JR東海で初の「キャリア採用の駅員」専門知識求められる鉄道部門 「前職は福祉用具メーカーで営業職」超売り手市場続き、優秀な人材確保へ
JR東海は、この春初めて「キャリア採用の駅員」を誕生させました。これまでキャリア採用をしてこなかった「鉄道部門」で採用に踏み切ったワケは。
【動画】JR東海で初の「キャリア採用の駅員」専門知識求められる鉄道部門 「前職は福祉用具メーカーで営業職」超売り手市場続き、優秀な人材確保へ
1日100万人以上が利用する東京駅。
「頭上注意よし」
朝の点呼で駅員が集まる中、見習い中のバッジをつけているのは内堀颯香さん(27)。JR東海初の「キャリア採用駅員」です。
JR東海 内堀颯香さん
「前職は関東の福祉用具メーカーで、限られた方への営業を行っていて、年齢・国籍問わず色々な方の日常を支えている業務をしているという印象(で転職した)」
毎週の出張で東海道新幹線を使っているうちに転職を決意し、キャリア採用で入社。
実はJR東海はこれまで、車両の整備など高い専門性と経験が必要な「鉄道部門」の職種ではキャリア採用を行っていませんでした。ところが、近年の就活市場はまれに見る「売り手市場」が続いていて、人材確保のため、去年、キャリア採用を始めたといいます。
JR東海 人事部 棟近夏樹さん
「(将来)人材獲得競争が、さらに難しくなっていくんじゃないか。激化に備えて、キャリア採用で優秀な人材を獲得していきたい」
JR東海 内堀颯香さん
「いらっしゃいませ」
利用客
「東京から太田駅まで」
JR東海 内堀颯香さん
「太田駅でお間違いないですか?ルートがいくつかございまして」
駅員も複雑な運賃制度から瞬時に最適な方法を案内するなど専門知識が求められるため、これまでキャリア採用の対象外でした。
駅員に必要な知識や技術を身につけるために、駅の訓練室で先生と特訓に励みます。
研修担当の先生
「ひかりとのぞみは名古屋で同じホームなので、(切符の)号車とかそろえてあげたほうが」
運賃の計算ルールや専用端末の操作は、前にはなかった別世界。
研修担当の先生
「鉄道の知識は幅広く、勉強しても足りないくらい覚えることも多いので大変そう」
いざ実践で外国人観光客の対応をしてみると…
JR東海 内堀颯香さん
「ハゴダってどこだかわかります?」
先生に助けを求める場面も。それでも内堀さんは、メーカーの営業職で培った人の目を見て話す丁寧な接客で業務をこなします。
会社側はキャリア採用ならではの手応えを感じていました。
研修担当の先生
「見習いだと『早くしてよ』という言葉をいただくことが多いが、内堀さんはそういうことなく、応援の声しかなかった」
会社にとって初めての社員となった内堀さん。試験を経て現在は1人で業務にあたっています。
JR東海 内堀颯香さん
「戸惑う場面もあるかと思いますが、自分なりの接客をしながらお客様に安心したサービスを提供できるように頑張りたい」