犬に『オテ』を覚えさせた方がいいの?成犬でもしつけることはできる?教えるメリットまで解説
犬の定番の芸といえば「オテ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。愛犬を迎えたら、とりあえずオテを教えようと考える飼い主もいるでしょう。しかし、オテは犬との生活に必ず必要なしつけではありません。「オイデ」「マテ」「離して」など、安全に関わる合図と比べると、覚える優先順位は低いといえます。その一方で、オテを教えることには、犬と飼い主のコミュニケーションを増やしたり、頭を使う遊びになったりするメリットがあります。今回は、犬にオテを覚えさせる必要性や成犬でも覚えられるのか、オテを教えるメリットについて解説します。
犬に『オテ』を覚えさせた方がいいの?

結論からいうと、すべての犬にオテを覚えさせる必要はありません。
オテは、犬の安全を守るために必須となる合図ではなく、飼い主とのコミュニケーションや遊びとして楽しめるトリックのひとつです。そのため、できないからといって「しつけができていない」ということにはなりません。
しつけを始めるのであれば、「オイデ」「マテ」「離して」など、日常生活や事故防止に役立つ合図を優先するとよいでしょう。そのうえで、犬がトレーニングを楽しんでいるようならオテにも挑戦してみてください。
また、得意な動作や好きな遊びには個体差があります。なかなか覚えられない場合も、無理にできるようにする必要はありません。
成犬でも『オテ』をしつけることはできる?

オテは子犬のうちに教えなければならないものではなく、成犬になってからでも覚えることは可能です。ただし、学習するペースには個体差があります。これまでの経験や性格によっては、前足を触られることへの抵抗が強く、練習に時間がかかる犬もいるでしょう。
成犬へ教える場合も、長時間続けるのではなく、集中できる短い時間で終えるのがポイントです。できないからと叱ったり、無理に前足を持ち上げたりせず、望ましい動作が出た瞬間に褒めていきます。
また、シニア犬を含め、前足を上げることを嫌がる犬には無理をさせないでください。以前はできていたのに突然オテをしなくなった場合は、関節や爪、肉球などに痛みがないか確認することも大切です。
犬に『オテ』を教えるメリット

オテそのものは生活に欠かせないものではありませんが、教える過程にはいくつかのメリットがあります。成功させることだけを目的にせず、犬と一緒に楽しむことを意識しましょう。
飼い主とのコミュニケーションが増える
オテの練習では、犬が飼い主の声や手の動きに注目し、それに合わせて行動します。上手にできたときに褒めてもらえるため、犬にとって飼い主と楽しくやり取りする時間になります。
長時間練習する必要はなく、数分程度でも十分です。日常生活の中に短いトレーニングを取り入れることで、愛犬と関わる機会を増やせるでしょう。
成功体験を作れる
オテは比較的シンプルな動作なので、小さな成功体験を積ませるトレーニングとして活用できます。前足を少し浮かせた段階から褒めるなど、できた部分を拾っていくことがポイントです。
「この行動をすると良いことが起こる」という経験が増えると、トレーニング自体を楽しみやすくなります。最初から完璧な形を求めず、少しずつ完成へ近づけていくとよいでしょう。
足先に触れられる練習へつなげられる
オテができるようになると、犬が自分から前足を人の手へ乗せるようになります。そこから少しずつ足先に触れる練習へ発展させれば、足拭きや爪切りなどのケアにつながる場合があります。
ただし、「オテができる=足先を自由に触っても平気」というわけではありません。肉球や爪に触れる練習は別に行い、犬が嫌がらない範囲で少しずつ慣らしてください。
頭を使う遊びになる
オテの練習では、犬が飼い主の合図を見聞きし、「何をすればいいのか」を考えます。そのため、単なる芸ではなく、頭を使う遊びのひとつとして取り入れることもできます。
雨の日などで散歩時間が短くなったときや、室内で過ごす時間にも活用しやすいでしょう。慣れてきたら、「オカワリ」など別の簡単なトリックへ広げるのもひとつの楽しみ方です。
まとめ

犬の「オテ」は、すべての犬が必ず覚えなければならないしつけではありません。「オイデ」「マテ」「離して」など、安全な生活に役立つ合図を優先し、オテは遊びやコミュニケーションとして取り入れるとよいでしょう。
オテを教えることで、飼い主との交流が増える、成功体験を積める、頭を使う遊びになるといったメリットがあります。進め方によっては、足先に触れられる練習へつなげることも可能です。
また、成犬になってからでもオテを覚えることはできます。年齢だけを理由に諦める必要はありません。無理に前足を持ち上げたり、できないことを叱ったりせず、愛犬のペースに合わせて楽しめる範囲で練習していきましょう。
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