【インタビュー】桜田ひより、「自分が本当にやりたいと思えば、ちょっとの勇気で世界が本当に変わる」 映画『星の教室』で主演

2026-10-30 10:14
【インタビュー】桜田ひより、「自分が本当にやりたいと思えば、ちょっとの勇気で世界が本当に変わる」 映画『星の教室』で主演

映画『星の教室』で主演を務める桜田ひよりにインタビュー。本作は、中学時代のいじめが原因で不登校となり、義務教育を十分に受けられないまま大人になった潤間さやかが、夜間中学との出会いをきっかけに、再び人生を歩み始める姿を描いた物語だ。

さまざまな年齢や境遇の人々が集う教室で、学ぶことの喜びや人とつながることの大切さを見つめ直していく主人公。髙田郁の小説を原作に、角川春樹が総監督を務める本作で、桜田ひよりはさやかという人物にどのように向き合い、役を作り上げていったのか。作品に込めた思いや撮影現場でのエピソード、演じるなかで感じたことなどを本人に聞いた。

――今回の映画『星の教室』ですが、出演が決まった時はいかがでしたか。

原作と脚本を読ませていただいて、なんて心が温まるお話なのだろうと思いました。学ぶことに対してみんなが前向きですし、人と人とのつながりの中で、それぞれの過去、将来の夢にあふれ、みんなが同じ方向を向いている。そこには先生、生徒関係なく、教室に温かい空気が流れている印象を受けました。これが映像になった時、それらのことが観てくださるみなさんに伝わるといいなと思いました。

――夜間中学の現状を知ることも大切だとコメントされていましたね。

はい。夜間中学の存在は知っていましたが、勉強不足なところがあり、具体的には知らないことが多かったです。クランクイン前に資料をいただいて、自分が思っていた以上にみなさんは希望に満ちあふれ、学ぶことに対して貪欲な部分があることを知りました。学びたいのに学べなかった方々や、大人になってから、あの時もっと勉強しておけばよかったと感じている方がいることを知り、現状を知ることの大切さを改めて感じました。

――教室のシーンも多かったと思いますが、実際に撮影されていかがでしたか?

年齢・国籍問わず、みなさんが横並びになって授業に向きあっている時間は、本当にかけがえのないものでしたし、資料の文字や表情などで温かさが伝わってきたので、今回の撮影でも教室で同じように授業を受けている姿がその資料映像と重なって。改めて夜間中学の存在を、もっと世の中のみなさんに知っていただける作品になるといいなと思いながら撮影をしていました。

――演じられた潤間さやかについては、どのように理解して演じましたか。

とても感受性が豊かな子で、人の気持ちや感情、空気感にも敏感な女の子だなと思いました。それが裏目に出ることもありますが、人に寄り添うことができる一方で、影響も受けやすい。そうした良さを活かしきれていないように感じました。つねにマイナスな部分に囚われていて、なかなか前に進めない。さまざまな想いを抱えている女の子だなと思いました。

――それでも劇中では、懸命に前を向いているというか、悲壮感ばっかりではない佇まいが印象に残りました。

潤間さやかという存在をわたしが肯定してあげることが、役作りにもつながるのではないかなと思いました。教室でほかの誰かの言葉に心を動かされることもありますが、それをわたしがフォローに回って、彼女を優しく包み込むことで相手の言葉を受け止めやすくしてあげる。そういう作業も大事なのかなと思いました。

――『モブ子の恋』の時も感じたのですが、役柄の感情表現が繊細かつ奥行きがあるので、キャラクターのリアリティがとてもよく伝わりますよね。毎回どういうことを大事にお芝居をされているのですか。

その役の一番の理解者になることを心がけています。自分の経験からは想像できないようなことや、経験したことがまったくない役がたくさんあるので、その人の過去や経験から考えるようにしています。考えを深めて理解者にちゃんとなること、横並びになることで演じやすくなる。今回はさやかと重なる部分を探して、自分自身に投影していましたし、誰もが抱えているものに自分自身も寄り添って、それが表現できればいいなと思っていました。

――その映画『星の教室』、完成した映画をご覧になっていかがでしたか。

完成した映画を観た時に、人の背中をおしてくれる作品になったのではないかなと改めて思いました。学ぶことに年齢は関係ないですし、何かを始めるのに遅いも早いもないのだなと感じました。なので自分が本当にやりたいと思えば、ちょっとの勇気で世界が本当に変わると思いますし、踏み出した先にその気持ちを分かり合える仲間がいたり、自分と同じ思考を持つ仲間がいるかもしれない。わたしの目線だけではなく、親の目線など幅広い層に愛していただける作品になっているなと思います。いくつになっても挑戦することが大事だということを、この映画を観て感じていただけるとうれしいです。

©2026映画「星の教室」製作委員会

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