イオンモール爆発 12人救助 死者7人に、元東京消防庁・田中氏「LPガスは濃度が低すぎても濃すぎても爆発しない」【熊本で震度7】

地震発生後に爆発が起きた「イオンモール熊本」。30日も安否不明者の捜索が行われ、新たな死者も確認されています。
【写真を見る】イオンモール熊本・爆発の詳細 甚大な被害の様子 原因は“LPガス”か
「イオンモール熊本」爆発の詳細が徐々に明らかに
井上貴博キャスター:
30日午後3時時点、熊本県の情報が更新されました。熊本・嘉島町のイオンモール熊本で起きた地震発生後の爆発事故により、死者が7人に、5人がけがとなっています。
そして、29日に行われたイオンの会見によって、イオンモール熊本の位置関係や建物の構造などもわかってきました。
イオンモール熊本は、敷地面積が約22万4000㎡・延床面積が約12万㎡と、九州最大級の敷地面積を誇ります。
道路と建物の間に駐車場があり、最も被害が大きかった場所が、駐車場に近い建物の真ん中の部分だそうです。
駐車場にとまっていた車のドライブレコーダーには、爆発の瞬間が記録されていました。
提供映像からは、駐車場に近い建物の真ん中の部分がガス爆発を起こし、時間差のような形で建物の横にスライドしていくように見えます。
元東京消防庁 特別救助隊 田中章さん:
このようなガス爆発は非常に破壊力が強いです。
ただし、建物は耐火構造で、非常に強い建物になっているため、爆発によって膨張した空気は、建物内の一番弱い躯体部分に逃げようとします。
例えば、イオンモール熊本で見ると、荷物の搬入口と思われるバックヤード部分は開口部が広い構造のため、この箇所に一気に爆風が逃げ、一列に爆発したと推測します。
原因は“LPガス”か 「濃度が低すぎても濃すぎても爆発しない」
井上貴博キャスター:
今回のガス爆発の原因は、LPガスによるものといわれています。
元東京消防庁 特別救助隊 田中章さん:
可燃性ガスごとに異なる爆発範囲の数字があるのですが、LPガスの場合は約2~9%です。
空気中にガス濃度がどのくらいあるかという判断で、2%より低すぎても爆発せず、また、9%より濃すぎても爆発しないというのが爆発範囲です。
一般の方はLPガスの爆発範囲の数字を覚える必要はなく、“ガスの匂いがしたら爆発の可能性がある”と感じ取っていただきたいです。
どこで?なぜ爆発? 原因特定には時間が必要か
井上貴博キャスター:
今後も人命救助が第一ですが、それと共に原因の調査も重要になってくると思います。
ですが、非常に高温で威力の強い爆発が発生し、ガスだけが一瞬で燃え尽きたことで、建物や商品が燃えなかったため、「どこで?」「なぜ?」引火したかを特定するには時間がかかる可能性があるといいます。
この点が火事とは異なり、原因究明の難しさの1つと言われています。
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<プロフィール>
田中章さん
元東京消防庁 特別救助隊・元深谷市消防長
危機管理アドバイザー