日本では短冊に願いを乗せる夏の始まりの行事として知られる七夕。
この七夕は、英語でなんというのでしょうか?
そこでここでは、七夕の英語表現やアメリカなどでも七夕が開催されるのかを解説します。
「七夕」の英語表現
「七夕」は、英語でどのような名前があるのか見ていきましょう。
Tanabata
七夕は、中国を起源とする行事です。
ヨーロッパ圏や英語圏には、現在まで伝わりませんでした。
アメリカなどでは、明治時代以降に日本の移民が伝えたので日本語の七夕から”Tanabata”という表現がされることがあります。
the Star Festival
七夕には、織姫と牽牛(彦星)の伝説が古くから伝わっています。
この伝説に出てくる織女はこと座のベガ、牽牛はわし座のアルタイルです。
天の川を挟んで離れ離れになっている、2つの星の物語ということから星祭り、つまり”the Star Festival”と呼ばれる事もあります。
「七夕」の行事はアジア圏だけではない!?
古代中国で始まった七夕。
それは、周辺国にも広がり現在でも中国や台湾、日本や韓国で行われています。
そして、さらに文化は普及し、現在では南米ブラジルやアメリカのロサンゼルスでも七夕祭りが催されます。
ブラジルの七夕
日本から多くの移民が移住したブラジル。
サンパウロには、世界最大の日本人街があります。
このサンパウロでは、1979年にブラジル宮城県人会が「サンパウロ仙台七夕祭り」というイベントを開催しました。
仙台七夕祭りといえば、東北三大祭りのひとつに数えられるほど大規模なお祭りです。
現在は主催なども変わっていますが、現地では”Tanabata Matsuri”や”Festival das Estrelas”という名前で現在も行われています。
ちなみに、日本では七夕は夏の行事という認識ですが、ブラジルがあるのは南半球なので冬の行事となります。
ロサンゼルの七夕
ロサンゼルスもまた、多くの日本人が移り住んだ土地です。
このロサンゼルスには、アメリカ最大の日本人街「リトルトーキョー」があります。
このリトルトーキョーでは、二世週祭というイベントが行われるのですが、その中で「ロサンゼルス七夕祭り(Tanabata Festival)」が開催されます。
「七夕」にまつわる豆知識
ここからは、七夕における豆知識について見ていきましょう。
「五色の短冊」は何色?
童謡の「七夕さま」の歌詞に出てくる「五色の短冊」。
これは、青・赤・黄・白・黒の五色となります。
その由来は、中国の陰陽五行説とも孔子による五徳ともいわれています。
七夕でそうめんを食べるようになった理由
七夕の時には、そうめんを食す風習のある地域や家庭があります。
元々は、奈良時代に中国から伝わった「索餅」という小麦粉と米粉を混ぜ合わせ縄状に伸ばしたものを食べていたとされます。
しかし、索餅が廃れてしまったことで代わりにそうめんを食べるようになったのだとか。
そうめんを食べるようになったのは、白く長いそうめんの束を天の川に例えてという説や、七夕が織物の上達を願う行事だったことから、裁縫上手な織姫にあやかり絹糸のようなそうめんを食べるようになったともされています。
まとめ
七夕は、英語で”Tanabata Matsuri”や”Festival das Estrelas”と表現されることがあります。
これは、英語圏やヨーロッパなどでは七夕の風習も物語も伝わっていなかったので独自の名称がなかったから。
日本人が移民として渡ったブラジルやロサンゼルスでイベントを開催するようになったのが始まりなのを由来とする説もあります。