イタリアで生まれた洋菓子、それが「パンナコッタ」です。
しかし、このお菓子には似たようなお菓子も多々あります。
そこで今回は「パンナコッタ」について解説します。
併せて似たようなスイーツやデザートについても説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
「パンナコッタ」とは
まずは「パンナコッタ」がどのようなものなのかを見てみましょう。
「パンナコッタ」はこんな洋菓子
「パンナコッタ」はイタリアで生まれた洋菓子の一種です。
イタリア北部のピエモンテ州の伝統的なデザートとされます。
実際に2001年にはピエモンテ州の伝統的な食品に数えられているほどです。
そんな「パンナコッタ」は甘くてつるつるした口当たりがたまらないクリームデザートとして人気を集めています。
また、ゼラチンでとろみをつけたぷるぷる食感のクリームスイーツとしても人気を集めています。
その多くはゼラチンでとろみをつけ、型に入れて作るそうです。
クリームはコーヒーやバニラの他、調味料で香り付けされることもあるのだとか。
場合によってはラム酒などのお酒で香り付けすることもあるなど、バリエーション豊かなお菓子と言えるでしょう。
「パンナコッタ」の発祥と名前の由来
「パンナコッタ」はイタリア語で「煮詰めたクリーム」を意味するようです。
その他にも「調理したクリーム」という意味も持っているとか。
ただし、実際には材料をぐつぐつと煮込むのではなくゼラチンと砂糖が溶ける程度に温めて作られるのが特徴です。
似ている洋菓子との違い
ここからは「パンナコッタ」と似ている洋菓子との違いについて一気にまとめていきます。
「プリン」とは
「プリン」は卵や砂糖、牛乳を混ぜて蒸し焼きにしたスイーツです。
卵の凝固作用を利用して固めるのが特徴となっています。
そのぷるぷるとした食感は「パンナコッタ」にも似ています。
「パンナコッタ」と「プリン」の違い
「パンナコッタ」と「プリン」の違いは固め方にあります。
「プリン」は卵で固めるのに対し「パンナコッタ」はゼラチンで固めるのが普通です。
その点が両者の大きな違いとなるでしょう。
「ブラマンジェ」とは
「ブラマンジェ」は白い食べ物を意味するフランスのスイーツです。
アーモンドの香りをつけた牛乳に砂糖や生クリームを加えて作るのが特徴となっています。
「パンナコッタ」と「ブラマンジェ」の違い
「パンナコッタ」と「ブラマンジェ」の違いは使用する材料にあります。
「ブラマンジェ」はアーモンドの香りをつけたミルクを使用するのに対し「パンナコッタ」は他の食品やお酒で香り付けします。
その点が両者の違いとなってくるでしょう。
「クリームブリュレ」とは
「クリームブリュレ」は焦がしたクリームの意味を持つスイーツです。
蒸し焼きにしたカスタードソースの表面をキャラメリゼするのが特徴となっています。
「パンナコッタ」と「クリームブリュレ」の違い
「パンナコッタ」と「クリームブリュレ」の違いはキャラメリゼにあります。
「クリームブリュレ」は表面の砂糖を焦がすのが特徴です。
対して「パンナコッタ」はキャラメリゼしないのが特徴です。
「ババロア」とは
「ババロア」は卵と砂糖と牛乳に生クリームを合わせたスイーツです。
ゼラチンを使用して固めるのが特徴となっています。
「パンナコッタ」と「ババロア」の違い
「パンナコッタ」と「ババロア」はどちらもゼラチンで作ります。
しかし、卵や生クリームの使い方に違いがあるのだとか。
それによって両者には食感の違いが生まれるそうです。
実際に「ババロア」はふわっとした食感なのに対して「パンナコッタ」はつるっとした食感となるのだとか。
「杏仁豆腐」とは
「杏仁豆腐」は薬膳料理の一種として生まれた中国のスイーツです。
苦みのある杏仁の粉末(杏仁霜)を甘くしたものを言います。
「パンナコッタ」と「杏仁豆腐」の違い
「パンナコッタ」と「杏仁豆腐」の違いは明確です。
そもそも似ている点はぷるぷるしたスイーツであることのみです。
「杏仁豆腐」は精進料理の1つとして生まれたものであるのに対し「パンナコッタ」は洋菓子として生まれたものとされます。
そのため、発祥も材料も作り方もそれぞれ違います。
まとめ
「パンナコッタ」はぷるぷるした食感の美味しいスイーツです。
特にこれはイタリアで生まれたデザートとされています。
一見すると他の洋菓子との共通点も多いかもしれません。
しかし、それぞれのお菓子ごとに特徴が異なるので、ぜひとも違いについては把握しておきましょう。