“未開通のまま12年”…中国と北朝鮮を結ぶ自動車橋が開通「関係より強固に」トランプ大統領など念頭?専門家の分析
完成からおよそ12年にわたり未開通だった中国と北朝鮮を結ぶ自動車橋がきょう、開通しました。首脳が往来し、関係改善が進む両国。経済面でのつながりもより強固になりそうです。
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中国・遼寧省にある丹東市。
記者
「あちら、橋の上なんですけど、たくさんの中国国旗が掲げられています。北朝鮮の国旗も確認することができます」
きょう、丹東市と北朝鮮の新義州市を結ぶ片側2車線の自動車橋「中朝鴨緑江大橋」が開通しました。
「中国国旗を付けたトラックが北朝鮮側のゲートを通過しました」
丹東は中朝貿易のおよそ7割を担うとされる貿易都市で、これまで両国を結んできたのは80年以上前に建てられた中朝友誼橋でした。
しかし、交通量が限られることなどから2014年に新たな大動脈として鴨緑江大橋が完成。ところが、その後、北朝鮮がロシアに急接近したことなどから中国との関係が冷え込み、およそ12年間、未開通のままでした。
転機が訪れたのは去年9月。金正恩総書記が中国を訪問すると、今年6月には習近平国家主席が北朝鮮を訪れ、両国の関係が改善しました。
橋の周辺でも変化が…。2年前、北朝鮮側にはなにもありませんでしたが、去年から北朝鮮側では、ビルなどの建設が急ピッチで進められていました。
李強 首相(開通式典で)
「両国の経済・貿易協力を促進するだけでなく、人の往来を密にし、中朝間の伝統的な友好を象徴する新たなランドマークとなるだろう」
李強首相はきょう午後、両国関係がより強固になると期待を示しました。
地元住民
「丹東に新たな希望の光が見えました。市民がここ12年間待ち望んでいたことです」
「経済発展など各方面で良い影響があるでしょう」
専門家は橋の開通について、金総書記との会談に意欲を示すアメリカのトランプ大統領などを念頭に置いた象徴的な意味合いもあると分析します。
中朝の貿易に詳しい新潟県立大学 三村光弘 教授
「(北朝鮮としては)ロシアと中国双方が自分たちを支持してくれているという格好にした方が、対米であるとか、外交的には大きな力になるという目論見もあるのでしょう」
橋の開通が今後、両国の経済関係だけでなく国際情勢にどのような影響を与えるのか、注目されます。