洋菓子に使用される銀色の球、それが「アラザン」です。
「アラザン」は糖衣菓子と呼ばれるもので、洋菓子を彩る素材として使用されています。
今回はそんな「アラザン」がどのようなものかを解説します。
併せて「アラザン」のバリエーションやポイントも説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
「アラザン」とは
まずは「アラザン」について見ていきましょう。
「アラザン」の材料は?
「アラザン」は製菓材料の一種とされています。
製菓材料はお菓子作りに欠かせない糖衣菓子などを言います。
糖衣菓子はその名の通り、砂糖に覆われたお菓子のことです。
その中でも伝統的な糖衣菓子の1つとされるのが「アラザン」となります。
この「アラザン」は主に洋菓子に飾り付けとして使用されます。
その見た目は銀色のBB弾のようだと比喩されるのが特徴です。
その材料は砂糖とデンプン(コーンスターチなど)が主流です。
それを混ぜ合わせて粒子状に加工し食用銀粉(銀箔)で覆ったものが「アラザン」となります。
「アラザン」の名前の由来
「アラザン」という名前はフランス語から来ています。
特にフランス語で銀を意味する「アルジャン」という言葉から来ているのだとか。
そこから転じて、日本では「アラザン」と呼ばれるようになったと考えられています。
ただし、現地では糖衣菓子の名称である「ドラジェ」と呼ばれることもあるので注意しておきたいです。
バリエーション豊富な「アラザン」
ここからは「アラザン」のバリエーションについてまとめます。
色が銀色とは限らない
「アラザン」といえば銀色の見た目が定番となっています。
日本では銀色のBB弾のような見た目をしたものが主流です。
しかし、海外ではパステルメタリックカラーのものも少なくありません。
実際に洋菓子に使用されるものとしてはレッドやピンク、ブルーやグリーン、イエローのものが多いです。
その一方、日本では銀色のコーティングが王道とされています。
そのため「仁丹」に例えられることもあるとかないとか。
もちろん「仁丹」は清涼剤の一種であり「アラザン」とは別物となります。
両者は味わいや香りが全然違ってくるので、その点は注意したいところです。
銀箔の内側はチョコレート、なんてことも
「アラザン」は基本的に砂糖とデンプンで作られます。
ただ、中にはチョコレートをコーティングしたものもあります。
「アラザン」は糖衣菓子の一種なので、砂糖でコーティングされたものは同じく「アラザン」と呼ばれることもあるわけです。
その場合はそれ単体でお菓子とされるなど用途も幅広いです。
中でも外国では紅茶の茶葉にアクセントとして入れることもあるのだとか。
「アラザン」を使うポイント
最後に「アラザン」を使用するポイントを見てみましょう。
いつ盛り付けたらいい?
「アラザン」はケーキやアイスクリームにトッピングされます。
その盛り付けのタイミングに関しては特に決まりはありません。
ただ、最後の仕上げとして飾られるのが一般的となります。
生地に混ぜたりすることもないので注意しましょう。
むしろ最初に入れてしまうと溶けてしまうので、入れるタイミングに関しては気を付けておきたいです。
弱点は「水」
そもそも「アラザン」は水に弱いという特性を持ちます。
濡れると表面が溶けてしまうこともあるくらいです。
そのため、水分量が多いものとの相性は悪いと言えるでしょう。
逆に水分量が少ないものであれば相性も良いと言えます。
「アラザン」は使用する場面こそ限られるもののその点には気を付けておきたいところです。
まとめ
「アラザン」は洋菓子などに使用される銀色の球です。
あの銀色のBB弾のようなものが「アラザン」となります。
日本でもケーキやアイスクリームに使用されることがあります。
ただし、使用する際は水分量に注意しなくてはなりません。
ぜひその特性を知ってから使用しましょう。