電気代が半額に? 「グラフェン」で温める新型こたつを発売! 3年で100店舗を目指すCAGUUUの挑戦
食品や日用品の値上げが相次ぎ、家計の負担が増している。そこにこれから加わるのが、冬の暖房費だ。エアコンやストーブ、こたつなど、寒くなれば暖房器具を使わないわけにはいかない。できるだけ暖かく過ごしたい一方で、電気代は抑えたい。そんな家庭も多いだろう。
大手電力10社が発表した10月使用分(11月請求分)の電気料金は、全社で値上がりする。標準家庭では前月から835~1,578円上昇し、東京電力では1,286円増の9,561円に。政府による電気・ガス料金の補助終了に加え、燃料価格の高止まりなどが影響している。これから暖房を使う時間が増えれば、毎月の電気代への負担感も増してくる。そんな冬を前に、1時間あたりの電気代が約6.7円という新型こたつが登場した。
家具ブランド「CAGUUU(カグー)」を展開するCAGUUU株式会社は10月5日、新シリーズ「CAGUUU WARM LIVING」を発表。第1弾として、「グラフェン」を発熱部分に採用したこたつテーブルとダイニングテーブルを発売した。さらに10月9日には、東京・国分寺に初の常設直営店をオープンする。ECを中心に家具を販売してきた同社は、今後3年間で100店舗を目指す。
電気代を抑えられるという新型こたつは、従来の商品と何が違うのか。そして、創業から約2年半のCAGUUUは、なぜ今リアル店舗を増やそうとしているのか。
新素材「グラフェン」を家具に! “面で温める”とは?
今回の新製品で、まず注目したいのが「グラフェン」だ。グラフェンは、炭素原子がシート状に並んだ素材で、熱や電気を伝えやすいのが特徴。グラフェンに関する研究は2010年のノーベル物理学賞にもつながっている。CAGUUUは、この素材を家具の発熱部分に取り入れた。
一般的なこたつは、天板の中央付近にヒーターが設置されている。一方、「グラフェン遠赤外線セラミックこたつテーブル」は、天板裏の広い範囲にグラフェン発熱層を配置した。商品開発責任者の速水康博氏は、その違いを「点ではなく、面で温める」と説明する。グラフェン発熱層から遠赤外線を放射し、天板裏の広い範囲から温める仕組みだ。

同社によると、グラフェン発熱方式を採用したこたつテーブルと、グラフェン発熱セラミック天板を採用したダイニングテーブルは、いずれも日本初(2026年10月時点、CAGUUU調べ)だという。
もう一つの特徴が、消費電力だ。同社によると、こたつテーブルの電気代は一定の測定条件で1時間あたり約6.7円。同社が比較対象とした石英管こたつの約16円に対し、半分以下となった。ただし、あくまで特定の条件で測定した参考値で、使用する製品や環境によって消費電力は異なる。すべての家庭で電気代が半額以下になるわけではない。それでも、暖房を使う時間が増える冬場には目を引く数字だ。

「テーブルで過ごす時間」を暖かく
なぜ、新しい暖房器具ではなく、テーブルに発熱機能を付けたのか。速水氏は、今のテーブルは食事だけをする場所ではないと話す。
「食事の後に家族でテレビを見たり、話しながらお茶を飲んだり、お子様と遊んだり。一つの場所でいろいろな時間を過ごすようになっています。そこに必要なときに使える暖かさがあったら、いつも座っている場所をもっと心地よくできるんじゃないかと思いました」

仕事をしたり、子どもが宿題をしたり、家族でくつろいだり。ダイニングテーブルで過ごす時間は、食事だけに限らない。CAGUUUはそこに暖房機能を加えた。
こたつテーブルは20~60℃、ダイニングテーブルは20~45℃で温度を設定できる。タイマーは2・4・6・8時間。暖房が必要ない季節には、通常のテーブルとして一年を通して使用できる。
ココメディカルクリニック院長の泉さくら氏は、実際に商品に触れ、「ぱっと見は普通のおしゃれなテーブルかと思いきや、ちゃんと機能性もしっかりある。ありそうでなかったもの」と話す。

