メガネをかけたセレブ猫、SNSや啓蒙活動を通じて子供たちに勇気を届ける 米国

2024-09-06 06:00

メガネ店に常駐する猫は、メガネをかけて、来店する子供たちを勇気づけています。それだけではありません。SNS上では目の状態やメガネに関する情報を発信して、セレブ猫として人気になっているのです。

メガネをかけて店番をする猫

メガネをかけて教授然とした猫

画像はイメージです

米国ペンシルバニア州にあるメガネ店「A Child’s Eyes」には、常勤で働く猫がいます。名前は「Truffles」。この猫はメガネをかけていて、初めてのメガネを作りに店へやってくる子供たちを、やさしく迎えているのです。

2017年、小児用メガネ担当の技師Danielle Crull さんが野良猫だったTrufflesを保護して家族に迎え、職場に連れてきたのがきっかけです。この猫は教えられたことをすぐに覚える、頭のよい子です。

Danielleさんが未熟児用のメガネを与えてみたら、Trufflesはちゃんと使えるようになったといいます。しかもメガネをかけるのを少しもいやがりません。

そこで彼女は、子供が来店するとTrufflesをそばに連れてきて、楽しそうにメガネをかけている姿を見せるようにしました。すると子供たちの緊張も和らぎ、検眼の恐怖を取り除くことができたのです。

「子供たちはこの猫を見て『ああ、自分と同じだ』と感じて自信を回復し、メガネをかけることを誇らしく思うのです」というDanielleさんです。

SNS上で大人気に

メガネをかけたかわいい猫

画像はイメージです

実はTrufflesの活躍の場はメガネ店だけではありません。非営利団体「Truffles The Kitty Organization」の活動や、SNSでの教育ビデオに登場して、世界中の子供たちに勇気を与えているのです。

Danielleさんは、メガネの手入れや正しい着用方法などを、Trufflesの手を借りて子供たちに教えています。彼女はまた、弱視や色覚異常などの健康上の問題についても、動画を通じて理解を呼びかけています。

「この猫は、子供たちの前で実演してみせるのがとても上手なのです。最初は、Trufflesをモデルにして正しいメガネのお手入れを説明するビデオを作ろうと思っただけでした」というDanielleさん。

やがてTrufflesとわが子のすばらしい体験談をFacebookに投稿した親が出現し、その後は急速に人気が高まっていき、いまではすっかり「セレブ猫」になってしまったのです。

「子供たちに少しでも教えられたらいいなと思って始めたビデオ作りだったので、人気者になることなど考えていませんでした。ただ、この猫はとても賢くて、『Eyechat』上で絵を指さしたり、記号を見分けたりすることができたのです」

2019年に彼女がSNSに「新しい緑色のメガネをもらって喜んでいる猫」という動画を投稿すると、これが大ヒット。やがて彼女はTrufflesの知名度を利用して、非営利団体を立ちあげることもできました。過去7年間でTrufflesは、数千人の子供たちにメガネに関する指導を行ってきました。

助手と一緒に、今日も勤務

メガネで遊ぶ少年と猫

画像はイメージです

たとえセレブ猫になっても、Trufflesは相変わらずメガネ店で働き続けています。毎日店内を歩き回り、全部で25本も持っているメガネのうちひとつを身に着けて、Danielleさんの接客を手伝っています。

やがてDanielleさんは、この優秀な愛猫を手伝う助手を迎えることにしました。「Gumdrop」という名前の元気な茶白猫です。

「弟猫も、やはりちゃんとメガネをかけています。この2匹のおかげで、子供たちはもっと快適に店内で検査を受けたり、メガネの調整をしてもらったりすることができます」

実は店内には、ヤドカリや鳥などほかの動物もいます。でもメガネをかけて働いているのは2匹の猫だけです。

「Trufflesは、子供たちが生まれて初めてメガネをかける大事な瞬間に立ち会ってくれます。猫がいることで、その経験は特別なものになるのです。メガネをかけていても、眼帯を付けていても、『かわいいTrufflesとおそろいだ』と思うことで、子供たちは幸せを感じられる…そうなるように、わたしたちは努力しているのです」

