年2回の「衣替え」、その時期はいつから?

2023-03-20 14:30

衣替えは現代では年に2回行うという方が多いです。
これらは6月と10月に行うのが、時期の目安とされています。
しかし、昔は年に4回行っていた時代もあるのだとか!

今回は四季折々の日本ならでの文化、衣替えについて紹介します。
特に目安となる時期などを解説するので、普段の生活に役立てていただけると幸いです。

衣替えの時期の目安

まずは衣替えの時期の目安について見ていきましょう。
ここでは夏服冬服それぞれの目安についてまとめます。

夏服に衣替えをする時期の目安

夏服に衣替えするなら6月1日が目安となります。
厳密な決まりはありませんが、毎年6月初頭と覚えておきましょう。
この時期から本格的な夏に向けて衣類を準備をすると安心です。

冬服に衣替えをする時期の目安

冬服に衣替えするなら10月1日が目安となります。
こちらも厳密な決まりはないものの毎年10月初頭に行うと良いです。
冬は必要となる衣類も多くなるため、この時期が新調するにも最適な時期となります。

気温や天気も目安にしよう!

気温や天気を目安にすることでより一層衣替えしやすくなります。
例えば、夏服への衣替えは最高気温が22℃を上回る時期が最適です。
また、冬服への衣替えは最高気温が15度を下回る時期が最適です。
一方、最高気温が15℃~20℃前後なら春服や秋服への衣替えが最適と言えます。

これらの衣替えは晴れている日が良いとされています。
その理由は晴れている方が喚起しやすいためだと言えるでしょう。
雨だとどうしても湿気がクローゼットの中に閉じ込められてしまいます。

それがカビや悪臭の原因となってしまうわけです。
そのため、衣替えは雨の日を避けるようにしてください。

衣替えはいつからはじまった風習?

では、衣替えはいつから始まった風習なのでしょうか?
ここでは日本の衣替えの歴史について簡単に説明します。

もともとは貴族の宮中行事だった

衣替えは平安時代に中国の風習を取り入れた宮中行事の一種です。
中国ではかつて旧暦4月1日に夏服、10月1日に冬服へと衣替えをしていたとされています。

その風習を日本も取り入れ、更衣と呼んだのだとか。
それが衣替えと呼ばれるようになっていったそうです。
もともと更衣は天皇に使える女官の職名でもあったため、混合を防ぐために呼称が変わったとされています。

江戸時代は年4回の衣替えがあった

衣替えが伝来した当初は年に2回行うのが普通だったそうです。
しかし、江戸時代に幕府が年4回衣替えを行うことを定めました。
これにより、特に当時の武家たちは四季に応じて4回衣替えをすると決められたのです。

その風習はやがて庶民にも広まっていきました。
その結果、江戸時代においては年4回衣替えをするのが普通だったとされています。

現在の年2回になったのは明治時代

現代のような年2回衣替えする風習は明治時代に生まれたそうです。
その背景には明治時代に暦が太陽暦に改暦されたことが関係しています。

それに伴い、政府が衣替えを6月と10月に行うよう定めたわけです。
これによって主に軍人や警察官が年2回衣替えを行うようになったのだとか。

それが大衆にも広まったとされています。
以降、日本では年に2回衣替えをするのが普通になったようです。

季語としての「衣替え」

衣替えは季語としても俳句などで詠まれることがあります。
ここからは季語としての衣替えについてまとめます。

「衣替え」は夏の季語

衣替えは夏の季語とされています。
同じ意味を持つ更衣なども夏の季語です。
あの松尾芭蕉も以下のような俳句を詠んでいます。

「ひとつぬひで 後に負ぬ 衣がへ」

これは「旅の途中なので衣替えの日になっても服がない」という自身の状況を詠んだ俳句だそうです。
事実、松尾芭蕉は来ていた1枚の服を脱いで後ろに背負い、衣替えを済ませたことにしたのだとか。

