2020年の初演以来、黒柳徹子のワイフワークとして上演を重ねてきた『ハロルドとモード』が、今年も帰ってきた。
7年目を迎える今回は、ハロルド役にKEY TO LITの岩﨑大昇を迎え、本日9月29日(火)より、東京・EX THEATER ROPPONGIにて開幕した。
初日に先駆け、ゲネプロと囲み取材が報道陣に公開された。
「とても楽しいです」
ゲネプロ後の囲み取材には、黒柳と岩﨑が出席。
まずはふたりとも「とても楽しいです」と口を揃え、作品への愛情と充実感をにじませる。
岩﨑について、黒柳は「歌がうまいし、ハンサムだし、言うことないですね」と絶賛。
喜びながらも「言うことはあったほうが嬉しいかもしれないです」と遠慮がちに打ち明ける岩﨑に、黒柳が「例えばどんなこと?」と尋ねると、「単純なんで、褒められたら嬉しいです」と回答した。
「だって今、褒めたじゃない」と黒柳が笑えば、岩﨑も「確かに! 欲張りすぎちゃったかもしれないです(笑)」と照れ笑い。

絶妙な掛け合いに、会場からも笑いが起こった。
先輩・松島聡からアドバイス
2020年の初演以来、歴代の俳優たちがつないできたハロルド役。
その7代目を務めることについて、岩﨑は「すごく光栄なことですし、確かにプレッシャーはあったかもしれません」。
「でも、稽古に入って台本を読み合わせていくうちに、プレッシャーよりも楽しみのほうがどんどん強くなっていきました」と頼もしく語る。
さらに、“先輩ハロルド”から心強いアドバイスもあったという。
2024年にハロルドを演じた事務所の先輩・松島聡と会った際、「『とても温かいカンパニーだから、みんなに身を委ねたら大丈夫だよ』と優しく言ってくださいました」と岩﨑。
先輩から受け取った言葉も胸に、今回のハロルド役に臨んでいるようだ。
“生きること”を見つめ直す本作
正反対の価値観を持つハロルドとモードの交流を通して、“生きること”を見つめ直す本作。
岩﨑は「すごく素敵な、繊細で、そしてピュアで、なおかつ強い作品です。どこか心が洗われるような、家に帰ったら優しい気持ちになれる、そんな作品だと思っています」と魅力を語る。
さらに「気を張らずにふらっと来るような感覚で、劇場にお越しいただけたら嬉しいです!」と呼びかけた。

すると黒柳は「全部おっしゃってくださいました。その通りでございます」と微笑み、「本当に気持ちがいい芝居ですので、ぜひいらしてください。お待ちしています」とメッセージ。
最後まで息の合ったふたりらしいやり取りで、囲み取材を締め括った。
文:豊泉彩乃/撮影:濱谷幸江
公式サイト:https://haroldandmaude.jp/