出典:'Truffles is just like me:' How a Pennsylvania cat makes kids feel proud to wear glasses

関連記事

猫は一緒に寝る人を選んでいる?人のそばで寝る理由、一緒に寝る方法と注意点
猫が人間に『好影響』を与えること5つ
猫が乗ってくる5つの理由とその心理
何かを訴えてくる猫に『ついて行ってみた』結果…思わぬ展開が可愛すぎると37万9000再生「かしこい」「大事なことだった」
猫は『好きな人』と『嫌いな人』を区別している

 
  1. 【読めたらスゴイ!】「沈菜」とは一体何のこと!?韓国を代表する漬物ですが・・・この漢字を読めますか?
  2. 『もう嫌い…』犬を母に預けて一泊二日した結果…まさかの『お留守番の腹いせ』が145万再生「ブチギレ可愛いw」「わかりやすい嫉妬で草」
  3. 幼稚園に行く女の子と犬が毎日していること…最高過ぎる『通園の様子』が9万再生「素敵な時間」「たくましいボディーガード」と賞賛の声
  4. 母を思いっきり引っ掻いてしまった黒猫…『過ちに気づいたときの行動』が凄すぎると415万再生「想像以上で凄い」「優しいね」
  5. おくるみでぐっすり眠るポメラニアンがかわいすぎると話題に!「包まれ方とスヤスヤのお顔がかわいすぎる」「癒しが過ぎます」
  6. 犬がおじいちゃんと母にたっぷり甘やかされた結果…穏やかすぎる『素敵な家族の様子』が62万再生「幸せそのもの」「一生甘やかされてほしい」
  7. 放送界の先人たち・横澤彪氏~“ひょうきん族”スタート時は「やけくそ」~【調査情報デジタル】
  8. トランプ前大統領の不倫口止め裁判 量刑言い渡しが大統領選挙後に延期
  9. 子猫が『ハスキー犬に育てられた』結果…まさかの『犬すぎる行動』が9万3000再生「ほのぼのした」「キモチは犬だよねw」の声
  10. 『散歩に行こうとしているのに…』朝に弱い大型犬とパパの『尊すぎる寝起き姿』が111万再生「スヤッスヤで草」「ママも幸せそうw」と絶賛
  1. パワハラ疑惑 兵庫・斎藤知事に辞職申し入れへ 自民党県議団
  2. 幼稚園に行く女の子と犬が毎日していること…最高過ぎる『通園の様子』が9万再生「素敵な時間」「たくましいボディーガード」と賞賛の声
  3. 「人生が変わった」重い後遺症も…炎天下のスポーツと熱中症、高校野球“運動中止”の暑さでも「試合を消化しないと」【報道特集】
  4. トランプ前大統領の不倫口止め裁判 量刑言い渡しが大統領選挙後に延期
  5. 犬がおじいちゃんと母にたっぷり甘やかされた結果…穏やかすぎる『素敵な家族の様子』が62万再生「幸せそのもの」「一生甘やかされてほしい」
  6. おくるみでぐっすり眠るポメラニアンがかわいすぎると話題に!「包まれ方とスヤスヤのお顔がかわいすぎる」「癒しが過ぎます」
  7. 日本勢が金メダルラッシュ!車いすテニス上地結衣、柔道・瀬戸勇次郎&廣瀬順子、水泳・木村敬一が4つ獲得し総数は「37」【パリパラリンピック】
  8. 残暑長引く 関東から西で猛暑日続出 9月に入っても熱中症に注意
  9. ヨルダン川西岸でトルコ系アメリカ人の女性がイスラエル軍の銃撃で死亡 ユダヤ人入植地拡大反対デモに参加中
  10. 放送界の先人たち・横澤彪氏~“ひょうきん族”スタート時は「やけくそ」~【調査情報デジタル】
  11. 【脳トレ】「俞」の中に紛れて1つ違う文字がある!?あなたは何秒で探し出せるかな??【違う文字を探せ!】
  12. ベラルーシ外務省 日本大使呼び出し抗議 拘束された日本人めぐり「責任は裁判所が決定」
×