「ポケモンセンターで働くことが夢」女性襲った元交際相手の男に“ストーカー容疑”逮捕の過去…“カウンセリング拒否”も【news23】
東京・池袋の「ポケモンセンター」で女性が元交際相手の男に殺害された事件。男は過去にストーカー規制法違反の疑いで逮捕されていました。
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26日夜、東京・池袋のサンシャインシティの『ポケモンセンター』で店員の春川萌衣さん(21)が男に刃物で刺され、死亡しました。
襲ったのは住所・職業不詳の広川大起容疑者(26)。その後、自らの首あたりを刺し、死亡しました。
春川さんを知る人
「とても礼儀正しい子で明るくて、きょうだいが仲良くて、今ショック」
子どもが春川さんと同級生
「元気で優しい子。うちは引っ込み思案なので、萌衣ちゃんが声をかけてくれて一緒に遊んでくれたりとか。お互いポケモンが好きなので、多分それで話すのは多かったんじゃないかな」
小学校の文集には、こんな目標もつづっていました。
春川萌衣さん
「優しく、どんな難しいことにもチャレンジしていける。いつも笑顔でいられる大人に絶対になること」
責任感が強くリーダーシップにあふれる人柄で、多くの友人に囲まれていたという春川さん。大好きだったのが…
春川萌衣さん(去年12月 警視庁への相談)
「私はポケモンセンターで働くことが夢で、短期契約で働けることになりました」
念願だった職場で奪われた命。2人に何があったのか?
警視庁などへの取材で、2人の関係がわかってきました。2人は過去に恋人同士だったことがありました。
捜査関係者によると、3年前、アルバイト先で出会い、翌年に交際を開始。しかし、1年も経たずに別れたといいます。きっかけは春川さんがポケモンセンターで働き始めたこと。
春川萌衣さん
「最初は広川も応援してくれていたのですが、しばらくすると『お前には向いてないから辞めろ』などと言ってくるようになりました。彼の発言で心が苦しくなり、別れることを決めました」
春川さんは広川容疑者からの連絡をブロック。すると、広川容疑者が仕事帰りに突然現れ、自宅までついてくるなどストーカー行為を繰り返すようになったのです。
ある日、春川さんが帰宅すると、自宅前に広川容疑者が置いた紙袋があったこともありました。
入っていたのは、ポケモンカードとメッセージカード。
春川萌衣さん
「『今夜中に連絡をください、助けてください』と書いてありました」
春川さんは警視庁に被害を相談。警察官が春川さんを自宅に送り届けると、広川容疑者が待ち伏せていたためストーカー規制法違反の疑いで逮捕しました。
広川大起 容疑者
「復縁をしたかった」
車の中からは刃渡り10センチの果物ナイフが見つかったほか、春川さんを盗撮していたこともわかりました。
今年1月、広川容疑者は略式起訴され、釈放。
警視庁はストーカーなどの行為をやめさせる「禁止命令」を出した上、カウンセリングを受けるよう、働きかけも行っていました。しかし、広川容疑者は拒否したのです。
広川容疑者のように加害者が治療やカウンセリングを拒否するケースは相次いでいます。
警察はストーカー規制法に基づき、加害者に「禁止命令」を出すことができますが、その際に、原則として治療などを受けるよう、働きかけを行っています。しかし、治療などを受けるかは、あくまで任意です。
おととしの1年間で、警察が働きかけたのは3271人。そのうちの9割が受診を拒否しています。専門家は義務化の必要性を指摘しています。
NPO法人「ステップ」 栗原加代美 理事長
「加害者だという非が、認識がない。相手が悪いと思っている。アメリカでは更生プログラムに国からの命令で強制的に行かせる体制をとっている。日本もそういう体制をとれたらいい」