高齢犬の負担になる『間違ったベッド』の選び方3つ!必ず見直すべきポイントや環境の整え方とは

シニア犬にとって、ベッドは一日の大半を過ごす大切な場所です。なるべく体の負担にならないベッドにしてあげたいものですが、選び方ひとつで愛犬の体に負担をかけてしまうことも。選び方を見直してみましょう。

高齢犬の負担になる「間違ったベッド」の選び方

ベッドで寝る犬

犬のベッド選びはなかなか難しいという印象です。良かれと思って購入したベッドでも使ってもらえなかったりしますよね。

ましてや高齢犬の場合、一日の大半をそこで過ごすと思うと、さらにハードルは上がっているかもしれません。

そこで今回は、高齢犬の負担になる「間違ったベッド」の選び方について解説します。愛犬の将来ために、正しいベッド選びができるようにしておきましょう。

1.底面が固い・薄い

たとえば、人間(自分)が使うマットレスを考えてみましょう。固すぎるマットレス、あるいは薄っぺらくて床の感触がわかるようなマットレスを使わなくてはいけないとしたら、どうでしょうか。

体の一部分が固いところにずっと接していて、同じ姿勢で寝続けることはできませんよね。一か所に圧力がかかると褥瘡(床ずれ)の原因にもなるため、そんな固いマットレスを長く使うことはないでしょう。

犬も同様で、固すぎるものや底面が薄くて床と大差ないようなベッドでは体重をうまく分散させることができず、体の負担になります。

特にシニア犬の場合は、四肢の筋肉が落ち関節が浮き出ていることが多く、固いベッドの場合はそこに体重が多くかかってしまい褥瘡ができるリスクがあります。

寝る部分の厚みが足りない、柔らかさが足りないと思った場合、中にタオルや別のクッションなどを敷いて、厚みと柔らかさを調節してあげましょう。ベッドの下に別のマットレスなどを敷くのもひとつの方法です。

2.ドーム型タイプ

ドーム型ベッド

雪でつくるかまくらやドームのように、屋根がついているタイプのベッドは、犬が潜り込む姿が可愛く、暖かそうなのでついつい選びたくなります。

しかし、子犬の時期だったり若いうちは良いのですが、犬の年齢がシニア期の場合は注意が必要です。

その理由は、潜り込む際に姿勢に無理があると関節を痛めてしまう原因になる可能性がありますし、屋根や壁がある分だけ体の各所を引っかけてしまうことがあるからです。

ベッドに入って横になりたいのに上手く入れない、入ろうとしたら引っかかって転んでしまう、などというリスクは、老齢になればなるほど避けるべきなので、このようなベッドは洗濯すべきではありません。

もしどうしても使いたい場合は、犬が無理なく入れるほどの大きさのものを選んだり、潜り込むときに入口の高さまでしっかりと犬の手足が上がるか確認してからにしてあげましょう。介護が必要になるほどの高齢犬の場合は、無難に平らなタイプのベッドを選ぶほうが良いと思います。

3.柔らかすぎる

固すぎるベッドも問題ですが、逆に柔らかすぎるベッドにも問題があります。

ベッドのマット部分が柔らかすぎると、筋力が衰えた高齢犬はそこで足を踏ん張ることができずに、立ち上がりが難しくなったり、寝返りがしにくくなったりします。

また柔らかすぎるベッドの場合、寝ている最中に体が沈み込みすぎて熱がこもってしまうこともあります。さらには、沈み込みすぎて胸腔が圧迫され、呼吸がしにくくなったりすることもあるようです。

眠っているはずなのに呼吸が荒いというときは、体が沈み込みすぎて熱がこもっていないか、あるいは胸腔が圧迫されて呼吸がしにくくなっていないかなどをチェックしてあげましょう。

柔らかすぎるベッドの対策としては、介護用のマットとして選ばれやすい「低反発マット」があるのですが、選ぶ際は固さに注意をしてあげましょう。自力で立ち上がれる、寝返りを打てるというような動作が可能な程度の柔らかさを選んであげてください。柔らかすぎると足やからだが沈み込んでバランスを崩してしまうので注意が必要でしょう。

まとめ

一つのベッドに入る二頭の犬

高齢犬のためのベッド選びはなかなか難しく、若いときであれば問題なかった固さやドーム型のものでもトラブルのもとになることがあります。なかには愛犬の体調によって使うベッドを切り替える、という飼い主さんもいるようです。

特に、介護が必要なほどの高齢犬の場合、体の同じ側を下にして寝る傾向があります。

うまく体圧を分散できるタイプのマットを使うことで褥瘡(床ずれ)を予防することが大切ですが、とても難しいので動物病院や専門のスタッフさんに相談してみてくださいね。

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