オーストラリアの象徴的動物「カンガルー」。
ピョンピョン飛び跳ねるパワフルで可愛いイメージが強いですが、実はオーストラリアでは厄介者扱いなのだとか!?
そこで今回はカンガルーについての基礎知識、そしてオーストラリアでなぜカンガルーが厄介者扱いされているのか、その理由について解説します。
カンガルーの基礎知識
まずは、意外と知らないカンガルーの基礎知識について解説します。
オーストラリアの象徴的動物
オーストラリアの象徴的な動物であるカンガルー。
約6500万年前には生息していたとされ、とても古い歴史のある生き物です。
主に二足歩行で移動し、見た目は可愛いですがそのジャンプ力は最強。
ちょっかいを出そうものならキックボクサーばりの強烈な蹴りをお見舞いされることも!
世界中で愛されている動物
マスコットキャラクターなどのモデルになったり、ファッションブランドのロゴになったり、カンガルーは世界中で愛されている動物です。
日本の動物園でも人気のカンガルーですが、実はカンガルーの故郷・オーストラリアではカンガルーが増えすぎて厄介者扱いされているんです!
カンガルー増えすぎ問題
オーストラリアで増えすぎてしまったカンガルー。
一体どれぐらい増えてしまったのでしょうか?
主要4種で5000万頭超え!
データによると、オーストラリアに生息するカンガルーは全部で5000万頭もいるのだとか!
主要となるのはワラビー・オオカンガルー・アカカンガルー・キノボリカンガルーの4種類。
この4種類だけで5000万頭を超えてしまうんです。
現在、オーストラリアの人口は2400万人。
なんと、人間の数の2倍になってしまいました!
天敵のディンゴが減少したから?
カンガルーの数が増えたひとつの原因として、天敵のディンゴが減少したことが挙げられます。
ディンゴは、オーストラリアに生息する野生の犬。
先住民アボリジニが持ち込んだディンゴはカンガルーの唯一の天敵と言える動物ですが、最近では減少傾向にあるため、カンガルーの天下となっているそうです。
絶滅危惧の種もいる
とはいえ、種類によっては絶滅危惧のカンガルーもいます。
特に小型の種類のカンガルーは、ディンゴによって絶滅寸前にまで追い込まれたものもいるほどだとか。
一方で、ディンゴにも勝る戦闘力を持つ大型の主要なカンガルーは生息数をどんどん増やし続けているのだそうです。
カンガルーは実は飼える!
オーストラリアでは増加を続けているカンガルーですが、実はペットとして飼うことができるのだとか!
カンガルーはペットにしていいの?
カンガルーは特定外来種に指定されている動物ではないため、個人がペットとして飼育することができる動物です。
多くのカンガルーが日本では購入できないので、オーストラリア政府の輸出許可が必要になります。
許可さえ下れば飼うことができますが、審査が厳しいので個人での輸入はかなり難しいのだとか!
カンガルー肉はおいしい!?
最近オーストラリアではカンガルー肉の料理が食べられているのだとか。
観光地などでも提供されていることが多いですが、実際おいしいのでしょうか?
増えすぎ対策として食べられている!?
そもそもカンガルー肉が食べられるようになった理由は、オーストラリアでのカンガルー増えすぎ問題。
生態系への悪影響や人間へ攻撃してくる可能性などを考えるとかなり深刻な事態で、「だったら捕まえて食べてしまおう!」ということになったのだそうです。
どうやら美味しいらしい
現在ではオーストラリアの肉は「ルーミート」と呼ばれ、オーストラリア国内のみならず多くの国に輸出されて食べられています。
食感は柔らかく、味は濃厚でなかなか美味。
動物愛護などの視点から批判されることも少なくありませんが、現在は合法的に食べられています。
カンガルーという名前の由来
普段は意識しないけれど、意外と不思議な名前の「カンガルー」。
その名前の由来とは何なのでしょうか?
アボリジニ語「わからない」説
最も有名な説としては、オーストラリアを占領に来たイギリス人が初めてカンガルーを見た際に原住民のアボリジニに「これは何?」と聞いたのに対して、アボリジニが現地語で「(英語で何と言ったらいいか)わからない」という意味の現地の言葉「カンガルー」と答えたというもの。
それを聞いたイギリス人は「おお!カンガルーというのか!」と勘違いし、そのまま名前になったという説が挙げられます。
しかしこれは、現在では俗説だとされています。
飛び跳ねる者「gangurru(ガングルー)」説
いま有力なのは、オーストラリア現地で「飛び跳ねる者」を意味する「gangurru(ガングルー)」が語源となったという説です。
ちなみに、原住民の間ではカンガルーは必ずしもカンガルーやガングルーと呼ばれているわけではないようです。
【まとめ】カンガルーのオーストラリアでの真実!
実はオーストラリアでは厄介者扱いのカンガルー。
なんと、現在ではオーストラリア全体人口の2倍にまで増えているのだとか。
その影響もあって、現在は食用とされることもありますよ。