年末のスキー場で5歳の男の子が死亡 屋外エスカレーターで何が…同タイプで過去複数回の事故も“監視員は常時配置”されず【news23】
5歳の男の子がスキー場のエスカレーターに巻き込まれ、死亡した事故についてです。非常停止装置は作動せず、現場には監視員もなし。警察は6日、スキー場の運営会社に家宅捜索に入りました。
年末のスキー場で5歳男児が窒息死 一体何が
なぜ、どうして、5歳の男の子は年末のスキー場で亡くなったのか。
警察は6日、スキー場の強制捜査に踏み切りました。
2025年12月28日、北海道小樽市にある朝里川温泉スキー場で保育園児の後藤飛向ちゃん(5)が死亡。
飛向ちゃんが事故に遭った場所はゲレンデではなく、駐車場とゲレンデをつなぐ屋外のエスカレーターでした。
駆け付けた従業員
「(降り口の)ふたが開いていて、子どもがこのような感じで腕が入っちゃっていた状態」
当時、飛向ちゃんは、母親とこのエスカレーターに乗っていましたが、降り口近くで転倒。問題はこの後です。
飛向ちゃんは右腕がエスカレーターの隙間に挟まれ、そのまま機械の奥まで腕が巻き込まれました。このとき、衣服も一緒に巻き込まれたため、首元が圧迫されてしまったのです。
飛向ちゃんが救出されたのは約45分後。司法解剖の結果、死因は窒息死だったということです。
朝里川温泉スキー場 玉川謙介 総支配人
「ご家族に対して非常に反省しておりますし、申し訳ない気持ちでいっぱいです」
監視員不在 “非常停止装置”も作動せず
スキー場は適切に安全管理をしていたのか。
このスキー場では、過去に同じタイプのエスカレーターで利用者が転倒するなどの事故が複数回起きていましたが、監視員は常時配置されず。
飛向ちゃんが事故に遭った時も、監視員はいませんでした。
朝里川温泉スキー場 玉川謙介 総支配人
「設置当時は(降り口で)まっすぐ抜ける、降りていただく運用をしていた。(現在は)フラップ(ふた)に足を引っかけてフラップが開いて止まることが続いたので、右に降りていただく運用に変えた。(Q.独自で考えた運用?)そうですね」
もう一つの問題は、非常停止装置が作動しなかったこと。
スキー場の運営会社によると、エスカレーターは異物が挟まると非常停止するはずですが、今回は停止せず。母親が緊急停止ボタンを押してようやく止まったそうです。
朝里川温泉スキー場 玉川謙介 総支配人
「機械の整備についての異常は無かった。朝の段階では無かったという認識です。(点検は)自社でやっています」
中国にあるメーカーの社長「このスキー場に売った覚えない」
エスカレーターは2019年に設置されたもの。
しかし、中国にあるメーカーの社長は、「このスキー場に売った覚えはなく、ニュースを見て驚いた」「メンテナンスの依頼も来たことが無く、きちんと点検されていたか疑問」だと話しました。
製造した道沃機電(中国) 雷桐 社長
「降り口には非常停止のセンサーが3つありますが、その3つが同時に機能しないとは考えられません」
スキー場が監視員を配置しなかったことについても…
製造した道沃機電(中国) 雷桐 社長
「(監視員の配置は)必要です。当社のマニュアルでは、出口だけでなく、入り口にも人員配置が義務付けられています。(製品は)この6年以上の間、装置に故障や問題があるという苦情は一切受けていません」
警察は、業務上過失致死の疑いでスキー場の管理事務所など3か所を捜索。安全管理の体制などに問題がなかったか捜査を進めています。