Zetrix AIとCAICT、AIエージェントの信頼性と説明責任を高める「Know Your Agent(KYA)」サービスを発表

2026-11-05 19:00

中東、アフリカ、中国、ASEANにまたがるパイロットプロジェクトを計画し、その結果をAIの身元確認と説明責任に関する国際標準の策定に向けた継続的な議論での検討材料として提出予定

中国・烏鎮、2026年11月6日 /PRNewswire/ -- Zetrix AI Berhad(以下「Zetrix AI」)は、China Academy of Information and Communications Technology(以下「CAICT」)と共同で、「Know Your Agent(KYA)」サービスの提供開始を発表しました。このサービスは、急速に拡大するAIエージェントの分野で、信頼性、透明性、説明責任の向上を図るものです。

TS Wong, Group Managing Director of Zetrix AI, announced the launch of a Know Your Agent (KYA) service in collaboration with the China Academy of Information and Communications Technology (CAICT) at the World Internet Conference in Wuzhen, China, to bring greater trust, transparency and accountability to the rapidly expanding world of AI agents.
TS Wong, Group Managing Director of Zetrix AI, announced the launch of a Know Your Agent (KYA) service in collaboration with the China Academy of Information and Communications Technology (CAICT) at the World Internet Conference in Wuzhen, China, to bring greater trust, transparency and accountability to the rapidly expanding world of AI agents.

KYAサービスは、中国・烏鎮で開催された「世界インターネット会議(World Internet Conference)」と、アラブ首長国連邦・ドバイで開催された「ICT開発フォーラム2026(ICT Development Forum 2026)」で同時に発表されました。このサービスは、企業や個人ユーザーにひも付けられた検証可能なデジタルIDをAIエージェントが保有できるようにする枠組みを導入します。

KYAサービスは、企業、政府機関、デジタルサービスプロバイダーが、AIエージェントの身元だけでなく、誰を代理しているのか、どのような行動を許可されているのか、その行動が許可された範囲内に収まっているのかも確認できるように設計されています。

AIエージェントによるオンラインサービスへのアクセスや取引の実行が増えるにつれ、組織には、許可された活動と不正行為や無許可の行動を確実に区別できる仕組みが必要になっています。KYAサービスは、検証可能な資格情報、明示的に委任された権限、保護対象の操作を実行する前の確認手続きを組み合わせることで、こうした信頼上の課題に対処します。

「AIは、知能を備えたエージェントが自律的に意思決定し、企業とやり取りし、取引を実行する機会が増えていく新たな時代を迎えています。自律性が高まるほど、それに見合う説明責任が求められます。重要なのは、もはやAIに何ができるかだけでなく、その行動に誰が責任を負うかという点です。Zetrix AIのKYAサービスを通じて、すべてのAIエージェントの身元を確認でき、すべての権限を検証でき、あらゆる行動を責任主体まで追跡できる未来の実現を目指しています。これは、企業や政府機関で、さらには国境を越えてAIを大規模に活用するために必要な信頼を築く上で不可欠です」と、Zetrix AIのグループ・マネージング・ディレクター、TS Wongは述べました。

今回のサービス提供開始に合わせ、中東、アフリカ、中国、ASEANの組織が参加する国境を越えたパイロットプロジェクトも計画されています。このパイロットプロジェクトでは、各法域がIDシステムの管理と信頼の可否に関する判断を引き続き自主的に行えるようにしながら、エージェントの身元と権限が法域を越えてどのように認められるかを検証します。パイロットプロジェクトの結果は、国際電気通信連合(ITU)、IEEE、その他の標準開発機関(SDO)に提出され、AIの身元確認と説明責任に関する国際標準の策定に向けた継続的な取り組みや議論の中で検討される予定です。

AIエージェントが日常のデジタル活動に一層深く組み込まれるにつれ、信頼できる身元と検証可能な権限を確立する仕組みが、その幅広い普及を支える不可欠な基盤になる可能性があります。

「エージェント型AIが担う責任の範囲が広がるにつれ、KYAサービスの必要性はますます高まるでしょう。Zetrix AIとの共同サービスにより、世界各地でエージェント型AI同士の相互運用を可能にする、国境を越えた信頼性の高いネットワークの構築が進むと期待しています」と、CAICTのASTRON network国際部門責任者、Xiaoyu YOU氏は述べました。

Zetrix AIとCAICTは、KYAサービスを通じて、AIエージェントがより高い自律性を持ちながらも、国境を越えて身元を確認でき、説明責任を果たし、信頼される形で活動できる未来に向けた基盤づくりを目指しています。

AI主導の世界で信頼を築く

現在、AIエージェントは、デジタルサービスの管理、業務情報へのアクセス、決済の支援、他のAIシステムとのやり取りなど、従来は人が直接関わる必要があった作業を担うよう、開発が進められています。こうした機能は生産性と効率を大幅に向上させる可能性がある一方、新たなリスクも生み出します。

信頼できる身元確認の仕組みや明確に定められた権限がなければ、組織は正当なAIエージェントと無許可のシステムを区別したり、エージェントの権限の範囲を判断したり、問題発生時に責任の所在を明らかにしたりすることが難しくなる可能性があります。

