Candy Stripper30周年イベントでバンタン学生が活躍!コレサワの衣装制作やスイーツ開発に挑戦
ファッションブランド「Candy Stripper(キャンディストリッパー)」が、誕生30周年を迎えました。これを記念して、2026年10月4日に東京・原宿のWITH HARAJUKU HALLで「Candy Stripper 30th Anniversary Party」が開催され、ファッションショーやアーティストによるライブなど、多彩な企画が繰り広げられました。
今回のイベントには、ブランドを手掛けるデザイナー・板橋よしえさんの出身校であるバンタンの在校生も参加。シンガーソングライターのコレサワさんがステージで着用する衣装の制作をはじめ、会場で提供するスイーツの開発やファッションショーの裏方など、さまざまな役割を担いました。
華やかなイベントの裏側では、学生たちがプロから厳しい指摘を受けながら、試行錯誤を重ねる場面もあったといいます。完成した衣装やスイーツには、どのような思いが込められていたのでしょうか。学生たちの挑戦と成長、そして今回の取り組みを支えた実践的な学びについて紹介します。
華やかなステージで祝うCandy Stripperの30周年

デザイナーの板橋よしえさんが手掛けるファッションブランド「Candy Stripper」。ブランドの30周年を祝うイベント「Candy Stripper 30th Anniversary Party」が、東京・原宿で開催されました。
会場では「Candy Stripper 2026 AW COLLECTION FASHION SHOW」が行われ、「CANDY」と「STRIPPER」という2つの世界観を表現したステージを披露。益若つばささんや八木アリサさんをはじめ、さまざまなモデルや著名人が登場し、ブランドの個性あふれるファッションを紹介しました。
さらに、シンガーソングライターのコレサワさんによるスペシャルライブや、ハリセンボンの近藤春菜さんがMCを務めるトークショーも開催。トークショーにはGLAYのTERUさん、武井咲さん、森三中の大島美幸さん、優香さんがゲストとして参加し、30周年を記念するイベントを盛り上げました。
そして今回、こうした華やかなステージを支える側にも、若い世代の姿がありました。板橋さんが卒業したバンタンの在校生たちです。学生たちは衣装制作からスイーツ開発、ショーの舞台裏まで幅広く関わり、学校で学んできた技術を実際のイベントで発揮する機会を得ました。
コレサワの衣装を学生が制作!厳しい指摘を乗り越えて迎えたステージ

今回のイベントでコレサワさんが着用した赤い衣装は、バンタンデザイン研究所の在校生が手掛けたものです。Candy Stripperのデザイナー・板橋よしえさんの監修のもと、ブランドの世界観やコレサワさんのイメージを取り入れたデザインを提案。コレサワさん本人とブランド側が参加する審査会を経て、実際のライブ衣装として制作が進められました。

しかし、完成までの道のりは決して簡単ではありませんでした。最初のデザイン提案では、見た目のかわいらしさだけでなく、実際に着用した際の動きや実現性、ブランドへの理解などについて厳しい指摘を受け、学生が涙する場面もあったといいます。それでも学生たちは、コレサワさんの過去の衣装やブランドの特徴を改めて研究し、何度も修正を重ねながら完成を目指しました。
そして迎えた本番。コレサワさんは学生たちが制作した衣装を身にまとい、スペシャルライブのステージに登場しました。ライブ中には、衣装を自身の「戦闘服」と表現し、強いこだわりを持っていることを語ったそうです。その言葉を聞き、ステージを見守っていた学生たちが涙を流す姿もあったといいます。
最初は厳しい指摘に涙し、最後は自分たちが手掛けた衣装がステージで披露される姿に涙する。今回の経験は、学生たちにとってデザインの技術だけでなく、誰かのために作品をつくる責任や、最後までやり遂げることの大切さを学ぶ機会にもなったようです。
スイーツ作りからショーの舞台裏まで!学生たちのもう一つの挑戦

