■パリオリンピック™ 体操男子 予選Ⅱ班(現地時間27日、ベルシー・アリーナ)
団体、個人総合、種目別を兼ねた予選。鉄棒の前回王者・橋本大輝(22)は着地で両手をつく大きなミスをし、減点されトータル13.733で上位8人残れず。決勝進出を逃し、連覇への夢を絶たれた。しかし個人総合での決勝進出を決め連覇への望みを残した。日本は団体で中国に続く暫定2位で決勝進出も決めた。
跳馬からスタートした日本は最年少20歳の岡慎之助、杉野正尭(25)が初出場と思えない落ち着いた跳躍を見せた。日本のエース橋本はロペスに挑むも、着地で左足がラインを越えてしまうペナルティで減点。トータル14.566(Dスコア5.600、Eスコア9.066)とした。4人目は直前の練習で左足を痛めた谷川航(27)がなんなくまとめ、まずまずのスタートを見せた。
2種目目の平行棒では岡、谷川が15点台をマーク。3種目目の鉄棒で前回王者の橋本が高難度の技を次々と決めていくが最後の着地で両手をついてしまい大きな減点。悔しい表情を見せるもDスコア6.600、Eスコア7.133のトータル13.733と得点を伸ばせず、この時点で種目別決勝進出は厳しい状況となった。
橋本は4種目目のゆかで13.733点、5種目目のあん馬で14.466点、最終種目のつり輪で13.733点をマークし、個人総合の決勝進出を最年少の岡とともに決めた。また団体でもこの時点で決勝進出となった。
予選後、橋本は「もう今日はちょっとしんどかった。フランスに来てから鉄棒でちゃんと練習することができていなかった」と振り返った。決勝に向けては「もう一発勝負なのでその決勝に向けてもとにかく最大限出せるように準備していきたい」と意気込んだ。