フジテレビと親会社 日枝久取締役相談役の退任を発表 自らフジサンケイG代表の辞任を申し出 清水社長を除く社内出身の取締役全員辞任へ
フジテレビと親会社は、日枝久取締役相談役の退任を発表しました。日枝氏は自ら、フジサンケイグループ代表の辞任を申し出たということです。
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フジ・メディアHD 金光修 社長
「ご本人から、フジサンケイグループの代表は辞任するという申し出がありました。日枝相談役は割と早い段階から経営の刷新の方向には賛成をしていますし、その経営を刷新する方向に関しては、任せるというふうに言っていましたので」
フジテレビはきょう付で、日枝久取締役相談役が退任すると明らかにしました。また、親会社のフジ・メディア・ホールディングスの取締役相談役も、6月の株主総会で退任する予定です。
一連の問題、発端となったのは、中居正広氏と女性をめぐるトラブルです。
港浩一 社長(当時) 1月27日
「人権に関する意識が不足していたと思いますし、結果的に社内でガバナンスが効かなかった」
1月、当時の嘉納会長と港社長が責任をとって辞任しましたが、その後もフジテレビでのCM放映の見合わせが続き、2月の放送収入は9割も減少。スポンサーからの信頼を回復するために、大株主の投資ファンドは日枝氏の辞任を要求していました。
アメリカ ダルトン・インベストメンツ
「なぜ、たった一人の独裁者がこの巨大な放送グループを40年近くも支配することを許されてきたのでしょうか。日枝氏は去らなければならない」
これまでの経営陣の人事にも深く関わってきた日枝氏…
フジテレビ 嘉納修治 前会長 今年1月
「経営判断していくときにいろいろとお知恵を借りたり、教えていただいたり…」
フジ・メディアHD 金光修 社長 今年1月
「(日枝相談役が)この企業風土の礎を作っているということに関しては、間違いないと思います」
ただ、今回の騒動では一切、取材に応じていません。
日枝氏の進退について取締役の一人は、JNNの取材に「継続の意思がある人に退任してもらうのはすごく難しい」と漏らしていましたが、今回、清水社長を除く、社内出身の取締役が全員辞任するなか、身を引くことになりました。
質問
「40年以上、取締役を務めた日枝さんが今後、カメラの前で話す予定はありますか?」
フジ・メディアHD 金光修 社長
「それは我々が決めることではないので。ご本人がそういう意思を持たれたらそういう場を設けるでしょうし、そうでなければ設けないということだと思います」
日枝氏は現在も、入院しているということです。
フジテレビと親会社は、あわせて22人の取締役の退任を発表。新体制では女性取締役の比率を3割以上とし、50歳代以下の人材を新たに起用します。
フジテレビと親会社は来週31日、臨時の取締役会で、第三者委員会から一連の問題についての報告書を受け取り、その後、記者会見で説明する予定です。