公演発表なのにガチパフォ披露!? シルク・ドゥ・ソレイユ「クーザ」の日本公演記者発表会が気合い入りまくりだった
2027年2月24日より東京、8月7日より大阪での開催が決まった「アース製薬 クーザ」の日本公演記者発表会が、10月8日に東京・台場のフジテレビ本社で行われた。世界最高峰のエンターテインメント集団、シルク・ドゥ・ソレイユの人気公演であり、日本では16年ぶりの再演となる「クーザ」。この日は、本作の登場人物である「キング」が前座で登場し、開始前から会場の空気を盛り上げるという異例の状況に。さらに幕が上がると、そこには本番さながらのステージが……。そう、これがいつになく気合いの入った発表会だったのである。
全国で120万人以上を動員した「クーザ」が、パワーアップして16年ぶりに再演
「クーザ」は、2007年の初演以来、全世界で1000万人以上を動員しているシルク・ドゥ・ソレイユの人気演目だ。日本でも2011年に上演され、全国で合計約121万人を動員。そして来年、フジテレビ主催のもと、「アース製薬 クーザ」として、前回よりもパワーアップした形で16年ぶりの再演を迎える。

ミステリアスで独創的な世界観の中、アクロバティックな身体表現とクラウンパフォーマンスと言う伝統的なサーカスの表現を交え、主人公・イノセントに起こる奇想天外な物語を描く「クーザ」。その中には、導き役のトリックスターほか、個性豊かな人物たちが登場するのだが、発表会直前の静まる会場に、その一人であるキングが現れ……。

「なぜだ?」と思っていると、一人の記者を連れ去り、壇上でパントマイムの真似をさせ始める。こういう発表会では例を見ないぶっ飛んだ展開だが、二人の滑稽な様子によって、会場の空気は一気に温まった。
続いてトリックスターが登場し、手前の幕が上がると、隠されていた劇場空間がドーンとお目見え。そして、イノセントやシルク・ドゥ・ソレイユのアーティストたちが姿を見せる。そして、ええっ、今日って公演の開催日や概要説明を発表する日なんじゃじゃないの……って思っているうちに、本作の演目のひとつである『ユニサイクル・デュオ』の上演が始まった。

胸躍る軽快な音楽に合わせて、一輪車乗りの頭の上に相棒が座ったり、片手で逆立ちしたり、しまいには立ちあがってしまったり。いきなり人間離れした超絶パフォーマンスを見せられて、こちらは脱帽。周りで見守るトリックスターもカッコいい!

「クーザ」は、シルク・ドゥ・ソレイユの神髄を感じられる作品
早くも会場中が拍手喝采に包まれる中、フジテレビの清水賢治社長、シルク・ドゥ・ソレイユのヤゴ・ピタ・アルバレス氏、そして特別協賛社であるアース製薬株式会社の川端克宣CEOがそれぞれ挨拶。

1992年に上演された「ファシナシオン」以来30年以上、14公演にわたって続くシルク・ドゥ・ソレイユとの関係について触れた清水氏は、その魅力を「人間の限界を超えた技と独特の世界観。その中に細かい演出と物語性が重層的に展開されている極めて奥深いエンターテインメント」と評した上で、「なかでもクーザは最高傑作のひとつだと思っています」とコメント。

一方で、アルバレス氏も来年35周年を迎えるフジテレビとの歩みを振り返りつつ、クーザを日本で再演できることに喜びの表情を見せ、「クーザは無重力のようでドキドキするアクロバット技と、コメディのような心温まるストーリーが融合した、シルクの神髄をお伝えできる作品です」と、熱っぽくその魅力を語った。
設楽統、八木莉可子、FANTASTICSがスペシャルサポーターに就任
続いて、本公演を盛り上げるスペシャルサポーターに就任したバナナマンの設楽統、女優の八木莉可子、FANTASTICSのメンバーが登場。豪華メンバーが一斉に登壇すると、ステージはさらに華やかに!

もとよりシルク・ドゥ・ソレイユのファンである設楽は早くも思い入れ十分の様子。一方、八木は「シルク・ドゥ・ソレイユの公演は、圧倒的な身体能力や技の美しさはもちろん、一貫したエキゾチックな世界観があって、衣装やヘアメイク、音楽も気になっています」と本公演に期待を寄せる。また、FANTASTICSの中島颯太も「僕たちが想像できないような素晴らしいエンターテインメントを届けている皆さんとご一緒できることが嬉しいです」とコメントした。

次に、今年のメルボルン公演で既にクーザを体験し、公演の裏側も取材している設楽がその感動を振り返り、「クーザはシルクの中でも、派手めのパフォーマンスが多くて、人間業と思えないパフォーマンスが目の前で見られて驚きの連続。イノセントの成長物語と同時に進んでいくので、自然と世界観に誘われる感じがあって、とても楽しいですね」と興奮気味に話した。

その後は、スペシャルサポーターとともに再びシルクの演目「シル・ホイール」を鑑賞。細いホイールに四肢を委ね、車輪のようにぐるぐると回る様子は、神がかり的なボディバランスを感じさせる、もはや理解不能の動きだ。徐々に速度が上がっていき、見ているこちらがハラハラとさせられたが、フィニッシュでみんな揃って「クーザ!」の掛け声が決まると、再び会場中から万雷の拍手が起こった。

終盤にはFANTASTICSの瀬口黎弥がシル・ホイールに挑戦したり、トリックスターがスペシャルサポーターにポーズを伝授したりするなど、さらに大盛り上がり。また、シルク・ドゥ・ソレイユの日本人アーティストで、本作にも出演する品川瑞木と設楽がトークを繰り広げる一幕もあり、彼女が専門とするエアリアルシルクのパフォーマンスが映像で披露されると、これもまた超絶的な技に歓声が上がった。

記者発表会のためにステージまで作っちゃうなんて、さすがはフジテレビ、そして、さすがシルク・ドゥ・ソレイユ。仕事で来たのに予期せずシルクのガチなパフォーマンスまで見られて、クーザを一足早く体験してしまったような幸福感を得た。
たった2つの演目でこれだけ凄いと思えたのだから、きっと本公演は数倍、いや数十倍の感動があるのだろう。あまりに気合い入りまくりの発表会だったゆえ、ほぼ私の興奮だけで最後まで走ってきてしまったが、より詳しい内容紹介は公式ホームページにおまかせしたい。

「アース製薬 クーザ」は、2027年2月24日から4月25日まで東京・台場のお台場ビッグトップで上演。8月7日から10月24日まで大阪ビッグトップ(大阪城公園 太陽の広場)にも巡回する。来年を楽しみに待とう!