プーチン大統領が北方領土を電撃訪問 なぜいま? 専門家が分析 国内の選挙と日本への“揺さぶり”【news23】
ロシアのプーチン大統領が北方領土の択捉島を初めて訪問しました。プーチン氏の“電撃訪問”に込められた狙いとは?
プーチン氏が初めて北方領土を“電撃訪問” 大統領としては2人目
多くの住民の前に姿を現した、ロシアのプーチン大統領。子どもたちと和やかに会話を交わします。
プーチン大統領
「こんにちは。名前は何ていうの?」
男の子
「ヤロミールです」
プーチン大統領
「珍しいけど、美しい名前だね」
男の子
「5年生になります」
ロシア大統領府は13日、プーチン大統領が択捉島を訪れたと発表しました。
北方領土は日本固有の領土。しかし1945年、当時のソ連が占領し、現在もロシアの実効支配が続いています。
国営メディアによりますと、プーチン大統領が北方領土を訪問するのは初めてで、ロシア大統領としては2010年当時のメドベージェフ氏以来、2人目です。
狙いはロシア国内向けのアピールと日本への“揺さぶり”?
“電撃訪問”の狙いについて、専門家は9月のロシア下院選挙を見据えた国内向けのアピールに加え、日本へのメッセージでもあると指摘します。
防衛研究所 兵頭慎治 研究幹事
「日本の対ロ姿勢に対し、揺さぶりをかける、この狙いもあったのではないかと思われます」
北方領土をめぐっては、安倍政権時代に日ロの交渉が活発化した時期もありました。
安倍氏はプーチン氏と通算27回にわたり会談。日ロ関係には、改善の機運もみられました。
安倍元総理(2019年)
「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている。ゴールまでウラジーミル、2人の力で駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」
しかし2022年、ロシアによるウクライナ侵攻後、日本が科した制裁にロシア側が反発。
北方領土問題を含む、平和条約交渉を中断する意向を表明するなど、関係が悪化したのです。
日本政府は強く抗議 高市総理「中長期的な関係回復を困難にした」
そして、今回の択捉島を訪れる前日にも、日本の対ロシア制裁に言及したプーチン大統領。
プーチン大統領
「当時、私たちが日本の指導者たちと建設的な関係を築いていたことを確認しなければならない。しかし今、残念ながら立場に変化が見られる」
日本政府は13日夕方、駐日ロシア大使を呼び出し、強く抗議しました。高市総理は…
高市総理
「今回の訪問は、日本国内の対ロ感情を一層厳しくし、中長期的な関係回復を困難にしたと言わざるを得ません。ロシア側においては、この事の重大さを深刻に受け止めてほしいと考えております」