初夏に咲き始めるダリア。
テンジクボタンという別名もあるこの花には、ポジティブな花言葉がある一方であまりよろしくないネガティブな花言葉もあります。
しかも、その花言葉は歴史上の人物と非常に深い関係性があるんだとか。
そこでここでは、ダリアの花についてその花言葉も含めて解説します!!
ダリアとは?
ダリアは特定の花を指すのではなく、キク科ダリア属に分類される多年草草本植物の総称です。
その美しさから人気も高く、品種改良が進められてきました。
特徴
ダリアは色鮮やかな花びらが特徴で、密集した花びらが芸術品のように並んでいるのが魅力的です。
華やかな見た目からプレゼントにされることも多く、人に贈る花としても人気があります。
近年では品種改良によって白や黄色のものの他、青など色鮮やかな品種があります。
開花時期
ダリアは6月~7月頃の夏の序盤が最盛期となります。
また、一部品種によっては秋に咲くものもありますよ。
高温で乾燥している地域で育つということもあって、日本だけではなく世界各地で栽培され、広く流通しています。
ちなみに、日本では北海道や東北のような寒冷地の方が綺麗な花を咲かせると言われています。
原産
ダリアは、メキシコ原産の植物です。
ヨーロッパには、メキシコから輸入されたものがスペインのマドリード王立植物園で開花に成功したことで広く知れるようになりました。
その後、オランダなどヨーロッパ各地に広まっていき、さらに世界中で知られるようになりました。
日本には、江戸時代にオランダから長崎に持ち込まれたとの記録が残っています。
和名
ダリアの和名はテンジクボタン。
花の色や姿がボタンに似ていることから由来しています。
テンジクというのは、インドの旧名のことです。
これは、当時外国から伝わった珍しいものに対して付けられるものでした。
ダリアの花言葉
ダリアの花言葉には、ポジティブなものとネガティブな要素その両方があります。
全般的な花言葉
ダリアには、「華麗」「優雅」「気品」「栄華」といったポジティブな花言葉があります。
逆に「不安定」「移り気」「気まぐれ」といったネガティブな花言葉もあります。
色による花言葉
多様な色のあるダリア。
その色によって異なる花言葉もあります。
赤いダリア
赤いダリアには「華麗」という花言葉があります。
これは、その見た目から来ているのだとか。
赤いダリアは、その芸術品のような美しさもあってヨーロッパでも古くから人気を博してきました。
白いダリア
白いダリアには「感謝」という花言葉があります。
大切な人との記念日や誕生日に贈るのに最適は花色といえます。
いつもお世話になっている人などに贈るのにもいいですね!!
黄色のダリア
黄色のダリアの花言葉は「優美」です。
誰かを称賛する際に贈るのに適しているようです。
赤いダリアにも似た花言葉ですが、気品や格式の高さからすると黄色のダリアの方が少し上回る印象となります。
青いダリア
青いダリアは他の色のダリアよりも少しネガティブな花言葉です。
その花言葉というのが「不可能」です。
マイナスの意味があるため、人に贈るにはあまり向かないかもしれません。
ダリアの由来
どのような理由から、「ダリア」という名前が付けられたのでしょうか。
花名の由来
その名前は、スウェーデン人植物学者リンネの弟であったアンデシュ・ダールに由来していと言われています。
名付けたのはスペインマドリード王立植物園の園長だったアントニオ・ホセ・カヴァニレスという人物です。
ネガティブな花言葉の由来
美しいダリアにあるネガティブな花言葉。
これは、フランスの英雄・ナポレオンの妻ジョセフィーヌの逸話によるものなのだとか。
ダリアには「移ろ気」「不安定」「裏切り」という花言葉があります。
その花言葉は、いずれもフランス皇帝ナポレオン・・・の妻であるジョセフィーヌの逸話から来ています。
まだ当時は珍しい花だったというダリアですが、ジョセフィーヌはこの花を非常に気に入っていました。
そして、自分が育てているダリアを自慢するため度々庭園でパーティーを開いていました。
ある時、パーティーに参加した貴族から自慢のダリアを一輪でいいのでもらいたいと持ち駆けられましたが、ジョセフィーヌはそれを拒みました。
拒否された貴族はこれを恨み、ジョセフィーヌの庭からダリアの球根を盗ませると自分の庭園に植えました。
こうして、この貴族の庭園にも咲き誇るようになったのですが、このダリアの話がジョセフィーヌの耳にも入りその花がジョセフィーヌの庭園から盗んだものというのがバレてしまいました。
この出来事から、ダリアには「裏切り」といった花言葉が加えられたのだとか。
まとめ
6月から夏にかけて咲くダリア。
美しいこの花には、ポジティブな花言葉もある一方で、裏切りといったネガティブな花言葉もあります。
これは、フランス皇帝にまでのぼりつめたナポレオンの妻、ジョセフィーヌの逸話によるものともされています。