日本最古の山小屋「白馬山荘」の3Dモデルが完成
2026-10-13 10:09

白馬山荘が、開業120周年を迎えるにあたり、ASOLAB.により建物全体の3Dデジタルデータ化が完了しました。
120周年の節目に山荘の姿をデジタル保存
北アルプスの白馬岳に位置する日本最古の山小屋「白馬山荘」は、1906年の開業から2026年で120周年を迎えました。この節目に際し、ASOLAB.はアスピアと連携し、白馬館の協力のもとで山荘全体の3Dモデルを作成しました。標高2,832mの稜線に建つ山荘を、地上と上空からレーザー計測することで、今後の維持管理や修繕計画に役立つデジタルデータとして記録しています。計測の概要と技術
計測期間:2026年6月29日〜7月3日計測対象:スカイプラザ、1号館、2号館、3号館の4エリアと建物外観
協力:白馬館、アスピア
山岳環境での計測にあたっては、場所に応じて3種類の技術を使い分けました。精度が求められる室内には三脚型の3Dレーザースキャナー(Leica RTC360)を、広い館内にはハンディ型のスキャナー(FJD S1)を使用しています。また、地上からの取得が困難な範囲は、ドローンに搭載したレーザー(DJI Matrice 400 RTK+Zenmuse L3)を用いて上空から計測しました。
なお、6月30日は濃霧の影響でドローン計測を一時中断し、翌7月1日の早朝に完了させています。また、館内の計測は営業を止めず、宿泊者の状況に合わせて順序を調整しながら実施しました。
3Dモデルの活用と今後の展開
完成したデータは、位置情報と色を持つ点の集合体である点群データであり、画面上で自由な視点から山荘の内外を確認できます。このデータにより、天井の高さや梁の間隔などの寸法計測のほか、平面図の作成やBIMへの展開が可能です。また、今回のデータを基準として保管することで、将来的な変形や劣化の兆候を早期に把握できます。これにより、修繕に必要な資材数量や工程を事前に計画できるため、現地確認のための登頂回数を最小限に抑えることが可能となります。今後は、白馬山荘の維持管理と修繕計画の基礎資料として活用される予定です。