果を発揮し、より包括的で現地ニーズに即した金融サービスを提供します。
――日本市場における今後の戦略と、企業としてのビジョンを教えてください。
黃会長:
もはや企業の思考は、一つの市場や一つの拠点にとどまりません。技術の研究開発から、原料の調達、製造、そして販売後の全体的な物流をどう処理するか。これを俯瞰して考えることが、企業の新たな思考ロジックとなります。
今後の台湾企業は、単に海外へ進出するだけではありません。いかにして台湾と日本を結びつけ、共に繁栄していくかが重要なのです。玉山銀行は現地金融機関とも共同でプラットフォームを構築し、台湾と日本の「資金、情報、文化、人脈」を結ぶ架け橋となります。これがアジア全体の産業の高度化を推し進める、最も重要な力となるはずです。
安藤忠雄氏も祝福。日台の要人が集った開業レセプション

囲み取材の後に行われた開業レセプションは、関西の経済団体や台湾企業の代表らが一堂に会する華やかな場となりました。

会場には、日本を代表する建築家である安藤忠雄氏の姿も。2017年の東京支店開業時にも祝辞を寄せた安藤氏は、今回の大阪出張所開業に際しても登壇。台湾が卓越した実力をもって世界とつながっていることへの深い敬意を示すとともに、「人と人とのつながりを大切にすることが、今後も前進を続けるうえで重要な原動力である」と、玉山銀行のさらなる飛躍へエールを送りました。

舞台上では、日台の経済・文化交流を牽引するVIPが並び、盛大に鏡開きを実施。会場は大きな拍手と熱気に包まれました。

右から:玉山フィナンシャルホールディング・黃男州代表取締役会長、岩谷良平衆議院議員、大阪台湾同郷会・謝美香会長。
レセプション会場では、多くの日台の要人が交流しました。
台湾からアジアへ。ウィンウィンの未来を創造する玉山銀行
大阪出張所の開業は、玉山銀行にとって単なるビジネス拠点の拡大ではありません。日台の経済と文化をつなぐ、確固たるプラットフォームの構築です。
台湾と日本が高いレベルで相互補完し合う現代。玉山銀行は、現地企業への融資やシンジケートローン市場にしっかりと根を下ろし、日本企業と台湾企業の双方が日本市場で発展するための「長期的なパートナー」として伴走する決意を表明しました。
「台湾の玉山から、世界の玉山へ」。日本と台湾ががっちりと手を携え、アジア全体の産業を次のステージへと押し上げる。その最前線に立つ玉山銀行の大阪での挑戦に注目が集まります。