「無花果」という漢字の読み方は?その由来とは一体・・・

2023-04-11 01:30

「無花果」は花のない果実と書いて「イチジク」と読みます。
これらは字面からは想像できない読み方だと言えるでしょう。
しかし、ではなぜ「無花果」という漢字表記が生まれたのでしょうか。

今回はそれら「無花果」について気になる情報を解説します。
ここでは特にその由来や語源について詳しく説明します。

「無花果」と書いてなんと読む?

まずは「無花果」をどのように読むのかを見ていきましょう。

「無花果」の読み方

すでに前述の通りですが「無花果」は花のない果実と書いて「イチジク」と読みます。

字面からすると「ムカカ」と読んでしまいそうです。どう考えても「イチジク」とは読めませんが、これは所謂当て字になります。

そもそも読みの「イチジク」自体が外国語から来たものなので、厳密には日本語ではありません。

実は花が咲かない訳ではない

「無花果」はその漢字表記から花のない果実だと思われがちです。

しかし、これら「無花果」は果実の中に無数の花を咲かせるという不思議な性質を持っています。
実際に切断して中を見てみると壺状の袋の中に花があるのを確認できます。

一方、その花は外からでは確認することができません。
一見すると花がない果実のように見えてしまうのです。
その特徴から「無花果」という漢字表記が生まれたとされています。

「映日果」と表記されることも

「無花果」は「映日果」と漢字表記されることもあります。
13世紀頃、イランから中国に「無花果」が伝わったそうです。

その際、イランで「無花果」を意味する「アンジール」という言葉が中国では「映日」と記されたのだとか。
そこから「無花果」を「映日果」と表記するようになったそうです。

このように中国から伝わった漢字表記も別に存在します。

そもそもなんで「イチジク」と言うの?

では、なぜ「無花果」を「イチジク」と読むのでしょうか。
ここからはそれらの読みに関する説をいくつかまとめます。

由来①原産地の言葉から来たとする説

「無花果」はペルシャ語の「Anjir(アンジール)」から来たという説があります。

当時、それら「無花果」を表す言葉がヒンズー語「Injir(インジール)」と変化し、中国語「映日果(イェンジェイクォ)」と変化したそうです。
それらが日本に入り、次第に「イチジク」と呼ばれるようになったとか。

実際に日本人の耳には「イチジク」と聞こえたようです。
ただ、当時「無花果」は「蓬莱柿」「南蛮柿」「唐柿」などとも呼ばれていたそうです。

由来②「一熟」から来たとする説

「無花果」は「一熟」という漢字の読みが転訛したものという説もあります。

この説には主に2つの事柄が関係していると考えられています。
特に1本の木で「無花果」が毎日1つしか実らないところから「一熟」となったという説や1ヶ月ほど経って実が熟すことから「一熟」となった説があるようです。

ただし、詳しいことに関してはわかっていません。

「無花果」の花言葉

最後に「無花果」の花言葉についても見ておきましょう。

イチジクの花言葉はいくつかある

「無花果」の花言葉はいくつかあります。

代表的なものとしては「子宝に恵まれる」「多産」「豊富」「裕福」「実りある恋」などがあります。

これら「無花果」の花言葉には前向きな意味が多いです。

花言葉の由来

イチジクは1つの木にたくさんの果実を実らせる植物です。

そこから「子宝に恵まれる」や「多産」などの花言葉が生まれたとされています。
これらの花言葉は「無花果」が子孫繁栄を象徴するところから生まれたのだとか。

それだけでなく、たくさんの果実を実っている様子から「豊富」や「裕福」や「実りある恋」などの花言葉も生まれたそうです。
まさに「無花果」らしい花言葉と言えるでしょう。

まとめ

「無花果」は花のない果実と書いて「イチジク」と読みます。
これらに関しては外国から伝来した際の言葉が訛り、次第に「イチジク」となっていったと考えられています。

ただし、実際には「無花果」の中には花も咲くので要注意です。
気になる人は機会があれば実際に中身を確認してみてください。

関連記事はこちら

  1. 冠動脈と僧帽弁の病気は隣り合わせ…「虚血性心筋症」と「僧帽弁閉鎖不全症」~『ブラックペアン』監修ドクターが解説 vol.29~
  2. 【読めたらスゴイ!】「棗椰子」とは一体何のこと!?健康に良い果実がなる木の一種ですが・・・この漢字を読めますか?
  3. 犬の行動をカメラで覗いてみた結果…まさかの『嘘みたいな二度見』が面白すぎると209万表示「犬って二度見するんだw」「綺麗すぎる」と爆笑
  4. 怖くない幽霊屋敷で幽霊と撮影体験!?“無常と不変”の世界を味わうアート展『やがて、みんな幽霊展 』
  5. 赤ちゃん犬が『お座り』に挑戦した結果…可愛すぎる『一生懸命考える姿』が25万再生「習得早すぎるw」「頑張る姿がいじらしい」と悶絶
  6. 「牛のげっぷ」抑制で温室効果ガス削減目指す<シリーズSDGsの実践者たち>【調査情報デジタル】
  7. 『くっさー...』猫が初めてガムの匂いを嗅いだら…予想外の『仕草』が687万再生「可愛すぎるww」「人間みたいw」と大反響
  8. 「夏はうつ状態になるリスクが潜んでいる」食欲低下に不眠…一見似ている「夏バテ」と「夏うつ」を見分ける方法
  9. 【三ツ矢雄二】独占②:「コン・バトラーV」での声優デビュー~「タッチ」収録秘話 浅倉南役・日髙のり子さんとのエピソードを語る
  10. やんのかステップをしていた子猫がコテン!床に寝転がる姿に「やばっ天使がいる」「コテンの後の顔もかわいい」
  1. 髙橋健太郎「僕はもう終わったんだ」東京五輪落選で引退決意も妻の助言で奮起 パリでのメダル獲得は“使命”
  2. 生徒会費584万円着服 高校女性教諭(40)を懲戒免職処分に… 教諭は「カードの支払いに使った」
  3. 犬の行動をカメラで覗いてみた結果…まさかの『嘘みたいな二度見』が面白すぎると209万表示「犬って二度見するんだw」「綺麗すぎる」と爆笑
  4. 【読めたらスゴイ!】「棗椰子」とは一体何のこと!?健康に良い果実がなる木の一種ですが・・・この漢字を読めますか?
  5. 「牛のげっぷ」抑制で温室効果ガス削減目指す<シリーズSDGsの実践者たち>【調査情報デジタル】
  6. 競走馬のエサ代で月169万円…「特養」で相次ぐ不正流用 「内部をYESマンで固めて…」“監査の甘さ”突く悪質手口【報道特集】
  7. 怖くない幽霊屋敷で幽霊と撮影体験!?“無常と不変”の世界を味わうアート展『やがて、みんな幽霊展 』
  8. 「夏はうつ状態になるリスクが潜んでいる」食欲低下に不眠…一見似ている「夏バテ」と「夏うつ」を見分ける方法
  9. 英・新型コロナ調査委「政府の対策上の欠陥が多くの死を招いた」
  10. 冠動脈と僧帽弁の病気は隣り合わせ…「虚血性心筋症」と「僧帽弁閉鎖不全症」~『ブラックペアン』監修ドクターが解説 vol.29~
  11. 聖火は気球でパリの夜空へ 雨天も幻想的演出の開会式 セリーヌ・ディオン“愛の讃歌”でフィナーレ、旗手の半井「本当に楽しかった」
  12. 英新政権 ネタニヤフ氏への逮捕状に反対せず 前政権から方針転換 UNRWAへの資金拠出も再開
×