猫の『耳掃除』しないとどうなる?放置で起こる3つのトラブルと正しいケア方法
基本的に、猫の耳は自浄作用が備わっているといわれています。しかし、耳垢が溜まったまま放置していると、思わぬトラブルが起こる場合も…。今回は、放置
1.外耳炎

耳掃除を怠った場合、外耳炎になる可能性があります。とくに、黄色や黄緑色などの耳垢が大量に出ている場合は要注意。「細菌性外耳炎」を患っているかもしれません。細菌感染が原因となる耳の疾患で、痒みや痛み、腫れなどの症状が現れる場合もあります。
「マラセチア性外耳炎」のケースでは、茶色の耳垢とともに、甘酸っぱいニオイがすることがあります。耳の入口がべたついている場合は、マラセチア性外耳炎を疑ってみてもいいでしょう。
外耳炎が進行すると、内耳・中耳にまで影響を及ぼす危険性があります。マンチカンやスコティッシュフォールドなどの「折れ耳」を持つ猫種は、かかりやすい傾向があるとの説も。獣医師の診断のもと、点耳薬や内服薬での治療が行われます。
2.耳ダニ

茶色・黒色などの乾燥した耳垢が大量に出る場合、耳ダニが寄生している可能性があります。耳ダニとは、猫の耳の中に寄生する「ミミヒゼンダニ」と呼ばれるもの。感染力が高く、外で暮らす猫や子猫についていることが多いといわれています。
耳ダニを放置すると、後ろ足で耳を掻く姿が頻繁に見られるようになります。違和感を覚えて、頭をブンブン振ることも。激しい痒みを伴うため、掻きすぎて傷がついたり、ストレスの元にもなるでしょう。
多頭飼いしているケースでは、他の猫にうつる危険性もあります。耳の衛生状態を保つとともに、寝床やカーペットなどの洗濯をこまめに行いましょう。また、完全室内飼育を徹底し、動物病院で処方される耳ダニにも効果のあるノミ・ダニ駆虫薬での予防も大切です。
3.難聴や平衡感覚の異常

耳垢を放置した結果、難聴になるケースもあります。これは、耳垢が固くなって詰まってしまうためです。「耳垢栓塞」と呼ばれる状態で、音の振動が鼓膜に伝達されなくなります。
聴覚を大切にしている猫にとって、聞こえにくい状態はストレスの元となるでしょう。瞬時に物音がする方へ注意を向けられなくなるため、ケガの原因にもなりかねません。猫自身がふさぎ込んでしまう可能性もあります。
また、耳の奥にある「内耳」が炎症を起こすことで、平衡感覚に異常をきたす可能性も。まっすぐ歩けなくなると、ケガの元になったりストレスに感じることがあります。フラフラとおぼつかないような歩き方をしていたら、耳の病気を疑ってみてもいいかもしれません。
正しいケア方法

まずは、耳の中の状態をチェックしてみてください。耳の入口を軽くめくるようにして、汚れや炎症がないか確かめます。汚れがある場合は、汚れている部分のみ優しく拭いてください。
拭くときは、水で湿らせたガーゼやコットンを使います。専用の洗浄液でも構いません。ただし、非常に傷つきやすいため、綿棒は使わないようにしましょう。
耳掃除をする頻度は、1ヶ月に1回~2回程度がおすすめです。過剰な耳掃除が外耳炎の原因となることがあるため、やりすぎないようにしてください。また、大量の耳垢や炎症、耳ダニが認められる場合は、無理に掃除せず動物病院に連れて行くようにしましょう。
まとめ

猫の耳には自浄作用があるため、基本的には耳掃除の必要はありません。しかし、耳の状態に変化が見られたら気を付けましょう。
通常は、薄い黄色か淡い茶色の耳垢で、乾燥しています。黒っぽい、ベタベタしている、ニオイが強いなどの変化が出たら、トラブルが発生している可能性があります。
その他に、頻繁に耳を掻いたり、頭を振ったりといった行動が見られる場合も要注意。痒みや痛み、違和感があるのかもしれません。
聴覚が発達している猫にとって、耳のトラブルは大変なストレスとなります。定期的に動物病院へ行き、耳を清潔に保つようにしましょう。
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