学生たちが活躍したのは、ライブ衣装の制作だけではありません。レコールバンタン パティシエ学部の在校生は、イベント限定スイーツの開発にも参加しました。人気クリエイターのりちさんがプロデュースし、Candy Stripperが監修する中、学生たちはブランドの世界観とりちさんらしさを組み合わせながら、デザインや見せ方を考えていきました。

制作では、味や食感はもちろん、見た目のかわいらしさにもこだわり、何度も試作と調整を重ねたといいます。審査会で選ばれたアイデアをもとに完成したのは、イベント限定の2種類のスイーツ。当日は来場者にいずれか1点が先着でプレゼントされ、学生たち自身が直接手渡す場面もありました。参加した学生からは、普段の販売実習とは異なる経験ができたことや、お客様に直接届ける際の緊張感についても声が寄せられています。

一方、ファッションショーの舞台裏でも、バンタンの在校生たちが活躍しました。ヘアメイクや、モデルの着替えなどをサポートするフィッターのアシスタントとして参加し、プロの仕事を間近で経験。限られた時間の中で周囲の動きを見ながら、自分が何をすべきか考えて行動するなど、教室ではなかなか味わえない緊張感もあったようです。
衣装やスイーツを完成させることだけが、今回の学生たちの役割ではありませんでした。実際に使う人や受け取る人のことを考え、多くのスタッフと協力しながら一つのイベントをつくり上げる。こうした経験の一つひとつが、学生たちにとってプロの現場を知る貴重な機会となったようです。
教室を飛び出しプロの現場へ!VCPが目指す新しい学びの形

今回のCandy Stripperとの取り組みは、バンタンが展開する「VCP(Vantan Creator Project)」の一環として行われたものです。VCPは、学生が在学中から企業やブランド、クリエイターと関わり、実際の仕事に近い環境で経験を積むプロジェクト。第一弾にはサンリオ、NIGHT HIKE、Candy Stripperの3社が参画しており、学校で学んだ知識や技術を社会の中で試す機会を設けています。
バンタンでは、約1,170名の講師全員が現役のプロとして授業を担当していますが、VCPではさらに参画企業の担当者も直接指導に加わります。同プロジェクトの統括プロデューサーを務める馬場貴裕さんは、生成AIの普及によって一定水準の表現を誰もが作れるようになった一方、課題を見つけ、相手の要望を理解して形にする力が、これまで以上に重要になっていると語っています。
実際に今回のイベントでも、学生たちは自分のアイデアを自由に形にするだけでなく、ブランドやアーティストの意向を踏まえ、プロからの厳しい評価を受けながら制作を進めました。馬場さんは、こうした経験について、技術を磨くだけでなく、誰かの期待に応えることや、自分たちの作品が人の感情に触れることを学ぶ大切な機会だと考えています。企業側にとっても、学生の実力を早い段階で知り、新しい発想に触れられるという意味があるそうです。
今後は参画企業をさらに増やし、学生が学科の枠を超えてチームを組み、企業の課題解決から実際の形にするところまで挑戦できる場を広げていく方針です。卒業までに複数の企業との仕事を経験し、自信を持って社会に出られる仕組みを目指しているとのこと。今回のように、在学中からプロの世界に触れる経験が、学生たちの将来の選択肢を広げるきっかけになるかもしれません。
学生たちの挑戦が、未来のクリエイターへの一歩に
華やかなファッションショーやライブで盛り上がったCandy Stripperの30周年イベント。その裏側には、何度も試行錯誤を重ねながら衣装やスイーツを完成させ、プロの現場で自分たちの力を試した学生たちの姿がありました。
今回の経験で得られたのは、技術だけではありません。相手の思いをくみ取り、仲間と協力しながら一つのものをつくり上げること。そして、自分たちの作品が実際に誰かの手に届く喜びも、学生たちにとって大きな学びになったのではないでしょうか。
学校での学びが、実際の仕事へとつながっていく。今回の挑戦をきっかけに、学生たちがこれからどのようなクリエイターへと成長していくのか、楽しみですね。
取材協力: 株式会社バンタン マーケティング本部 バンタンクリエイターズプロジェクト 統括プロデューサー 馬場貴裕さん