全国初の「酷暑日」なぜ40℃超に?熱帯夜のエアコンは“つけっぱなし”が推奨される理由【Nスタ解説】
2026年4月に40℃以上の日を「酷暑日」と呼ぶことになりましたが、早くもその日が訪れました。
今年初「酷暑日」を観測 なぜ40℃超の暑さに
最高気温(2026年7月21日)
▼1位:岐阜・多治見市 40.3℃
▼2位:愛知・豊田市 40.1℃
▼3位:岐阜・郡上市 40.0℃
※観測史上最高気温:群馬・伊勢崎市41.8℃(2025年8月5日)
井上貴博キャスター:
なぜこのような状況になり、この暑さはいつまで続くのでしょうか。
坂口愛美 気象予報士:
気象衛星を見ると、西日本・東日本にはほとんど雲がなく、太平洋高気圧に覆われています。
太平洋高気圧の北側には偏西風が流れています。この偏西風は日本のあたりで北に蛇行しています。偏西風の南側には暖かい空気があり、その空気が流れ込みやすい状態がずっと続いていることになります。
高気圧がとどまることで内陸部には「ヒートドーム」が形成されます。高気圧は上から下に向かって空気が流れる下降気流となっており、空気が圧縮されて気温が上がる性質があります。ヒートドームがバリアのような働きをし、海からの冷たい空気も入りにくくなり、ただ暑さが蓄積されていく状態となります。
そのため、日に日に暑さが増していくと予想されます。
夜間も暑く、早朝も暑いため、その分ハイペースで日中により気温が上がるというメカニズムとなっています。
今週の予報は?
井上キャスター:
この暑さはしばらく続く見込みなのでしょうか。
坂口 気象予報士:
21日(火)に「酷暑日」が観測された岐阜・多治見市では、22日(水)には40℃、23日(木)には42℃が予想されています。
“暑さの蓄積”により、どんどんと暑くなっていくと考えられます。
群馬・伊勢崎市の41.8℃が過去の国内最高気温となっているので、過去最高気温を上回る可能性はありそうです。
24日(金)以降は徐々に猛暑日も減ると予想されているので、一旦の暑さのピークは23日(木)までと考えられます。
高気圧の勢力が少し弱まることに伴い、暖かい空気を押し出すポンプのような働きも少し弱まり、ヒートドームが小さくなります。
そのため関東地方は少し暑さが和らぎますが、東海地方は35℃以上の猛暑日がまだ続くと考えられます。
井上キャスター:
夏の間に、ヒートドームが別の場所にできる可能性はあるのでしょうか。
坂口 気象予報士:
地形の関係で、特に東海・関東地方は40℃ぐらいの暑さになりやすい地域ではありますが、8月ぐらいにもう一度、暑さの波がやってきてもおかしくはありません。
睡眠時のエアコン活用法 メーカーの見解は?
井上キャスター:
暑さの蓄積により、「夜になっても気温が下がらなかった」ということです。
茨城・古河市の20日からの1日の気温の変化です。
▼最高気温:39.6℃(今年一番の暑さ)
▼最低気温:27.4℃(今年一番の暑さ)
こういった熱帯夜は、エアコンをどのように使うのがよいのかメーカーに話を聞きました。
ダイキンによると、夏場の睡眠時のエアコンは熱中症リスクが高まるため、「朝までつけっぱなしがおすすめ」だといいます。
※住環境や気温によって異なる
パナソニックは日中気温:35℃、夜間気温:30℃、エアコン「エオリア」を使用し、設定冷房:28℃、3時間後に切れるタイマーを設定し、実験を実施しました。
その結果は以下のようになりました。
▼タイマーが切れた30分後→室温28℃超
▼1時間後→室温29.2℃
▼5時間後 →室温31.2℃
室温はエアコンを付けてから、すぐに下がりますが、その後タイマーが切れた後は室温は上がり続け、5時間後には30℃を超えるため、基本的には“つけっぱなし”が推奨されているということです。