暑さ本格化 7都県に「熱中症警戒アラート」、今からでも間に合う「暑熱順化」対策【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-07-09 21:47

きょう(9日)も全国的に気温が上昇し、今年最多となる7都県で「熱中症警戒アラート」が発表されています。熱中症対策を取材しました。

【写真で見る】“夏の水分補給の選択肢”として人気という「飲めるだし」

「真夏日」今年最多 日本列島が太平洋高気圧に覆われる

井上貴博キャスター:
7月9日は、暑い1日になりました。この暑さには台風も影響しているのでしょうか。

【7月9日の最高気温】
1位:35.5℃ 大分・日田、福岡・久留米
3位:35.3℃ 京都
※9日午後4時時点

坂口愛美 気象予報士:
台風の影響も相まって、太平洋高気圧の勢力が増してきて、日本列島がすっぽりと太平洋高気圧に覆われている状況になっています。

9日は、30℃以上の真夏日の地点がかなり多く、544地点で「真夏日」を記録しました。2026年で最多です。

これまでの「2026年最多」が392地点だったので、一気に気温が上がりました。

暑さも「災害」 熱中症対策でシェルターも

井上貴博キャスター:
今後は、最高気温が35℃以上の「猛暑日」となる地点が増えていくということですよね。暑さによって命の危険も迫ってきます。

【熱中症 救急搬送者数】
2024年:9万7578人
2025年:10万510人
※総務省発表(全国)5~9月

総務省が発表している全国で救急搬送された人数によると、2024年・2025年はどちらも、5か月間で約10万人が救急搬送されています。

【熱中症 死亡者数】
2024年:2098人
2025年:1521人
※厚労省発表(全国)5~9月

熱中症によって亡くなった方は、2024年は2000人を超え、2025年も1500人を超えています。1か月に換算すると、300〜400人が亡くなっているということになるわけです。

「暑熱順化」という言葉があり、厚労省によると、暑さに体が慣れることだそうです。

埼玉慈恵病院の藤永剛副院長によると、暑さに体がなれないと、体温調節が追いつかず、熱中症リスクが高まるということです。

大雨や地震は、「災害」への認識が結びつきやすいですが、熱中症も明らかな「災害」なので、政府・自治体は熱中症対策に力を入れなければなりませんね。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
明らかに「災害」ですよね。災害の時に避難が必要なのと同じように、熱中症に対してもシェルターが作られています。

環境省のホームページを見ると、どこにシェルターがあるのかすぐにわかるので、いざとなったらそこへ避難することができるということです。

出水麻衣キャスター:
最近は様々なものの価格が高いですが、迷わず冷房のスイッチを押してもらいたいですね。

涼しい日続き「暑熱順化」効果減 急に気温が上がると…

井上キャスター:
今年の特徴は、一気に暑くなったということです。

東京の最高気温30℃以上の日を、5月〜7月9日の期間で比較しました。

【東京 最高気温30℃以上の日】
2024年:15回
2025年:23回
2026年:6回
※5月~7月9日までの期間で比較

一目瞭然です。これまで「梅雨寒に気をつけてください」というアナウンスがされていましたが、例年に比べて涼しかったということですね。

坂口愛美 気象予報士:
2026年は、オホーツク海高気圧の影響を受けやすく、特に関東地方は冷たく湿った空気の影響を受けやすい状態でした。その影響で、曇りや雨の日が多く、特に6月は平年よりも気温が低くなりました。

これは2019年以来7年ぶりのことでした。

井上キャスター:
もう少し梅雨が続くのかなと思いきや、一気に梅雨明けが見えてきました。こうなると気温差に体がついていかないというところがあります。

埼玉慈恵病院の藤永剛副院長に話を伺いました。

藤永副院長は「暑さに慣れてきた体が元に戻ってしまう可能性がある」と話していました。

涼しい日が続くと、▼3日〜1週間で暑熱順化の効果が下がってしまうそうです。▼2週間で元の状態に戻ってしまうということです。

元の状態に戻ったところから、急激に気温が上がるとショックを受けやすく、熱中症リスクが急上昇します。

25℃前後に慣れている体で、一気に気温が上がると体が追いつかず、「だるさ」や「めまい」などの症状が現れることもあるということです。

佐賀で38℃予報も 熱中症に厳重な警戒

井上キャスター:
週間予報をみると、西日本がとにかく危険な暑さとなることが分かります。

【週間予報 最高気温】
10日 東京31℃、甲府35℃、京都35℃、佐賀37℃
11日 東京31℃、甲府35℃、京都34℃、佐賀37℃
12日 東京30℃、甲府33℃、京都34℃、佐賀38℃
13日 東京30℃、甲府32℃、京都33℃、佐賀36℃
14日 東京33℃、甲府36℃、京都35℃、佐賀35℃
15日 東京33℃、甲府36℃、京都36℃、佐賀35℃
16日 東京32℃、甲府35℃、京都35℃、佐賀34℃
※9日午前11時時点

38℃予報が出ているということは、上振れすると40℃以上の「酷暑日」も見えてくるということですね。

坂口愛美 気象予報士:
12日に佐賀で38℃と予想が出ていますが、佐賀では、(今年は)まだ35℃以上の「猛暑日」になっていません。

一気に40℃近くまで上がるということは、熱中症に厳重な警戒が必要となります。

井上キャスター:
西日本からほどなく、全国的に暑さが広まっていくと言えますね。

「きょうから始めることが大切」 まだ間に合う暑熱順化

井上キャスター:
熱中症にならないために、どういった体づくりを行うべきなのか見ていきます。

【今からでも間に合う暑熱順化】
・涼しい時間帯でのウオーキング
・室内での軽い運動(スクワット・家事など)
・38℃〜40℃の入浴
→日中・外でのランニングはNG
※埼玉慈恵病院 藤永剛副院長によると

▼涼しい時間帯でのウオーキング、▼室内での軽い運動、スクワット・家事、▼38℃〜40℃の湯船に浸かるというのが効果があるということです。

▼日中・外でのランニングは危険なので、控えておいたほうがいいということです。

一度も暑さ対策をしていない人は「じんわりと汗をかく程度、週3回×2週間継続してください」ということでした。

藤永副院長は「『暑熱順化をいま始めても遅い』と思わず、きょうから始めることが大切」と話していました。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン パレードの開催時間を変更

井上キャスター:
各施設では、どういった熱中症対策を取っているのでしょうか。

▼ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、夏の期間(9月8日まで)のパレードの開催時間を午後2時台から午後4時台に変更しているということです。

こういった熱中症対策が広がっているようです。

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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年

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