愛媛・岡山の森林火災 5日目にして待望の雨 恵みの雨となるか? 愛媛知事「鎮圧の背中見えてきた」【news23】
愛媛県と岡山県で続く山林火災。発生から5日目ですが、28日の朝までに、初めてまとまった雨が降る予想となっていて、愛媛県知事は27日、「鎮圧の背中が見えてきた」と期待を寄せました。
愛媛県知事「鎮圧の背中見えてきた」
ヘッドライトに浮かぶ雨脚は、強さを増しているようにみえます。
夕方になって、待ち望んでいた、まとまった雨が降り始めました。
男性
「よく降ってもらえたらと思って、鎮火に向けて。きのうの晩もいろんなところが燃えて不安だったけど、きょうの雨で収まってくれたらなと」
山林火災の発生から5日目を迎えた愛媛県・今治市。これが恵みの雨となるのでしょうか。
県によりますと、焼損面積は27日午後2時半の時点で約442ヘクタールに拡大。また、住宅や倉庫などあわせて21棟が焼けたということです。
現在も、今治市と西条市のあわせて3848世帯、7494人に避難指示が出ています。
日常生活にも影響がでています。今治市内の郵便局を女性が訪れると、臨時休業のお知らせが…
近隣住民
「お休みは分からなかった。森林火災だから仕方がない」
27日も、県内外の消防隊員ら延べ4400人あまりによる消火活動が行われています。
愛媛県の中村知事は27日夕方、県の災害対策本部会議で「鎮圧の背中が見える段階までもってこれた」と述べました。
岡山県にも待望の雨 鎮圧は…
発生から5日目となった岡山県南部の山林火災。
こちらでも27日夜…
記者
「午後8時前から雨が降りはじめました。山林火災発生から5日目。待ち望んでいた雨に鎮圧への期待が高まります」
岡山での火災は、焼損面積が約565ヘクタールとなり、県内最大の規模となっています。
27日夕方、玉野市では一部地区に出されていた避難指示が解除されました。県内で避難指示が発令されているのは岡山市南区の627世帯のみとなりました。
今後、鎮圧に必要なのが、まとまった雨です。
岩手県・大船渡市の山林火災では、約1週間後に降った20ミリ以上の雨が鎮圧につながりました。
愛媛県・今治市では、28日朝までに30ミリ、岡山市で20ミリの雨が降る見通しで、火災発生以降、初めてとなる本格的な雨となる可能性があります。
森林総合研究所 玉井幸治研究ディレクター
「目安としては、数ミリ程度だと効果は薄いのかなと想像する。30ミリという雨だが、鎮圧に向かって動き出すのではないかと期待する」
韓国でも山林火災 死者28人に 火の勢い衰えず
一方、韓国各地で相次いでいる山林火災は、発生から6日経った現在も火の勢いは衰えていません。
韓国政府によりますと、これまでに韓国全土で3万5810ヘクタールが焼失。28人が死亡し、8000人あまりの住民が避難を余儀なくされているということです。