天皇陛下も出席の視閲式 命をかける護衛の最前線、皇宮警察“知られざる世界”創立140周年【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-01-22 19:34

皇室の活動を支えている「皇宮警察」は、一般の警察と違ってあまり馴染みがないですよね。今年で創立140周年を迎えるということで、その“知られざる世界”を取材しました。

【写真で見る】新年の一般参賀で警戒にあたった皇宮警察の護衛官

「年頭視閲式」 天皇陛下が出席予定

井上貴博キャスター:
23日、皇宮警察の「年頭視閲式」が行われ、天皇陛下が出席される予定です。2025年は愛子さまも出席されたということですね。

TBS報道局 社会部 秋山瑞貴 記者:
「年頭視閲式」は、皇宮警察を含む全国の警察組織の部隊が、年のはじめに音楽に合わせて行進して、組織全体の士気を高めるものです。

2025年は天皇皇后両陛下や愛子さまが出席されました。

「皇宮警察」の役割 スキーやテニスにも同行?

井上キャスター:
「皇宮警察」とはどのような組織なのでしょうか。

TBS報道局 社会部 秋山瑞貴 記者:
1886年に宮内省に「皇宮警察署」として誕生し、その後、警察庁の附属機関となり、現在は「皇宮警察本部」と改称されています。

皇居内に本部があり、赤坂御用地などに護衛署という一般でいう警察署にあたるものが設置されています。職員は約900人だということです。

「皇宮警察」の主な役割は、▼両陛下をはじめ皇族の「護衛」、そして、▼皇居など関連施設の「警備」です。

公務で地方や海外を訪問される場合は、同行することもあります。また、スキーや山登り、テニスなど、さまざまな場面でも護衛を行います。

“命をかける覚悟” 不測の事態のため日々訓練

井上キャスター:
「皇宮警察」は、これまでの不測の事態に、どう対応してきたのでしょうか。

TBS報道局 社会部 秋山瑞貴 記者:
1975年に上皇ご夫妻(当時皇太子ご夫妻)が沖縄を訪問された際、火炎瓶が投げ込まれる事件がありましたが、皇宮警察の護衛官がご夫妻を避難させるなどの対応にあたりました。

2026年にも、新年の一般参賀の終盤において、参加者の男が公然わいせつの疑いで現行犯逮捕されるという事案がありました。

その際も、護衛官が男を素早く取り押さえ、一般参賀の進行に影響を与えませんでした。

このように、何かあった際に備えて日頃から訓練を重ねていて、皇宮警察としても、皇室の安全を守るために“命をかける覚悟”で護衛にあたっているということです。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
外国では、王室などの元首を守る部隊は軍隊というケースが多いです。

日本にも近衛兵という組織がありましたが、敗戦によって軍隊がなくなり、今も自衛隊は関与していません。

警察組織が皇室を守るという「皇宮警察」は、ユニークな組織だと思います。

幅広く活躍する「皇宮警察」 一般の人が見られるものも

井上キャスター:
皇宮警察は、幅広い場で活躍しています。

【幅広い活躍の場】
▼「音楽隊」
・園遊会などで演奏を披露
・一般の人も見られるコンサートなども行う

▼「警防」
・火災の初期消火などを行う

▼「騎馬隊」
・14頭の「護衛馬」が所属
・成年式など「儀式での護衛」が主な役割

天皇ご一家も関心寄せられる「護衛馬」

井上キャスター:
2025年10月の秋の園遊会では、武豊騎手と「護衛馬」についてのやりとりもみられ、武豊騎手が乗っていた馬の話があったということです。

雅子さま
「マルガのいとこにあたる、白毛の馬がこちらの皇宮警察の…」

武豊騎手
「気性のほうは激しくないですか?」

雅子さま
「激しくはないですね、割とマイペースといわれています」

愛子さま
「ダービーで初制覇された時に、乗っていらっしゃったあの馬は」
「スペシャルウィークの息子が、いま皇宮警察の…」

TBS報道局 社会部 秋山瑞貴 記者:
武豊騎手がコンビを組み、▼1998年の日本ダービーを優勝した「スペシャルウィーク」、▼2025年のデビュー戦で1着となった「マルガ」という競走馬が話題になりました。

