千葉県に50万円の賠償命じる 児相元職員が労働環境めぐり訴訟 “十分な休憩や仮眠とれず”と千葉地裁が指摘
TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-03-27 00:15
児童相談所の元職員の男性が長時間労働などが原因で退職を余儀なくされたとして、千葉県に慰謝料などを求めた訴訟で、千葉地裁はおよそ50万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。
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市川児童相談所の元職員・飯島章太さん(31)は、人手不足による長時間勤務などが原因で退職を余儀なくされたとして、千葉県に対し、慰謝料などあわせておよそ1200万円の支払いを求める訴訟を起こしています。
千葉地裁は26日、飯島さんが働いていた当時の状況について、十分な休憩時間や仮眠がとれず、新任職員に対する研修なども不足していたと指摘。県に対し、慰謝料などあわせておよそ50万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。
市川児童相談所 元職員 飯島章太さん(31)
「児童相談所の先にいる子どもたちのケアが充実することも、ちゃんと命を守ることすら難しくなってしまう。この判決を受けて、早急に労働環境を整備してもらいたい」
一方、県はJNNの取材に対し、「主張が一部認められなかったことは大変残念である」としています。