秋の季語として使うなら・・・

秋の季語としてなら「後の更衣」と表現するのが最適です。
ただの更衣であれば夏の季語ですが、後の更衣と表現すれば秋の季語となるわけです。

ここは俳句の世界では使い分けが必要となってきます。
このように季節によって表現が異なる季語もあるため、俳句が趣味という方は注意しましょう。

まとめ

衣替えは年に2回行うイベントの1つです。
日本のように四季がある国は、衣替えが必要となってきます。
特に日本の衣替え文化ももともとは中国からやってきたそうです。
その目安は毎年6月1日と10月1日になるので、ぜひこの時期を目安に衣替えしてみてください。

関連記事はこちら

  1. 神奈川・横須賀市 2階建て住宅で火事、2人の遺体みつかる 市内の別のアパートでも火災があり1人死亡
  2. 木造2階建ての住宅1棟全焼の火事 焼け跡から3人がの遺体 秋田・能代市
  3. トランプ氏 NATOにGDP比5%への国防比増を要求 英紙報道 ウクライナへの軍事支援は継続の方針
  4. 【中川翔子】 「猫111頭を助けて」 緊急動画で呼びかけ 多頭飼育崩壊現場からの猫たちを救うため「里親さん・一時預かりさん・レスキュー・ボランティア・物資支援」を募集
  5. オリラジ中田敦彦が語る「話を聞いてほしい」欲求の根源 YouTube前は「テレビもラジオもXもインスタも…全部うまくいかなかった」【報道の日2024】
  6. アメリカ議会 期限ギリギリで「つなぎ予算案」を可決 政府機関の一部閉鎖は回避へ
  7. 中村アン、ウイスキーは「やっぱり仕事終わりの一口が最高!」「NIKKA FRONTIER BAR」オープニングイベント
  8. 「中身が全然だめ」“年収の壁”178万円への引き上げを主張してきた国民民主党・玉木氏が批判 来年度の与党税制改正大綱が決定【news23】
  9. JR成田線が一部区間で運転見合わせ 倒木の影響 再開の見込み立たず
  10. 猫飼いさんが『愛猫の存在に救われた』と感じるシーン3選 猫たちは心を癒やすプロかも?
  1. 柏市・夫婦殺害、死因は出血性ショックなど 胸や背中に複数の刺し傷 酒巻馨容疑者(77)は夫婦に数十万円の返金求め電話か【news23】
  2. 「問題の重大性を世界へ」元ジャニーズJr.がアメリカで訴えを起こした理由を告白 原告の弁護士は460億円の賠償金請求について「2人が提案したわけではない」【news23】
  3. 新ガールズグループ【2FACE】お披露目ライブで感激の涙 夢は大きく「東京ドームに2年以内に立つ」
  4. 山田裕貴さん「喘息がひどすぎて」「歩いては立ち止まり」フォロワーからは共感と気遣い
  5. 【ニャンちゅう】声優・津久井教生さん 「『クリスマスにはシャケを食え』という事で今年は鮭も飾っています♡」「サモーンシャケキスタンチンも喜んでくれるでしょう(笑)」 演じた名キャラのセリフと共に綴る 【ALS闘病】
  6. 犬に『お手』と言った結果…次の瞬間に見せた、あまりにも可愛い『間違え方』が39万再生「思わず許しちゃうw」「かわいいからOK」と悶絶
  7. 心を閉ざし、人に懐くことがなかった野犬を引き取った結果…嘘のような『見違えるほどの姿』が泣けると話題「同じ犬…?」「犬って本当に健気」
  8. 「ビールと紹興酒を飲んだ」 輸入中古車販売店の社長をひき逃げの疑いで逮捕 自転車の男性(61)を車ではね逃げた疑い
  9. 大型犬が『うっかりおならをしちゃった』結果…想像以上に『驚いている光景』が愛おし過ぎると55万再生「探してるの草」「可愛すぎて笑ったw」
  10. 『ブランコに乗りたい』と犬が言うので乗せてみた結果…想定外すぎる『斬新な乗り方』が73万再生「大き目の赤ちゃんで草」「パパの愛情に感動」
  11. きょう21日は冬至 栃木・日光市の東照温泉では多くの人がゆず風呂に
  12. ヴィクトリーナ姫路が悲願の初優勝!崖っぷちからフルセットの末SAGA久光に逆転勝利【皇后杯・全日本選手権】
×