なぜロッテリア→ゼッテリアに? 「ほぼカニ」「まるでこたつ」改名でヒット商品に様変わり、売上17倍の例も【Nスタ解説】
ハンバーガーチェーン「ロッテリア」が、新ブランド「ゼッテリア」へ順次転換していくことが発表されました。「改名」によって変化を遂げた商品などを紹介します。
【写真で見る】「三陰交」って何…? 改名して売り上げ17倍以上になったのは“あの商品”
ロッテリア→ゼッテリア ブランド集約で高品質に
山形純菜キャスター:
ハンバーガーチェーン「ロッテリア」は、順次、国内の全店舗を「ゼッテリア」というブランドに転換していきます。ブランド統合によって、より高品質な商品で集客を狙いたい考えだそうです。
マーケティングに詳しい桜美林大学の西山守・准教授は「業態変更の際の改名だけでなく、商品名などの情報から、『面白そう』『美味しそう』と思わせる工夫にも、企業が力を入れている」と話しています。
このように、名前を変えることで売り上げが大幅にアップした商品・ブランドはさまざまあります。
商品名を変えたことでSNSで話題に!カギになったのは会長の一言
山形キャスター:
カネテツデリカフーズの「ほぼカニ」は、改名前「Ju-Sea(ジューシー)」という商品名でした。水分が多く含まれているジューシーさと、カニが海の幸であることを表現したそうです。
しかし、“カニカマ界”では後発品であったこともあり、商品を手に取ってもらえなかったことから、売上アップのため、改良と改名に至ったそうです。
クスッと笑って欲しいということを考えていたそうで、改名候補には「ZY(ズワイ)」「なんかカニ」がありました。そして改良後の試食のとき、今の会長が「ほぼカニやん」と言ったことで、「ほぼカニ」が商品名になりました。
改名後はSNSなどで話題になり、一時欠品状態になったということです。
機能そのまま、改名しただけで売り上げが17倍に
山形キャスター:
岡本の「三陰交をあたためるソックス」も、改名で売り上げがアップしました。
三陰交という足のツボを温めてくれる機能があるのですが、消費者アンケートでも「三陰交って何?」という声が上がっていました。
機能は良いものの、名前がわかりにくいということで、「まるでこたつソックス」に改名、パッケージも変更しました。
機能は同じもので、改名をしただけなのに、売上が17倍以上になったということです。
他にも名前にちょい足ししたという商品があります。からだWelciaの「アーモンド小魚」という商品は、名前を「とまらないアーモンド小魚」に改名・改良したところ、年間売上が5倍になったということです。
同じ商品でも、「とまらない」と書いてあるだけで、ちょっと美味しそうだな、食べてみたいなという気持ちにさせられますよね。
井上貴博キャスター:
難しいのが、こうして紹介するのは成功例であって、他にあまたの失敗例もあるので、それほどうまくいくものでもないというところです。
慶応義塾大学教授・教育経済学者 中室牧子さん:
失敗することも当然ありますよね。ただ今の成功例を見てると、うまく言語化に成功しているな、というのは思いますよね。
「ほぼカニ」の「ほぼ」や、「まるでこたつソックス」の「まるで」など、この一言にパンチがあるのではないかという気がします。
きざみ海苔用のハサミを〇〇として売りだしたら爆売れに…!
山形キャスター:
用途を変えて売上がアップした商品もあります。
アーネストの「きざみ海苔ができます!」という名前のハサミは、5枚刃できざみ海苔が楽々できるという商品でしたが、売れ行きは予想の半分でした。
そのようなときに、取引先の人が「私の妻がシュレッダーとして使っている」と話したことをきっかけに、シュレッダーとして販売することになりました。
機能は変えずに、商品名を「秘密を守り切ります!」に変え、はさみ型のシュレッダーとして売り出したところ、売り上げが28倍に上がったということです。
また、改名によって「ごみ」が激減したというケースもあります。
京都の亀岡市では、「燃やすごみ袋」を「燃やすしかないごみ袋」に変えたことによって、約1500トン以上のごみの削減に繋がったそうです。(同時期にごみの分別区分の拡大も実施)
亀岡市の担当者は、本当にそれはごみなのか、資源にならないのか、というように「捨てる以外の選択肢を意識してもらえる後押しができれば」としています。
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<プロフィール>
中室牧子さん
慶應義塾大学教授 教育経済学者
教育をデータで分析
著書「科学的根拠で子育て」