多剤耐性菌に対抗する次世代抗菌薬「Hbox阻害剤」を新規発見

2026-10-01 04:37

アミノ酸マッピングを用いた新規計算手法により、病原細菌の薬剤耐性や病原性を抑え込む「Hbox阻害剤」が発見されました。

次世代型抗菌薬に向けた新たな創薬アプローチ

大阪大学、岡山大学、富士フイルム、近畿大学、微生物化学研究所、九州大学の研究グループは、細菌が薬剤耐性を獲得する際に重要な情報伝達タンパク質「ヒスチジンキナーゼ」を阻害する新たな化合物を発見しました。従来の感染症対策は細菌を直接殺菌することを基本としていましたが、本研究では細菌の適応能力を制御するという新たな発想に基づき、ヒスチジンキナーゼの「Hbox領域」を標的とする創薬に取り組みました。

研究概要:新規計算手法アミノ酸マッピング(AAM)を用いたバーチャルスクリーニング
対象:多剤耐性病原細菌(ESKAPE病原菌)
成果:1200万種の化合物から新規骨格を有する阻害剤のデザインと有機合成に成功
論文公開日:2026年9月30日(水)
掲載誌:The Journal of Antibiotics(オンライン)

アミノ酸マッピングによる効率的なスクリーニング

従来、天然由来の阻害剤は存在していましたが、細胞毒性があることや複雑な構造から有機合成による最適化が困難でした。本研究では、富士フイルムが開発した計算手法「アミノ酸マッピング(AAM)」を活用しました。これは化合物構造からタンパク質内のアミノ酸残基との相互作用を予測する手法です。この手法を用いることで、既存の阻害剤と類似の性質を持つ化合物を1200万種のバーチャルライブラリーから効率的に選抜することに成功しました。

選抜された化合物から合成された17種類の誘導体のうち、2種類が高い阻害活性を示しました。これらは低い濃度でも効果を発揮し、細菌の増殖や薬剤耐性、病原性因子の発現に関わる自己リン酸化反応を抑制することが確認されています。なお、本研究はAMED・BINDS(JP25ama121054)およびJST(JPMJSF23DK)の支援を得て実施されました。

まとめ

本研究で見出された新規骨格の阻害剤は、多剤耐性細菌の病原性や耐性能を制御する新たな感染症治療薬として期待されます。従来の抗菌薬とは異なるメカニズムを持つ次世代型抗生物質として、世界的な社会課題である抗菌薬耐性問題の解決に貢献する可能性があります。

関連リンク

https://rd.iai.osaka-u.ac.jp/ja/b7fe091a63125d29.html

https://www.kindai.ac.jp/meikan/1354-eguchi-yoko.html

https://www.kindai.ac.jp/bost/

  1. 猪俣周杜さん契約解除でtimeleszメンバー会見「彼とは一緒に仕事ができない」メンバーが語る思い…
  2. 名誉都民にタモリさんら3人 「いったんは辞退しようかと思った」
  3. 【速報】神戸・三宮の繁華街で車が歩行者はねる事故 女性1人が心肺停止 4人重軽傷 JR三ノ宮駅近く
  4. 【 速報 】timelesz 悔し涙の会見 菊池風磨〝このような行為を決して容認しない〟 猪俣と共に新加入の橋本将生〝気づけない、見えない部分でした〟 猪俣周杜は所属事務所により契約解除
  5. なぜ「見えているのに」病気が進むのか デジタル時代の眼と“受診控え”の課題
  6. 【倒産情報】「日本トイザらス」が民事再生申請 負債総額は約132億円 ピーク時は1943億円超える売上高を計上も…少子化やネット通販との競争の影響で赤字に【東京商工リサーチ】
  7. 東大で初の女性総長誕生へ 学内投票は2位…なぜ藤垣裕子氏が選ばれたのか?選考理由の説明求める声【Nスタ解説】
  8. 会見一問一答【 timelesz 】菊池風磨〝もう二度と一緒に活動することはない覚悟〟〝事件後のやりとりは一切無い〟猪俣周杜が傷害で逮捕・所属事務所から契約解除
  9. 【広島・戦力外通告】4選手 小園 昨季の首位打者・今春はWBC選出 矢野24年ゴールデングラブ 田村 昨季プロ初HRがサヨナラ弾 前川は昨季に支配下登録
  10. サッカー日本代表、エクアドルにPK戦で劇的勝利 鈴木彩艶が止めた!第3次森保ジャパン始動から3連勝飾る【キリンカップ】
  11. 【アジア大会12日目】メダル争い白熱 !柔道は5個、レスリングは4個のメダル獲得 日本勢メダル総数217個に
  12. 200万円相当の大麻草を自宅で栽培か 31歳の男を逮捕 別の事件の家宅捜索で大麻草を発見 警視庁