町家旅館NazunaがAI活用で業務効率化、全社員の給与を年間50万円引き上げ

Nazunaは、約1年間にわたる全社的なAI活用プロジェクトで生産性を向上させ、その成果を従業員へ還元する形で全社員の年間給与を一律約50万円引き上げました。
AI活用による業務改善の背景と目的
宿泊業界における人手不足や業務負担の増加という課題に対し、Nazunaは現場スタッフと代表を中心とするプロジェクトチームを発足しました。AIを軸とした業務改善を通じて生産性を高め、効率化で生まれた時間と収益を従業員へ還元するとともに、顧客と向き合う時間を増やすことを目指しています。社内ではマネージャー職以上にClaude、現場スタッフにはMicrosoft Copilotを導入し、経営判断から日々の発注業務まで幅広い領域で活用しています。
部門別の主な取り組みと成果
バックオフィス部門では、領収書読み取りや会計登録を自動化するアプリを自社開発し、経費登録業務を月間約160時間から約15時間へ短縮しました。また、AIによる損益計算書の分析導入で、会議時間を大幅に短縮しています。マーケティング部門では売上予測や施策案の自動生成により、分析業務を施設あたり3時間から1時間へ短縮しました。
管理部門では外部システムからAI活用による自社システムへ移行し、月額運用コストを約25万円から約2万円へ削減しています。現場部門ではナレッジシステムを構築し、スタッフ間の確認時間をほぼゼロにしました。さらに、問い合わせ返信や在庫発注の自動化、AIによる運用の型維持などを通じて業務の効率化と人的ミスの削減を実現しています。
AIで生まれた時間を人ならではのおもてなしへ
今回の給与引き上げは、AI活用で生み出された収益とコスト余力を従業員へ還元する取り組みの一環です。Nazunaは、AIが定型業務を支援することでスタッフが顧客の言葉や表情と向き合い、一人ひとりに合ったおもてなしを行う時間を創出しています。今後もAIの進化を取り入れ、従業員の働きがい向上と、顧客への宿泊体験の提供を継続していきます。