「自動運転」日本でも実用化に向け本格始動…国産AIスタートアップ企業が開発中の技術を公開【news23】
世界で実用化が進む「自動運転」。日本勢の遅れが指摘されるなか、“国産”の技術で巻き返しを図る企業が開発中の自動運転技術を公開しました。
国産AIの自動運転 突然の歩行者の横断にも対応
雨の都心を走る白い乗用車。その車内では…
チューリング 田中大介COO
「もう自動運転入ってますね。ウインカーも自分で出してます。何もしてないですね。この車のおもりをしている感じです」
この自動運転の車、運転技術は国内の企業が開発中の国産AIが担っています。7台のカメラで得た情報をもとに、AIが周囲の状況を判断。
例えば、車通りが多く右折専用信号も無い交差点を走行したり、横断歩道ではない場所を歩行者が横切っても対応します。
チューリング 田中大介COO
「人間よりも視界は常に広いですし、幅広く見えてます」
“将棋AI”技術で「テスラ追い越す」 スタートアップ企業の挑戦
このシステムを手がける企業。実は「将棋AI」を開発したエンジニアが率いるスタートアップ企業なのです。
プロ棋士に勝った技術を武器に、今度は「車を走らせるAI」に挑んでいます。
チューリング 田中大介COO
「2030年までに、いわゆる完全自動運転、ハンドルがない車を作れるところまで持っていくぞという目標はありますね」
ライバルとして見据えるのは、あの大手EVメーカーです。
チューリング 田中大介COO
「我々チューリングは『We Overtake Tesla』(テスラを追い越せ)というふうに創業した当初から言っていまして」
そのテスラ、すでに「ハンドル」も「ペダル」もない“ロボタクシー”を一部地域で実用化。中国でも、すでに無人運転が始まっています。
「国産は重要」日本は海外に追いつけるか 都内で「無人タクシー」試験運行へ
実用化では世界に後れを取る日本。ようやく、無人運転に向けた動きが本格化しています。
タクシー配車アプリ「GO」 川鍋一朗 会長
「いよいよ無人の自動運転タクシーが普通のタクシーとして誰でも乗れる世界が日本にもやってくる」
タクシー配車アプリの「GO」とアメリカの「Waymo」、「日本交通」が、来年中に都内で完全無人のタクシー運行を目指すと発表。
配車サービス「ウーバー・テクノロジーズ」なども、今年後半に都内で乗客を乗せた試験運行を始める計画です。
これらの企業、運転技術の核となる部分は、ほとんどが海外企業の技術が使われています。
この状況に国内企業も黙っているわけではありません。
今年7月には、自動運転ソフトを専門とする企業が初めて上場。国も自動運転を「成長分野」と位置づけ、「国産技術」を後押ししています。
「国産技術」である意義。スタートアップはこう意気込みます。
チューリング 田中大介COO
「日本の自動車産業は、世界に名だたる覇権をとっている産業だと思うが、自動運転という文脈でもしっかりと地位を築き、さらに大きくなるためにも、国産であるってことは重要だと思う」
急速に進化する「自動運転技術」 これからの課題は?
藤森祥平キャスター:
試乗した経済部・岩井宏暁記者によると、慎重すぎず自然な運転で、急加速や急ブレーキがなく、ドライバーも気づかない危険を事前に予測していたということです。
小説家 真山仁さん:
2年半前に自動運転の車に試乗した時は怖さを感じましたが、今回の映像からはすごく進化していることが分かります。当時「できない」と説明を受けたことが、しっかりとできるようになっている印象を受けました。
ただ、日本社会に自動運転を受け入れる覚悟があるかという点が心配されます。
藤森キャスター:
自動運転をめぐっては、来年中にはタクシー配車アプリ「GO」を含む3社が、都内で完全無人タクシーの運行を目指しているということです。
小説家 真山仁さん:
渋滞などが少なく、長距離の送迎があるような介護タクシーなどで実績を積んで、安全性の信用度を上げないと、日本人は「怖い」「乗れない」と感じてしまうのではないでしょうか。
最初から大都会で運行するというのは効果的ではあると思いますが、日本社会にゆっくり浸透させることに重きを置く方が良いと思います。
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<プロフィール>
真山仁さん
小説家
2004年「ハゲタカ」でデビュー
新著は権力の闇を描いた「フィクサー」