「最高のチームを作る」学生たちの未来につながる学び。三幸学園で行われたイタリア料理特別講座

2026-10-13 08:00

料理人やパティシエを目指す学生にとって、教室で身につける知識や技術は大切です。しかし、ときには第一線で活躍するプロの手仕事や言葉に直接触れることが、これからの自分を思い描くきっかけになるのかもしれません。

学校法人三幸学園は、イタリア大使館貿易促進部と連携し、全国6都市のスイーツ&カフェ専門学校で「イタリア料理特別講座」を実施しています。現役シェフによる調理実演を通して、本場の料理や食材、地域ごとの食文化まで学ぶ特別な授業です。

9月30日に東京スイーツ&カフェ専門学校で行われた講座では、シェフの手元を真剣に見つめ、メモを取る学生たちの姿も。料理の技術だけではなく、プロとして働くうえで大切なことを考える時間にもなりました。学生たちはこの特別な一日から、何を感じ、何を持ち帰ったのでしょうか。今回は、当日の様子とともに、その学びの背景を紹介します。

現役シェフから学ぶのは、レシピだけじゃない。本場のイタリア料理と食文化

学校法人三幸学園がイタリア大使館貿易促進部(イタリア貿易促進機構(ICE)東京事務所)と連携し、全国6都市のスイーツ&カフェ専門学校で実施している「イタリア料理特別講座」。第11回「世界イタリア料理週間」の取り組みの一環として、将来、飲食業界を担う学生たちに本場のイタリア料理と食文化に触れる機会を届けています。

講師を務めるのは、実際にイタリア料理の第一線で活躍する現役シェフです。講座では、前菜・プリモ・ドルチェの調理を通して、イタリア各地域に根付く食文化や食材について学びます。プロの技術やレシピを知るだけではなく、「なぜこの食材を使うのか」「その料理にはどのような文化があるのか」といった、一皿の背景にまで目を向けられる内容です。

さらに、本場の食材を使用することの意義や、地中海式食生活の考え方についても学びます。シェフによる調理実演を間近で見たあとは、完成した本格的な料理やデザートを実際に試食。目で見て、話を聞き、最後は味わうところまで体験できるのも、この講座ならではです。

普段の授業で料理やお菓子作りを学んでいる学生たちにとって、プロの技術と、その背景にある食文化を一緒に学べる貴重な機会。料理を「作る」という技術の先にある世界まで知ることで、将来目指す仕事への視野も広がっていきそうです。

プロの手元を見つめる学生たち。東京校で生まれた特別な時間

9月30日、東京スイーツ&カフェ専門学校でも「イタリア料理特別講座」が行われました。講師を務めたのは、「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」のステファノ・ダル・モーロシェフ。普段とは異なる環境で第一線のプロから直接学べる機会に、学生たちは興味深く説明に耳を傾けていたといいます。

調理実演が始まると、シェフの周りには学生たちが集まり、その手元へ真剣な視線が注がれました。一つひとつの工程を見逃さないように観察しながら、熱心にメモを取る姿も見られたそうです。ただ完成した料理を見るのではなく、どのように仕上げていくのか、その過程に触れられることも、プロから直接学ぶ授業ならではの時間です。

学生たちは、シェフによるデモンストレーションを見たり、シェフが作った料理・デザートを試食したりしながら、学びを深めました。授業の後半には、学んだことを振り返りながら料理を味わい、学生同士で交流する和やかな時間に。真剣に学ぶ表情から、料理を囲んだときの笑顔まで、さまざまな姿が見られたといいます。

見る、聞く、そして味わう。教科書だけでは伝わりにくいプロの技術を五感で感じられた今回の講座は、学生たちにとって普段の授業とはまた違った実践的な学びの場になったようです。そしてこの日、学生たちがシェフから受け取ったものは、料理の技術だけではありませんでした。

「最高のチームを作る」シェフの言葉が伝えた、料理の先にあるもの

東京校での講座では、調理技術を間近で学ぶだけでなく、シェフと学生たちが直接言葉を交わす時間も設けられました。調理中のポイントや料理に対する考え方について話を聞き、学生たちからも積極的に質問や確認が行われたといいます。プロの手元を見るだけでは分からない、仕事への向き合い方に触れられる時間となりました。

