2024年も残りわずかとなり、今年の締めくくりと新しい年のスタートをどう過ごすか、そろそろ考え始める時期ではないでしょうか。今年の年末年始は、多くの人にとって特別な意味を持つかもしれません。最大9連休が取れるこのタイミングは、普段なかなか時間が取れない遠方への旅行や、家族や友人と過ごすゆったりとした時間を計画する絶好のチャンスです。そして、そんな大型連休を見越して、多くの人が旅行の予定を立てているようです。今年はなんと、旅行計画を立てる人が昨年の同時期よりも20%以上も増加しているというデータが出ています。特に注目されているのは、韓国や台湾、タイなどのアジアの国々。短時間で行ける近隣の海外は、観光だけでなくグルメや文化体験を楽しむ人々にとって魅力的な選択肢です。この傾向を見ると、2024年から2025年の年末年始は、これまで以上に「旅」がキーワードになりそうです。国内でゆったり過ごす派もいれば、思い切って海外でリフレッシュしたい派もいるでしょう。このトレンドがどのように私たちのライフスタイルを彩るのか、詳しく見ていきましょう。
2024年、年末年始の旅行スタートは「12月28日」がピーク!
旅行者の動向を詳しく見ると、2024年の年末年始における旅行のスタート日として「12月28日(土)」が最も人気であることが分かりました。この日は、なんと年末年始期間中の平均の1.9倍以上もの旅行予定登録が集中しているそうです。仕事納めや学校の終業式が12月27日(金)に行われることが多いため、その翌日の土曜日を出発日に選ぶ人が多いと考えられます。12月28日から旅行をスタートすることで、帰省や観光をバランス良く楽しむことができる点も、多くの人に支持されている理由のひとつです。
また、この日を旅行のスタート日に選ぶことで、現地での滞在時間を有効に活用できるというメリットもあります。移動を早めに済ませることで、年末年始ならではのイベントや観光プランにゆっくりと参加できたり、家族や友人との時間を充実させたりと、特別なひとときを存分に楽しむことができるでしょう。しかし、予定が集中することで、交通機関や道路の混雑が予想されるため、計画的な準備が欠かせません。飛行機や新幹線の予約を早めに済ませるのはもちろんのこと、車で移動する場合も渋滞を見越して早めに出発するなどの工夫が求められます。
このように、12月28日は効率的に休暇を使いたい人々のライフスタイルを反映したトレンドと言えるでしょう。
年末年始の旅行需要が拡大、2023年を超える特別な年に!
2024年の年末年始は、旅行需要が大きく盛り上がっています。最大9連休が可能なスケジュールが後押しとなり、旅行計画を立てる人が急増。2023年の同時期と比べて、需要は120%以上の伸びを見せています。コロナ禍以降、旅行が再び日常に戻りつつある中、特にアジア圏を中心に海外旅行が注目されていることが背景にあります。
長期休暇を活用して国内外で新しい体験を求める人々の姿は、旅が再び私たちのライフスタイルに欠かせない存在となっていることを示しています。
年末年始の旅行予定から見る「海外の旅行先」トレンド!
2024年の年末年始、旅行者が選ぶ海外の行き先には、明確なトレンドが見えてきました。今年特に人気を集めているのは、韓国、台湾、タイなどのアジア圏です。これらの国々は、日本からのアクセスが良く、比較的短い飛行時間で到着できることが魅力のひとつ。さらに、各国で楽しめる観光地やグルメ、文化体験の豊かさが、幅広い世代に支持されています。
韓国では、ソウルや釜山などの都市でショッピングや食べ歩きを楽しむ人が多く、Kカルチャー人気も後押ししています。台湾は歴史ある観光地や温泉地に加え、夜市などで手軽に楽しめるグルメが魅力。タイでは、美しいビーチリゾートや寺院巡りが人気を集めており、冬の寒さを忘れたい人々にとって理想の選択肢となっています。
また、年末年始という特別な時期には、多くの観光地や施設でイベントや特別プランが用意されるため、訪れる側も特別な体験が期待できます。これらの海外旅行先は、手軽さと非日常感を兼ね備えていることから、多くの人に「特別な時間」を過ごす場所として選ばれているようです。
訪日旅行需要、2023年の急回復から安定した高水準に
2023年の年末年始、訪日旅行需要はコロナ禍からの大きな回復を遂げました。日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2023年の訪日外国人旅行者数は推計で2500万人を超え、2022年の383万人から一気に2000万人以上増加するという驚異的な伸びを見せています。旅行制限の緩和や国境を越えた移動の自由化が、この急回復を後押ししたと考えられます。
2024年の年末年始についても、旅行需要は引き続き高い水準を維持しているようです。2023年の急回復を土台に、インバウンド需要は安定しており、特に韓国や台湾からの訪日旅行者が目立っています。近距離という利便性に加え、年末年始という短期間での旅行に適していることが要因と見られます。
※政府観光局方日外客数(2023年12月および年間推計値)
https://www.jnto.go.jp/news/press/20240117_monthly.html
一方で、アメリカやイギリスからの訪日需要も着実に増加しており、今後のさらなる成長が期待されています。ドイツも長期的には増加傾向にありますが、全体的な割合としてはまだ小さい状況です。2023年の急成長を経て、訪日旅行の需要は安定したトレンドとして定着しており、今後の動向にも注目が集まります。
■分析データについて
・2019年1月1日~2024年11月30日の期間で登録されたデータを対象として分析 (登録ユーザー数は2019年1月時点で1200万超、2024年11月時点で6000万超)
・分析に使用したデータは、匿名性を保つために統計的に処理しています
調査結果が映す2024年年末年始の旅の形
2024年の年末年始は、旅行需要の高まりや訪日旅行者の動きからも、国内外で多くの人が「特別な時間」を求めていることが感じられます。韓国や台湾などのアジア圏の旅行先が人気を集める一方で、日本への訪日需要も引き続き高い水準を維持しています。これらの調査結果は、私たちがどのように年末年始を過ごし、旅を通じて何を求めているのかを映し出しているようです。この年末年始、多くの人がそれぞれの旅先で豊かな体験を積み重ね、新たな一年を素晴らしい形で迎えることを期待したいですね。
TimeTree未来総研について
TimeTree未来総合研究所は、全世界の登録ユーザー数が6,000万人を超えるカレンダーシェアアプリ「TimeTree」に登録された100億超の予定データを統計的に分析するTimeTreeの社内研究所です。多様性に溢れ、先の読めない時代においても、みなさまが納得して未来を選べるきっかけをつくるために、予定データから見える世の中の動きや未来の兆しを発信しています。
TimeTree未来総研Webサイト:https://timetreeapp.com/intl/ja/future-research-institute