【インタビュー】尾上松也&奥智哉、「金田一や辰弥と一緒に考察しながら観てくれたら」 映画『八つ墓村』大ヒット公開中!

横溝正史の不朽の名作ミステリーを清水崇監督が現代に再構築した映画『八つ墓村』が全国公開中です。大学生・井川辰弥に母の訃報が舞い込み、辰弥は奇妙な探偵・金田一耕助に誘われ、亡き母のルーツである「八つ墓村」へ。逃れられない怨念と連続事件の謎に巻き込まれていく……。金田一耕助役の尾上松也、井川辰弥役の奥智哉に話を聞いた。

――映画『八つ墓村』がついに公開となりましたが、心境はいかがですか。
尾上松也(以下、松也):いよいよみなさんに観ていただけるということで、公開を楽しみにしていました。新たな八つ墓村という印象が僕自身も強いので、今回の映画を観ていただけることは楽しみでもあり、どう感じていただけるのかは、興味深いところではありますね。
奥智哉(以下、奥):往年のファンの方たちだけでなく、『八つ墓村』をまだ観たことがない方たちも楽しんでいただけたらいいなと期待しています!

――これだけの有名な作品に参加していかがでしたか。
奥:何度も映像化されている日本の伝統的な作品なので、その歴史の一部に自分もなったのかなと思うと感慨深いものがあります。そのことをいつ思い出してもしみじみ、重しになるというか、身が引きしまる思いです。大きなコンテンツだなと思いますね。
松也:「僕が金田一耕助です!」と名乗れますので、もう最高です(笑)。演じた人間しか言えませんので。

――奥さんの世代には、横溝正史さんの世界観はどのような印象ですか。
奥:オファーをいただく前から『八つ墓村』や『犬神家の一族』というタイトルは知っていましたが、実際に作品を観たことがなかったので、今回のお話をいただいてから改めて観て、勉強させていただきました。横溝正史さんならではの独特の世界観があり、『八つ墓村』も実際の事件を想起させるような背景があるからこそ、他人事ではないというか、どこか身近に感じられる怖さがあると思いました。僕自身、20代ですがそう感じる部分があったので、今回の映画化をきっかけに、若い世代の方にもハマる人が多いんじゃないかなと思います。

――今回、共演された感想を教えてください。
松也:奥さんは若いですが本当にしっかりされていて、辰弥が持っている闇や影など、佇まいから見事に感じられました。普段はとても気さくで陽気、現代っ子とは思えないクラシカルな空気感を持っている若者なんですけど(笑)、それが役に入ると、その闇や影をすぐに出せる。雰囲気が大事になる作品は実は難しいのですが、それが瞬時に出せる役者さんは貴重だと思いますので、これからもっとすごい役者さんになるだろうなと思いました。
奥:松也さんの持っている色気を感じる金田一になっていて、色気もさることながらユーモアもあり、つかみどころがない金田一のふわっとしたところが素晴らしいなと思いました。
金田一というと、一見風変わりな探偵というイメージがありますが、今回の『八つ墓村』では、人知を超えた何かに遭遇する中で、金田一耕助もひとりの人間なんだと感じられるような、人間らしさが垣間見える金田一を見事に演じていらっしゃいました。僕はその隣で、松也さん演じる金田一に振り回されながら、ひたすらついていったという感じです(笑)。

――今回の映画『八つ墓村』、みなさんにどう勧めますか。
松也:基本的にはミステリーなのでストーリーは面白いですし、清水崇監督ならではの分かりやすさがさらにクリアになっています。ビジュアルも恐ろしさがすごいですが、ホラーじゃないよ、ミステリーだよと、まわりの友だちにもそう説明しています。
奥:清水監督なので、ちょっと怖いけれど、怖くないよと勧めています。
初めて観た時にジェットコースターのように次々と展開していく面白さがあって、アトラクションのようなスリルを感じました。本格ミステリーでもあるので、ぜひ金田一や辰弥と一緒に考察しながら観てくれたらうれしいなと思います。
大ヒット公開中!