泉氏は、冬場は空気の乾燥によって皮膚や粘膜のバリア機能が低下しやすいと説明。部屋全体を暖める暖房では室内が乾燥することもあるとして、湿度など室内環境への配慮も必要だと話した。また、子どもや高齢者も使う家具だけに、温度調節やタイマーなどの安全面も重要だと指摘した。

「高級家具の民主化」 CAGUUUはなぜ安く売れる?
そもそもCAGUUUは、2024年5月に創業した家具ブランド。これまでに3回、累計25億円を調達。本田圭佑氏も投資家、アンバサダーとして参画し、2026年5月からは社外取締役を務めている。
代表取締役の中村勇輝氏が掲げるのは「高級家具の民主化」だ。日本の家具市場には手頃な価格の商品がある一方、デザインや品質を求めると価格が大きく上がる。CAGUUUが狙うのは、その間だ。中国の優良工場と直接提携し、中間業者をできるだけ挟まない。販売はECを中心とし、流通や店舗運営にかかるコストを抑えることで、デザインや品質にこだわった家具を手の届きやすい価格で販売する。
商品も最初から大量には作らない。まず小ロットで販売し、売れ行きやユーザーの反応を確認。人気が出た商品を増産することで、余分な在庫を抱えるリスクを抑えている。

家具はやっぱり「触って選びたい」 初の常設直営店をオープン!
ECを軸に成長してきたCAGUUUだが、10月9日には国分寺マルイに初の常設直営店「CAGUUU 国分寺マルイ店」をオープンする。約116平方メートルの店内には、ソファやダイニング家具、オフィスチェアなど人気商品30点以上を展示。今回発表されたグラフェンのこたつテーブルも実際に見て、触れて、その暖かさを試すことができる。
家具は、写真だけでは分からないことが多い。ソファの座り心地はどうか。椅子は自分の体に合うか。素材の手触りはどうか。部屋に置いたときのサイズ感はどうか。ネットで数万円、十数万円の家具を買うなら、一度は実物を見ておきたいと思う人も多いだろう。
国分寺の店舗では、ECだけでは分からない座り心地や質感、サイズ感などを実際に確認できる。購入を決めれば、店舗から注文することもできる。大量の商品と在庫をそろえる従来型の家具店とは異なり、実物を見て、触って、試せる場所としての役割を重視する。この店舗の作り方が、今後の出店計画にも関係してくる。
次に見据えるのは「3年で100店舗」
CAGUUUが掲げる目標は、今後3年間で100店舗の出店だ。
ただ、100店舗すべてを今回の国分寺店と同じ直営店にするわけではない。中村氏によると、直営店だけでなく、フランチャイズや家具量販店内での展開なども含め、複数の形を想定している。まずは東京近郊を中心に出店し、地域によって店舗の大きさや形態を変えることも検討している。
「我々としては、より消費者の生活に近い場所で店舗を出していきたい」
中村氏はそう話す。
国分寺マルイ店は、その出店計画のスタートとなる。「グラフェン」を使った新しい家具は、今後どこまで生活に入り込むのか。そして、3年で100店舗という目標をどう実現していくのか。商品開発と店舗展開の両面で新たな動きを見せるCAGUUU。その挑戦がどこまで広がっていくのか、今後に注目したい。

【CAGUUU WARM LIVING商品概要】
■グラフェン遠赤外線セラミックこたつテーブル
価格:55,490円(税込・送料込)~
温度設定:20~60℃
タイマー:2・4・6・8時間
■グラフェン遠赤外線セラミックダイニングテーブル
価格:88,990円(税込・送料込)~
温度設定:20~45℃
タイマー:2・4・6・8時間
発売・予約販売開始:2026年10月5日
発送:2026年11月より順次予定
※発売から30日間、新商品限定10%OFFを実施
【CAGUUU 国分寺マルイ店】
オープン:2026年10月9日(金)
所在地:東京都国分寺市南町3-20-3 国分寺マルイ
店舗面積:約116平方メートル
展示予定数:人気商品30点以上
CAGUUU株式会社:https://caguuu.com/