法政大学が生成AI利用のガイドラインを改定
法政大学は、教育課程における生成AIの利用に関する基本的考え方を公表し、学生および教員向けの実践ガイドラインを新たに策定しました。
ガイドライン改定の背景と目的
生成AIが日常の学修環境に浸透する中、法政大学は学生の学びと成長を阻害しないことを前提に、その利活用を推進する方針を打ち出しました。従来の方針を継承しつつ、授業ごとのルール提示やAI検出ツールの誤判定への対応など、教育現場における具体的な課題を解決するためにガイドラインを体系化しています。
ガイドラインの主な改定ポイント
教員向けガイドラインでは、授業における生成AIの扱いを「使用不可」「条件付き使用可」「積極的活用」の3類型に整理しました。シラバスや課題指示で活用できる文言例に加え、作成過程の提出や口頭試問、ルーブリックへの透明性評価の組み込みといった教育設計上の具体策を提示しています。
学生向けガイドラインでは、不正行為への厳しい姿勢を示す一方で、検出ツールの判定結果のみを根拠とした断定は行わないと明記しました。また、構成メモや参考文献リスト、編集履歴などを用いて作成過程を説明する手順を示しています。さらに、障がい等により学修上の困難を抱える学生が、文章作成や翻訳、要約の支援として生成AIを利用することを、合理的配慮の一環として認められると位置づけました。
学内提供環境と今後の対応
法政大学では、入力データがAIモデルの学習に利用されないなどの保護が適用された、教育機関向けの生成AIツール(Gemini Notebook、Gemini)を学内アカウントで提供しています。本方針やガイドラインは固定的なものではなく、技術動向や社会情勢を踏まえて今後も継続的に見直す予定です。また、リテラシー教育や相談体制の整備を通じて、安心して利用できる環境づくりを推進します。
関連リンク
https://www.hoseikyoiku.jp/lf/project/view.php?c=topics_view&pk=1687401621
まとめ
法政大学は、生成AIの日常的な活用を見据え、教育現場での利用基準を明確化するガイドラインを策定しました。学生と教員が安心してAIを活用できるよう、技術の進歩に合わせた環境整備と教育設計の支援を継続していきます。