Zetrix AIのKYAサービスは、AIエージェント向けに検証可能な身元確認と権限付与の枠組みを導入し、より安全で責任ある自律的なやり取りの基盤を築くことで、こうした課題への対応を目指しています。

従来のデジタルIDシステムが主に人間のユーザーを確認するのに対し、KYAはAIエージェントそのものにも確認の対象を広げ、各エージェントを身元確認済みの所有者にひも付けるとともに、その活動範囲を明確に定めます。

KYAサービスは、W3Cの検証可能な資格情報(Verifiable Credentials)を基盤とし、AvatarLabsのAgentic Wallet技術を組み込んで、デジタル認証情報の管理、委任された権限の検証、エージェントの活動記録の証拠保全を行います。

AIエージェントにIDと明確な行動範囲を与える

KYAサービスの根幹には、AIエージェントは自律的に行動できる一方、その権限と説明責任の範囲は常に明確に定められていなければならないという、シンプルかつ効果的な原則があります。KYAサービスでは、参加する各AIエージェントに、本人確認済みの個人または組織にひも付けられた検証可能なデジタルIDを付与します。

所有者は、エージェントがアクセスできるサービス、使用できる情報、取引相手、支出可能な金額など、エージェントに許可する行動を具体的に設定できます。例えば企業は、AIエージェントに対して、承認済みの仕入先への支払いを所定の限度額内で処理する権限を付与し、それを超える取引には人による承認を必須とすることができます。

同様に、政府機関や企業のデジタルサービスにアクセスするAIエージェントには、保護対象の情報へのアクセスを許可する前に、身元と権限を証明することが求められる場合があります。

KYAサービスはまた、AIエージェントが別のエージェントに作業を委任する場合でも、委任先に与える権限が当初付与された権限の範囲を超えないように設計されています。権限は取り消すことができ、エージェントの活動に関する署名付きの記録は、説明責任を裏付ける監査可能な証跡となります。

KYAサービスは、身元確認、権限管理、暗号技術に基づく証拠を組み合わせることで、組織がセキュリティ、プライバシー、監督体制を損なうことなく、自律型AIの利点を活用できるようにすることを目指しています。

国境を越えてAIへの信頼を広げる

AIエージェントが国際市場をまたいで活動する機会が増えることを見据え、Zetrix AIとCAICTは、検証可能なAIエージェントの身元と権限が異なる法域間でどのように認められるかを検証するため、国境を越えたパイロットプロジェクトも計画しています。このパイロットプロジェクトには、中東、アフリカ、中国、ASEANの組織が参加することが想定されていますが、参加については今後の確認が必要です。

このプロジェクトでは、国境を越えた貿易、デジタル決済、行政サービス、自律型AIエージェント間のやり取りなどの分野で、具体的な活用方法を検討します。重要な目的の一つは、各国の規制要件、データ保護上の配慮、法域ごとの管理権を尊重しながら、AIエージェントが各国の異なる本人確認・ID管理の仕組みをまたいでどのように活動できるかを実証することです。

このパイロットプロジェクトでは、実際の国境を越えた運用環境において、身元確認、権限の適用、権限取り消しの仕組み、プライバシー保護措置、説明責任を裏付ける記録の有効性を検証します。この取り組みでは、複数の法域にまたがってこれらの機能を検証することで、世界のAIエコシステムにおける相互運用性と信頼性の向上を支える実用的な基盤の構築を目指します。

AIに関する国際標準の未来に貢献

この取り組みは、サービスの提供開始にとどまらず、自律型AIの身元、信頼性、説明責任に関する共通のアプローチを策定するための国際的な取り組みに貢献することも目指しています。

Zetrix AIとCAICTは、国境を越えたパイロットプロジェクトの成果を、国際電気通信連合(ITU)の電気通信標準化部門第17研究委員会(ITU-T SG17)に、同委員会の「人間とエージェント型AIの信頼とアイデンティティに関するフォーカスグループ(Focus Group on Trust and Identity for Humans and Agentic AI:FG-TIDA)」を通じて共同提出する予定です。

提出内容には、実施を通じて得られた知見、国境を越えた活用事例、エージェントの身元確認、委任された権限、説明責任に関する提言が含まれる見込みです。これらの成果は、適用されるITUの手続きに従い、現在進められている国際的な技術協議や標準化に向けた事前の取り組みを支援することを目的としています。

パイロットプロジェクトへの参加を希望する組織は、agentid@avatarlabs.siまでご連絡ください。

Zetrix AI Berhadについて

Zetrix AI Berhad(「Zetrix AI」)は、旧社名をMY E.G. Services Berhadといい、ASEAN全域の公共部門と民間部門を支えるブロックチェーン技術とAIの導入を先導しています。マレーシアに本社を置くZetrix AIは、2000年に事業を開始し、同国で電子政府サービスと関連する商用サービスの提供を切り開いた先駆的企業です。現在、同社はレイヤー1ブロックチェーンプラットフォーム「Zetrix」を活用するとともに、Web3、AI、ロボティクスの融合を取り入れることで、より広い地域で技術変革の最前線に立っています。これにより、効率性が高く、インテリジェントで安全な国境を越えた取引やデジタルIDの相互運用、そして人々、企業、政府機関をシームレスにつなぐ自動化ソリューションの実現を可能にしています。

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