スペースXとテスラが統合協議へ AI開発競争で優位に立つ狙いか 実現すれば550兆円規模の巨大企業が誕生
アメリカの実業家、イーロン・マスク氏が率いる宇宙会社「スペースX」と電気自動車大手「テスラ」が、経営統合に向けて協議を始めることがわかりました。実現すれば時価総額550兆円規模の巨大企業の誕生となりますが、その狙いはどこにあるのでしょうか。
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反り立つ壁に向かう1台の車。逆さの状態のまま停止しました。
テスラの新型スポーツカーの発表会に登壇したイーロン・マスク氏は、こう自信をのぞかせました。
イーロン・マスク氏
「これがAI(映像)じゃないと証明するために観客が必要だった」
世界にアピールした“空飛ぶクルマ”。実現できたのにはワケがあります。
記者
「カリフォルニア州にあるスペースXの工場です。こうしたロケットの技術が空飛ぶクルマの噴射装置に使われているということです」
マスク氏がテスラとともに率いる宇宙会社スペースXの技術を活用したのです。
そうしたなか、20日にはこんな発表が。
イーロン・マスク氏
「統合には多くのメリットがあると思う」
スペースXとテスラの経営統合を検討する特別委員会の設置を表明しました。統合が実現すれば、時価総額3兆5000億ドル、じつに550兆円規模の巨大企業が誕生することになります。
統合への期待感からかスペースXの株価は一時、前日の終値と比べ12%高となりました。
今回の統合構想、狙いはどこにあるのでしょうか。
イーロン・マスク氏
「世界最高の自動車会社と世界最高のロケット会社がタッグを組むとどうなるか。その成果を目の当たりにするでしょう」
競争が過熱するAI開発で優位に立つ狙いがあります。両社はすでにAI事業に力を入れていて、スペースXが手がけるAIモデルとテスラが持つ自動運転用のAI技術などの経営資源の集約を図る構えです。
21日に発表されたテスラの四半期決算ではEV販売が減少したものの、AIやロボットへの投資が増加しました。ただ、統合の実現にはテスラの株主の過半数から承認を得る必要があり、マスク氏は「高いハードルを乗り越えなければならない」としています。