地球温暖化や人口増加による世界的な食料危機を見据え、食品メーカーの新たな動きです。肉や魚に代わって植物性の原料を使う食品、いわゆる「プラントベースフード」市場に参入する動きが相次いでいます。
雪印メグミルクのヨーグルトの人気商品「ナチュレ恵 megumi」。主な原料は生乳ですが、きょう、生乳などの代わりに「えんどう豆のタンパク質」を使用した植物性ヨーグルトの新商品を発表しました。
今年3月に発売予定で、雪印メグミルクはプラントベースフード市場に初めて参入することになります。
雪印メグミルク株式会社 佐藤雅俊 代表取締役社長
「現在は気候変動リスク、地政学的リスクとして、世界人口の増加、これらにより、もう当たり前には(食品を)手にすることができないかもしれない。そんな食の持続性の危機に直面をしています。我々が出した答えの一つがプラントベースフード市場への参入です」
雪印メグミルクはプラントベースフード事業を新しい成長領域の一つとして位置付け、去年6月にシンガポールの穀物商社とえんどう豆などの加工・販売を行う合弁会社を設立。2030年度までに売り上げ200億円を目指します。
プラントベースフードは食品業界の新しい成長領域として日本ハム、キユーピー、カゴメなど食品メーカーによる市場参入が相次いでいます。