パリオリンピック™の開会式で韓国の選手団が誤って北朝鮮=「朝鮮民主主義人民共和国」と紹介され、韓国政府が遺憾の意を表明する事態となりました。
パリのセーヌ川で26日に行われたオリンピックの開会式では、200以上の国と地域の選手らが船に乗ってパレードしました。48番目に韓国の選手団が登場した際、アナウンスで問題が起きました。
アナウンス
「République populaire démocratique de corée」
「Democratic People's Republic of Korea」
(※仏・英語で「朝鮮民主主義人民共和国」)
韓国の選手団をフランス語と英語で、誤って「朝鮮民主主義人民共和国」、つまり、北朝鮮と紹介したのです。
これについて韓国メディアは「とんでもないこと」と報道。韓国政府は遺憾の意を表明しました。
一方で、153番目に登場した北朝鮮は正確な国名で紹介され、パレードで2度、国名が呼ばれることになりました。
IOC=国際オリンピック委員会の広報担当者は27日、「運営上のミスがあった」としたうえで、「大変遺憾であり、深くお詫び申し上げる」と述べて謝罪しました。
ロイター通信が韓国の政府関係者の話として伝えたところによりますと、この問題について27日、IOCのバッハ会長と尹大統領と会談する予定だということです。
この件をめぐって、韓国の尹大統領は、27日の午後8時すぎからIOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長と電話で会談しました。
韓国政府によりますと、尹大統領は、パリオリンピックの開会式で選手団が「北朝鮮」と紹介されたことに「国民は驚き、当惑した」と遺憾の意を表明しました。
これに対し、バッハ会長は「弁解の余地がない」と謝罪し、再発防止に努めると説明したということです。