人間と体の構造が違う猫には、与えるときに注意が必要な食材がたくさん存在します。実は、「とうもろこし」もそのうちのひとつ。そこで今回は、猫に「とうもろこし」を与えるときの注意点を解説します。
茹でた「とうもろこし」なら与えても大丈夫
結論として、適切に加熱処理してあるとうもろこしであれば、猫は食べることができます。
猫は肉食動物であるため、植物の食材を体内で処理するのはそこまで得意ではありませんが、少量かつ加熱処理済みのものであれば、ある程度対応できます。
また、とうもろこしには猫が食べて中毒を引き起こす成分も含まれていません。茹でたとうもろこしを数粒食べる程度であれば、ある程度消化できることでしょう。
生の「とうもろこし」を与えるのはNG
猫にとうもろこしは与えても問題ありませんが、適切に加熱処理されていることが条件です。
生のとうもろこしを猫に与えてはいけません。加熱処理済みのものと比べ、体内での処理がうまくできず、消化不良をもたらす恐れがあります。
人間も、生のとうもろこしを口にするとお腹を痛めてしまいますよね。猫も同じように、生のとうもろこしを消化するのが難しいのです。
猫にとうもろこしを与えるときは、「加熱処理済み」であるものに限りましょう。
「とうもろこし」由来のアレルギーにも注意
猫にとうもろこしを与えるときは、穀物への食物不耐症やアレルギーにも注意してあげましょう。
とうもろこしが該当するアレルギーの有無は個体差がありますが、どの個体においても日常的に食べていないものを与える際は注意が必要です。アレルギーに該当する場合、とうもろこしを食べることで嘔吐下痢や皮膚トラブルなどの異常があらわれるケースもあります。
初めて猫にとうもろこしを与える場合、最初は1〜2粒のみに留め、しばらく経過しても体に異常が出ないか見守ってあげましょう。
「とうもろこし」の葉や茎も与えるべきではない
猫にとうもろこしを与える際、実以外の部分を与えるのは避けましょう。葉っぱや茎・芯は猫が消化するのに適しはおらず、消化器官を傷つける恐れがあります。
特に、茎・芯は注意が必要です。大きさと硬さがあるため、猫の消化器官で詰まってしまう懸念もあります。
とうもろこしは実が茎・芯についたまま食べられる方も多いと思いますが、猫に対しては実を外した状態で与えてあげてください。
加工食品の「とうもろこし」も避ける
シンプルに茹でただけのとうもろこしなら、猫に与えても問題ありませんが、調味料などで加工されているタイプのものはNGです。
たとえば、塩や砂糖、油などが加えられているとうもろこしの加工食品は猫に与えてはいけません。
そのような商品はあくまでも人間用に加工されたものなので、猫に与えてしまうと思わぬ中毒症状や高血糖、塩分過多などのトラブルを招く恐れがあります。
猫にとうもろこしを与えるときは、調味料などは一切加えられていない茹でただけのものに限定しましょう。
まとめ
猫は加熱された「とうもろこし」を食べられますが、与えるメリットとしてはそれほど多くありません。
たしかにビタミンやミネラルなどが豊富に含まれていますが、そのような栄養は基本的に市販のキャットフードで満たせます。
好奇心で食べることはありますが、猫が好む嗜好性を有しているわけではないため、無理に与える必要性はありません。猫が興味を示しているときに、数粒だけ与えるのが無難でしょう。
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