そんな交流の中で、学生から「料理人として活躍するシェフになるために必要なことは?」という質問が投げかけられました。それに対して伝えられたのが、「最高のチームを作ること。そして、その一員としてチームで取り組むこと」という言葉です。料理人というと、一人ひとりの技術に目が向きがちですが、一皿を届ける仕事の先には、ともに働く仲間の存在があります。

この言葉に、三幸学園で普段学んでいることとのつながりを実感した学生も多かったそうです。プロになるために必要なのは、料理の腕を磨くことだけではない。仲間と力を合わせ、一つのものを作り上げていく姿勢もまた、これから社会へ出ていく学生たちにとって大切な学びのひとつなのでしょう。

授業の最後には、講師と学生たちで記念撮影も行われました。実演を見て、料理を味わい、そしてプロの言葉に耳を傾ける。第一線で活躍するシェフとの距離の近い交流を通して、学生たちは技術だけでは持ち帰れない何かを、それぞれの心に残す時間になったようです。

教室で学んだことを、社会で生きる力へ。三幸学園が大切にする「実践力」

今回の特別講座から見えてくるのは、料理の技術や知識だけにとどまらない、三幸学園の学びへの姿勢です。学生たちが第一線で活躍するシェフと接し、その技術や考え方を間近で感じられる機会そのものが、将来の仕事を考える実践的な学びにつながっています。

三幸学園が大切にしているのが、専門的な知識や技術に加え、実社会で活躍するための「実践力」を養うことです。今回の講座でも、本場の食材を使う意味や食文化への理解を深めながら、実際に料理の現場で活躍するシェフから直接学ぶ時間が設けられました。前のパートで紹介した「最高のチームを作ること」という言葉も、技術だけでは完結しない仕事の世界を学生たちが考えるきっかけになったのではないでしょうか。

この取り組みは東京だけのものではありません。横浜、名古屋、仙台、札幌、東京、大宮の全国6校で順次開催され、各校に現役シェフを招いてイタリア料理と食文化を学ぶ機会がつくられています。地域は違っても、プロの仕事に触れ、自分自身の将来を考えるという学びは共通しています。 学校で身につけた知識や技術が、実際の仕事の世界ではどのようにつながっていくのか。その答えを教室の中だけで探すのではなく、業界の第一線で働く人との出会いから感じ取っていく。今回の特別講座には、学生たちの学びを将来へつなげようとする三幸学園の教育への姿勢も表れているように感じます。

一皿の向こうに、未来の自分を思い描く時間

今回の特別講座で学生たちが持ち帰ったものは、イタリア料理の技術や食文化についての知識だけではなかったはずです。第一線で働くシェフと同じ時間を過ごしたことで、「料理の世界で働く」という未来を、これまでより少し身近に思い描ける一日になったのではないでしょうか。

なかでも「最高のチームを作ること。そして、その一員としてチームで取り組むこと」というシェフの言葉は、一人で技術を磨くだけでは見えてこない、プロの仕事の一面を伝えてくれます。いつか料理人やパティシエとして誰かに一皿を届ける日が来たとき、この日の経験や言葉が、学生たちの背中をそっと押してくれるのかもしれません。

教室で学ぶ知識や技術と、実際の社会で活躍するプロの仕事。その二つをつなぐ出会いをつくることも、未来の職業人を育てる大切な学びのひとつです。今回の経験を重ねた学生たちが、それぞれどんな料理人やパティシエへと成長していくのか。これからが楽しみになる取り組みです。


三幸学園 概要

学校法人三幸学園は、「困難を希望に変えること」を使命に掲げ、医療、保育、美容、ブライダル、スポーツ、料理、ITなど幅広い分野で教育を展開する学校法人です。全国で専門学校をはじめ、大学、短期大学、高等学校、日本語学校、幼児・福祉施設などを運営し、時代や社会の変化に向き合いながら、新たな教育の形に挑戦しています。

公式サイト:https://www.sanko.ac.jp/

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