そのスペシャルウィークの息子「雪風」と、マルガのいとこ「白麗」が騎馬隊に所属しています。

皇宮警察の所属している馬のほとんどが、元競走馬だということです。

競走馬として活躍しなかった馬の方が、性格がおとなしいなど皇宮警察に向いている面があり、皇宮警察で日の目を浴びるということがあるようです。

井上キャスター:
競走馬は調教されているため、さまざまなことを回避できますが、競走馬として活躍する馬は気性が激しいことが多いので、そうでない馬を選んでいるということですね。

TBS報道局 社会部 秋山瑞貴 記者:
2026年は、2月にUAEから大統領が国賓として来日し、歓迎行事が予定されています。

ほかにも、6月には天皇皇后両陛下が、国際親善のためにオランダ・ベルギーを訪問される予定で調整されていますので、皇宮警察の活躍に注目したいと思います。

==========
<プロフィール>
秋山瑞貴
TBS報道局社会部 宮内庁担当
今年の目標は 皇居ラン1周

星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年

記事全文を読む
  1. 【 つるの剛士 】棋士・加藤一二三さんを悼む「いつも優しい笑顔で見守ってくださった」
  2. チームみらい、公約発表 子どもの数に応じた「子育て減税」提案 党開発ツールで政治とカネの“見える化”も
  3. 食料品「消費税ゼロ」4人家族で年間6万7272円減の試算、迫る選挙と「5兆円の減収」という厳しい現実【Nスタ解説】
  4. 東京都で1万1000円分!全国に広がる「自治体ポイ活」の波、現金より“おトク”な地域経済の仕組み【Nスタ解説】
  5. なぜ居座る?「最長寒波」週末まで大雪に警戒 原因は偏西風の蛇行と“ブロッキング高気圧”【Nスタ解説】
  6. 【 藤本美貴 】夫・庄司智春に「抜けた毛は洗い流して」 庄司はミキティー横目に「きもてぃー!」絶叫
  7. 中道改革連合が公約発表 “生活者ファースト”掲げ、食料品消費税ゼロを秋にスタート 「週休3日制」の提案も
  8. 雪の中でたたずむ『北欧猫』→飼い主さんの視線に気づいた『次の瞬間』…尊すぎる光景が143万再生「足跡を保存したいw」「可愛すぎー」
  9. 「いじめの重大事態」として調査 栃木県・県立高校生徒の暴力動画拡散問題 県教育委員会が会見
  10. 猫と『添い寝』するときにやってはいけない行動5選 思わぬトラブルに繋がる危険性も…?
  1. 食事は1日に茶碗1杯の米 妻の姉を監禁・暴行し数千万円を受け取っていたか 夫婦を逮捕 「洗脳されて…」姉が逃げ出し、警視庁に被害相談で発覚 千葉・松戸市
  2. 「30年に一度の小雨」林野火災に注意を 気象庁・消防庁・林野庁が初の緊急会見
  3. 【 川瀬もえ 】 「愛車が返ってきたぞーーーー」「シビックEJ1」の復活を報告 こだわりのエンジンルームも公開
  4. “会いたい”元交際相手の男が電話やSNSを執拗に…茨城・水戸ネイリスト殺人事件 現場アパートのテーブル上に「ご祝儀袋」 事件との関連調べる
  5. トランプ大統領「望んでいたすべてを手に入れた」 グリーンランドめぐり将来の合意に向けた枠組み設置 鉱物資源、防衛システムに関する内容も
  6. 【 藤岡弘、】家族内に3人目の〝仮面ライダー1号〟誕生に変身ポーズ熱血指導6時間 【 天翔天音 】
  7. 「私の裁判長へのお願いは届かなかった」 出版大手「KADOKAWA」角川歴彦元会長に懲役2年6か月・執行猶予4年の有罪判決 元会長側は控訴する方針
  8. 【大雪・寒さ続く】24日に次の寒気が南下 日本海側では日曜日まで続く予想 雪崩や落雪、交通障害に注意を【今後の大雪と雨のシミュレーション】
  9. 【 美奈子 】 老舗団子店「伊勢屋」を満喫「美味しかったあああ〜」と絶賛
  10. AIさらに身近に? 花形産業は「テレビ」→「AI」へ KDDI「大阪・堺データセンター」稼働 覇権争い激化のAIデータセンター 日本経済の押し上げできるか
  11. 財政健全化指標=プライマリーバランス 8000億円赤字試算 高市総理「複数年度で確認」 諮問会議委員からは「財政持続性と強い経済両立へ整理深める必要」
  12. 【速報】東京・港区の「特許庁前」交差点で車両6台絡む事故 約10人けがで6人搬送 このうち1人が意識不明の重体 “信号無視が原因”との情報も