アプリ限定1万1000円分のポイント給付は「不公平」男女13人が東京都に賠償求め提訴 陳情続ける女性「アナログは福祉」デジタル社会に不安
15歳以上の都民に1万1000円相当のポイントを付与する東京都の事業が「アプリ限定」なのは不公平だとして、東京都に住む男女13人が都に損害賠償を求める訴えを起こしました。
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「東京アプリはもう入ってますか?」
「意味が分からない」
高齢者たちが取り組んでいるのは、「東京アプリ」でのポイント申請。この日、ボランティアが申請を手伝う会が開かれました。
「こちらを押せばいいんですか」
参加者の平均年齢は75歳。手書きのメモを取りながら必要な情報を登録していきますが…
「あれ?」
「読み取る場所がスマホによって違うんです」
1時間以上かけてポイント交換までたどり着けたのは、7人中、わずか3人でした。
申請できなかった参加者(70代)
「年寄りなんて絶対に無理だと思います。スマホ自体、電話とメールぐらいしかほとんど使わないのに、こんなことできるわけない」
ポイント申請を諦める人もいるなかで、東京都が15歳以上の都民に対し行っている「東京アプリ生活応援事業」の1万1000円分のポイント給付がアプリ限定で不公平だとして、きょう、都内の13人が都に賠償を求め提訴しました。
原告側は、スマートフォンとマイナンバーカードがなければ申請できない仕組みは「法の下の平等」に反し、使いこなせない高齢者や障害者らは申請できず、経済的な損失を被ったなどと主張しています。
今回の提訴について東京都は…
東京都の担当者
「訴状が届いたら内容を確認し、適切に対応したい」
都は、スマホを無料で貸し出したり、対面サポートの窓口を設けたりしていて、来月からは家族などによる代理申請も受け付けるとしています。
忍足みかんさん
「葛飾区にも請願を出そうと思っていて」
エッセイストの忍足みかんさん。「紙による申請や対面手続きなど、アナログな行政手続きを残してほしい」と各地の議会に陳情を続けています。
「ほら消えちゃったよ」
忍足みかんさん
「ここ、ボタン押すとつくから」
忍足さんの家族は障害の影響もあり、スマホやネットなどを使うことができません。
「104もかからなくなっちゃった。電話番号どこで調べたらいいんだろう」
電話番号案内の「104」が終了した時には、ひどいショックを受けたといいます。
忍足みかんさん
「いままで当たり前にあったものが、急に理由もなく使えなくなっちゃうっていうので、社会から存在をいないものとして扱われてしまうような」
忍足さんはデジタル化を全面否定しているわけではありません。
忍足みかんさん
「私はアナログなものは福祉だと考えていて、車椅子に乗っている人に無理やり『歩こうよ』『走ろうよ』と言わないと思うんですけれども。できない人を無理矢理できるように、弱い人を無理矢理強くするのではなくて、弱い人が弱いままで、できない人ができないままで生きられる世の中だったらいいな」
デジタル化が進むなかで取り残される人たち。アナログな選択肢も残してほしいと訴えています。