クマ被害相次ぐなか…「クマが線路で乱闘」「300頭目撃した」出没情報にウソ投稿で自治体の業務圧迫も【Nスタ解説】
クマに襲われる被害が後を絶ちません。
【写真を見る】「300頭」「クマが行進してた」…クマ目撃アプリにイタズラ投稿続発
一方、出没を巡るウソの投稿されるなど、新たな問題も浮上してます。
「クマが線路の上で乱闘していた」など、ウソの投稿が自治体の業務を圧迫しています。
「もうダメだと思った」クマ襲撃の瞬間…70代男性2人が語る恐怖
新潟県南魚沼市に住む関正利さん(70)は、農作業中にクマに襲われました。こめかみや耳、顔に貼られた絆創膏が、クマの爪の鋭さを物語っています。
クマに襲われた 関正利さん
「あぜの方を向いてこうやって(かがんで)いたら、ここ(顔)にどんってきた。見たら黒っぽいのがいたから、あれクマだなと思って」
体当たりしてきたクマは体長約1m。そのとき、顔に爪が当たったといいます。
関正利さん
「ちょっと痛いなと思ってて手をこうしたら血が出てたんで。やっぱり怖いですね。いつっていうのが分からないからね」
クマの襲撃は、北海道でも。
クマに襲われた 鹿又保夫さん
「襲われた瞬間もうダメだと、クマに殺されると思った」
林道脇で山菜採りをしていた鹿又保夫さん(78)。そろそろ帰ろうかと後ろを振り返った瞬間、体長1.5mのクマに襲われたといいます。
鹿又保夫さん
「クマがグワッと(馬乗りになって)きた。目の前に口が開いて噛もうとして。こうやってクマの腹蹴って、こうやってた。拳がクマのちょうど鼻にあたった」
鼻への一撃が効いたのか、クマは逃げ、幸いけがはありませんでした。
商業ビルや住宅地にまで…出没範囲は市街地にまで広がる
全国で相次ぐクマの出没。
山口県柳井市では、住宅の敷地内に体長は1頭が1.2mほど、2頭は約1mの3頭のクマが。倉庫に置いてあったダンボール箱が破かれていました。
富田知行さん
「クマが横切ったもんで恐怖を感じました。(対策)は音が出るものとかを携帯するとか、そういう感じになるんじゃないか」
15日、青森市では1頭のクマが複合商業ビルに居座りました。現場は青森駅から約1キロの場所にある中心部。
市街地でのクマの目撃が相次ぐ中、新たな問題も…。
「線路で乱闘」「300頭いた」クマ情報アプリに“ウソ投稿”相次ぐ
青森県が4月から運用を開始したクマなどの目撃情報を誰でも投稿でき、確認できるシステム「くまログあおもり」。
ここ数日、“ウソ”の投稿が多数あるといいます。
一部の投稿
「あれは確実にヒグマ。くまが線路の上で乱闘を開始していた」
「クラスに2匹いた」
他にも、目撃したのは「300頭」「クマが隊列を作って行進していた」などといった投稿も。
たとえ「ウソと疑われる投稿」でも職員は現地に赴き、クマの痕跡などを調査しなければならず、業務に支障をきたすといいます。
その影響は、教育現場にも。嘘が疑われる情報でも、子どもたちの安全のためには無視できないといいます。
青森市立造道小学校 大川雄一郎 校長
「信頼を寄せていたところだったのですが、あまりにも本当に多い情報や、ちょっと“はてな”というようなところに出没というようなところがあるので、これが信頼性のある情報だというような確信ができるようなものがあると本当にありがたい」
クマの被害が相次ぐ中での“ウソ投稿”。青森県は19日、関与した複数の不審人物を特定し、警察に通報しました。
こうした事態に、青森市長も…
青森市 西秀記 市長
「これは我々関係者の混乱を招き、初動の遅れが生じるだけでなく、市民の不安をあおる大変危険な行為。いたずら目的に投稿することは絶対にやめてくださいますよう、お願い申し上げます」
いたずら目的の“ウソ投稿” 罪に問われる可能性も
井上貴博キャスター:
相次ぐウソの投稿などを受け、19日、青森県は投稿時の電話番号の入力を必須にしました。
出水麻衣キャスター:
2025年は、230人以上がクマの被害に遭われて13人が亡くなっています。こうした情報があれば命を救える可能性もあるので、いたずらの投稿といった悪質な行為は絶対にやめていただきたいです。
井上キャスター:
クマから県民の命を守るために構築されたシステムですが、今まさに不届き者の対応に追われてしまっています。
ニセ投稿は、偽計業務妨害罪に問われる可能性も十分にあります。その場合、3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金となります。
青森県の宮下宗一郎知事も19日、公式Xにて「悪意で混乱をもたらす人物は、今後も県として毅然とした対応をとります」と訴えています。