避難者1万人せまる 避難所指定の体育館など エアコン設置率20.9%、真夏の避難生活・車中泊の注意点【熊本で震度7】
熊本地震は発生3日目となりました。熊本・氷川町では多くの家が倒壊し、まだ電気・水が来ていないお宅も多くあります。
避難者1万人せまる 真夏の避難生活の注意点は?
井上貴博キャスター:
7月28日に熊本県で起きた最大震度7の地震。30日午後3時現在で▼死者34人、▼避難者9450人となっています。
10年前、2016年に発生した熊本地震では、「避難所生活の負担が原因」とみられる災害関連死は81人でした。(2021年熊本県報道資料より)
今回の地震も、二次災害をどう防ぐかが課題となっています。
元東京消防庁特別救助隊 田中章さん:
以前と比べて、現在の避難所の環境は非常によくなっています。ただ、まだまだ冷房や暖房がない場所も多いです。また、トイレが不足しているという声も多く聞きます。
31日以降 各地で一段と危険な暑さに
井上キャスター:
熊本県は31日以降も気温の高い状態が続き、35℃以上の猛暑日の所が多いとみられています。
文部科学省によると、熊本県で避難所に指定されている「小中学校の体育館」などのエアコン設置率は20.9%だということです。(文部科学省より 2026年5月現在)
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
熊本県では元々エアコンの設置率が低い。そして学校の規模が小さいことも背景にあると思います。
10年前、2016年に発生した地震のときは、当時の菅義偉官房長官が、各役所の幹部を派遣して現地本部を作り、ホテルや旅館を避難場所として提供するなど、あらゆる分野でプッシュ型の支援をしました。
ただ、2016年に発生した熊本地震は4月でした。今回は真夏です。当時よりも過酷ですので、自衛隊のお風呂を提供するなど、早く対応をとってもらいたいです。
避難生活での「熱中症予防」
井上キャスター:
避難所生活を送る上で、熱中症予防は大変重要です。
【避難生活での熱中症予防】
・涼しい服装で体の熱を逃す
・こまめな水分補給(のどが渇いていなくても)
<エアコンが使えない場合>
・濡れタオルを肌に当て、うちわであおぐ
・水道が使えるようなら水浴びなど
(環境省・厚労省資料より)
元東京消防庁特別救助隊 田中章さん:
熱中症対策として、水分補給をしていただきたいのですが、避難所では現在、給水制限が設けられています。自衛隊の給水車などをどんどん回していただきたいです。
そして塩分も不足していると思います。飴などで塩分を補給できるものもありますので、こちらも避難所に用意していただき、熱中症対策を行ってほしいです。
猛暑の避難生活 車中泊の注意点
井上キャスター:
2016年に発生した熊本地震で、車中泊を経験した割合は74.5%だということです。(2017年 内閣府調査)
車中泊をすることで、災害関連死に繋がってしまうリスクが高まるといわれていますが、そうせざるを得ない現状もあります。
元東京消防庁特別救助隊 田中章さん:
車中泊で特に気をつけていただきたいのは「エコノミークラス症候群」です。足を下げたまま座っている状態が長く続くため、なるべく体を動かすようにしてください。
・1時間に1回くらい車から出て、運動や、ふくらはぎなど足を揉む
・深部体温を下げるため、水の中に手を入れるだけでも熱中症対策に
・一酸化炭素中毒にならないように車の排気ガスは風下側に向ける
(※車中泊時はできる限りエンジンを切り、使用する場合も定期的に換気を行う)
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
2016年の熊本地震の際も車中泊が問題になりました。今は、各県から保健師さんなどが派遣され、「エコノミークラス症候群」の対策も行っているようです。
山形純菜キャスター:
暑い中で歩くのは大変です。時間を見て注意しながら行動をしてください。
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<プロフィール>
田中章さん
元東京消防庁特別救助隊
元深谷市消防長 危機管理アドバイザー
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年